カナダ・オンタリオの暮らしに役立つ生活情報を掲載します。
この文書は、www.swisontario.ca に掲載されているものを商工会事務局にて意訳したもので、微妙な英語の表現等やその内容を保証したものではありません。ご不明な点につきましては、原文をご確認ください。
このガイドは、お子さんの先生とよりよいコミュニケーションが取れるように必要な情報やちょっとしたアドバイスを提供するものです。先生と良好なコミュニケーションができれば、先生はお子さんをよく理解することができ、保護者も学校で何が起きているかを知ることができます。そして、新しい学校制度にスムーズに適応することができます。できるだけ多く学校に関わることがお子さんの学校生活がうまくいく秘訣です。
このガイドは、カナダに来た多くの人たちと先生からのコメントによって編集されています。
お子さんの小中学校での成長に合わせて、このガイドを活用してください。
このガイドの中で使われている「保護者(parent)」という言葉は、後見人(guardians)、世話人(caregivers)、その他家族を意味します。
このガイドの原文(英語)は、www.swisontario.ca www.settlement.org/edguide に掲示されています。
より詳しい情報は、The Newcomers’ Guide to Elementary School in Ontario at www.settlement.org/edguide
を参照してください。
オンタリオ州の公立初等教育制度
オンタリオ州には、4つの公立学校があります。
English Public, English Catholic,
French language Public and French language Catholic.
オンタリオ州では、公立学校は、各地区の教育委員会が管理しています。英語の公立学校は全ての児童生徒が入ることができます。カトリック学校は洗礼を受けたローマン・カソリックの児童生徒とローマン・カソリックの両親のお子さんが通うことができます。フランス語集中訓練学校(French Immersion)はフランス語での教育を受けたい児童生徒が通うことができます。フランス語教育についてより知りたい方は、各教育委員会にお問い合わせください。
入学手続き
入学手続きには次に上げる書類を全て準備してください。
1.年齢を証明するもの―出生証明かパスポート
2.住所を証明できるもの―銀行通帳、電話や電気の請求書、賃貸住宅契約書等で氏名、住所が記載されているもののコピー
3.保護者証明―両親と一緒に居住していない18歳以下の児童生徒の場合に必要
4.在住資格の証明―次に挙げるもののひとつ
― カナダ国パスポート
― 入国許可記録Record of Landing form (IMM1000) *就労許可証帯同含む
― 永住者証明 Confirmation of Permanent Residence (IMM5292)
― 永住者カード Permanent Resident Card
5.予防接種記録 ―オンタリオ州予防接種予定に従って、予防接種を受けていることを証明するもの
受付センター
教育委員会によっては、新入生は受付センターで入学申し込みをしなければならない場合があります。センターでは、教師がお子さんの算数(数学)と英語の学力を判定します。お子さんのそれまでの成績表をセンターに持参されるとよいでしょう。それらの情報はお子さんが通う予定の学校に送られ、教師がお子さんの学習計画を作成する参考資料となります。
視力と聴力
視力と聴力に問題があると、学習に問題が出ることがあります。6人に1人は視力に問題があります。また、特に冬には多くの子供が中耳炎になり、教室内での勉強に支障がでています。
多くの子供は視力や聴力に問題があると認識しておらず、全部見えていて、全部聞こえていると思っている場合があります。子供たちはさまざまな問題解決に取り組みますが、視力や聴力の問題を無くしてあげると問題解決に楽に取り組めます。
お薦め;
― お子さんが3歳になるまでに眼医者(Optometrist or Ophthalmologist)に連れていき、検眼を受けましょう。通常、子供は2年から3年に一度検眼を受けるべきとなっています。オンタリオ州健康保険(OHIP)で年次検眼費用はカバーされます。
― 必要であればメガネをかけさせるようにしましょう。もしメガネをかけたがらない場合には、先生にも話し、お子さんがメガネをかけるように勧めましょう。
― 掛り付けのお医者さんにお子さんの聴力を検査してもらいましょう。
お子さんが友達をつくれるように
学校で友達ができ受け入れられたと感じることができれば学校生活は楽しいものとなり勉強や活動に集中できるようになります。友達をつくり、近くの人たちを仲良くなるためにはいろいろな方法があります。
お薦め:
― 近隣の人たちや安全に遊べる場所を教えてあげましょう。
― 図書館など地域で行われるプログラムに参加しましょう。小さいお子さん向けには、”drop-in centres”, ”parenting centre” ”parent-child centres” などがあります。また大きなお子さん向けには、地域のレクリエーションセンターがよいでしょう。学校のオフィススタッフがそうしたコミュニティープログラムがどこで行われているか教えてくれるはずです。
― 放課後、お子さんと一緒に校庭に行き、友達と遊ぶ機会を作りましょう。
― 近所の人たちと知り合いになりましょう。お子さんも友達が作りやすくなります・
― 週末や放課後、地域のいろいろな活動にお子さんを連れていきましょう。ほとんどのものが無料です。
― 友達になった子のことや、その名前を聞きましょう。家に友達を呼びたいときには、その保護者に事前に連絡をしましょう。
不安に対して
お子さんは、新しい国の学校に通い、新しい言葉を学ぶことに不安を感じているかもしれません。不安は、考え方や感じ方に現れます。不安を感じていると勉強がつらいものになります。不安の兆候としては、胃痛、頭痛、すぐ疲れる、粗暴、落ち込み、沈黙、変化の拒否などがあります。
お薦め;
― お子さんがどう感じているか聞いてあげましょう。あなた自身が新しい国の生活に慣れるためにどうしているか、どう感じているかを話してあげましょう。
― 人生で大きな変化に会えば、不安になるのは普通のことだと話してあげましょう。
― お子さんが学校であったことを話せるようにしましょう。聞いてあげることで、学校でうまくいっていること、うまくいっていないことが分かります。お子さんに聞くことから、会話を始めましょう。
― 最初は大変だったけど今は大丈夫、といったお子さんの努力を都度、話してあげましょう。たとえば、最初の2ヶ月、よく学校に通ったね、というような、大変だったことを乗り越えた努力を褒めてあげましょう。
― お子さんが少し不安を感じているということを先生に伝えると、先生はお子さんのために考えてくれるはずです。
第二言語としての英語(ESL)と英語能力向上プログラム(ELD)
一つの家庭に子供が二人いても、それぞれの子供は各自のペースで英語を学びます。1年か2年のうちには、ほとんどの新来児童生徒は日常会話の英語を使えるようになります。しかし、英語を話すクラスメイトと同じレベルの読み書き能力や、複雑な内容を理解するには5年から7年かかります。
カナダに来たとき、ほとんどの新来児童生徒は母語を流暢に使うことができますが、英語の能力は限られているでしょう。カナダで生まれた児童生徒でさえ、英語を学ぶのは学校に上がってからという場合があります。第二言語として英語を学ぶプログラム(ESL)は、こうした児童生徒が英語を話すクラスメイトのレベルに追いつくように支援するものです。
母語で学んでいないために、学校で時間を無駄に過ごしたり、読み書きを学んでいない生徒がいます。英語能力向上プログラム(ELD)は、こうした生徒の英語での読み書き能力を向上させるものです。
ESL/ELDプログラムの種類
学校では次のようなESL/ELDのプログラムサポートを提供している場合があります。
― 担任の先生から特別の援助を得る
― 教室でESL/ELDの専任教師がつく
― ESL/ELD専任教師が教室外で特別指導する
より詳しい情報については、Ontario Ministry of Education document, Supporting English Language Learners
with Limited Prior Schooling
http://www.edu.gov.on.ca/eng/document/manyroots/schooling.html
を参照ください。
新しい言語(英語)を学んでいる児童生徒は、それぞれの段階を経ていきます。お子さんの段階や手助けの方法など、担任の先生に聞いてみましょう。
英語習得段階について、詳しい情報は、www.edu.gov.on.ca/eng/document/esleldprograms/guide.pdf
を参照してください。
提案;
― 母語(日本語)でお子さんと話しましょう。英語を学んでいるときでも日本語の学習は続けるようにしましょう。日本語で自分のことを言えるお子さんは、英語の学習も容易になります。
― 日本語での読み書きを続けさせましょう。日本語で読み書きが上手に出来る児童生徒は、英語の読み書きも早く習得することがわかっており、理科や算数・数学でも早く追いつくことができます。多くの図書館にはいろいろな言語の本、テープ、ビデオがあります。
― 英語で話す機会を増やすために、放課後他の児童生徒がいる様々なグループ活動に参加させましょう。
昼食
昼食を家庭に戻って食べることが出来ない場合には、学校で昼食を食べることができます。温めることはできないかもしれませんが、家庭で普段食べているものを持たせてください。昼食には、ポップなど糖分の多い飲み物ではなく必ずジュースや水を持たせてください。スナックを持たせることもできます。ランチバックなどには必ず名前を書いておいてください。
昼食後は、午後の授業が始まるまで、校庭に出ることになります。学校のスタッフが校庭での監視につきます。
ナッツ・フリー
少量でもピーナッツが含まれている食べ物を口にしたり、触れたりするととても深刻なアレルギー反応を起し、重症になる児童生徒がいます。こうした児童生徒を守るため、多くの学校では、「ナッツ・フリー」の原則を実行しています。お子さんの学校が「ナッツ・フリー」の学校である場合には、絶対にピーナッツを含む食べ物を学校に持たせないよう注意してください。
欠席
児童生徒が安全に学校に通学していることを確認するために、お子さんが欠席する場合は保護者が学校に電話してください。お子さんが午前9時までに学校に通学しておらず、電話もない場合には、学校から保護者に連絡が入ります。遅れそうな場合も、9時まで学校に電話してください。
学校は、欠席の電話を記録するメッセージシステムを持っていることがあります。欠席する場合には、毎日電話を入れてください。
電話メッセージの例;
This is (保護者の名前), my child (お子さんの名前), is sick today. My child’s
teacher is (先生の名前).
学校で体調が悪くなった場合
学校で体調が悪くなったり怪我をした場合には、登録してある保護者の連絡電話番号に学校から連絡が入ります。保護者もしくは緊急連絡者はできるだけ早くお子さんを迎えにきてください。学校には救急訓練を受けたスタッフがいます。怪我や病気が重い場合には、救急車を呼び学校のスタッフが一緒に病院についていくことがあります。
アレルギーや持病
お子さんにアレルギーや持病がある場合には先生に伝えておいてください。学校時間内に薬の投与が必要な場合には、保護者とお子さんのかかりつけの医師が所定の書類に必要事項を記入して、提出する必要があります。
悪天候
冬、吹雪など悪天候になった場合には、学校閉鎖、通学バスキャンセルとなる場合があります。悪天候の時には、学校閉鎖やスクールバスの情報をラジオなどで確認してください。
天候が悪いときや雨のときは、児童生徒は昼休みや休み時間も学校内に留まります。
スクールバス
お子さんが特別プログラムに参加していたり、通学する学校から遠いところに住んでいる場合には、スクールバスが利用できることがあります。学校に問い合わせください。
~次のような場合には学校に連絡してください。
― お子さんが欠席する場合
― 保護者の電話番号や住所が変わった場合
― 質問、疑問、提案などがある場合
予防接種
オンタリオ保健局では、重篤な小児疾病の予防接種を全ての児童生徒が受けることを義務付けております。学校は児童生徒の予防接種記録を保管しています。
お子さんが定められている予防接種を受けていなかったり、学校の記録に不備があった場合には、保健局より注意勧告が届きます。それに従い、必要な措置を取らないと、登校できなくなります。
かかりつけの医師がお子さんの予防接種を記録した黄色いカードを発行します。それを学校に提出し、学校の記録を常に最新のものにしてください。
詳しい情報は、地域の保健局に問い合わせるか、www.health.gov.on.ca/english/public/pub/immun/immunization.html
を参照してください。
連絡先情報の更新
学校に入学すると、家と職場の電話番号、友人かその他家族の名前と電話番号などを登録します。先生はその電話番号で、お子さんの状態を伝えたり、緊急時に連絡を取ったりします。変更があった場合には、速やかに学校に連絡してください。
校庭での監視
授業が始まる前少なくとも15分間と学校終業後15分間は、1名ないしは2名の先生が校庭を監視しています。休み時間も、校庭は監視されています。ただしその他の時間は監視がいませんので、早朝や放課後遅くまで小さなお子さんを校庭に残さないようにしてください。
昼休みに学校に残る場合には、学校側で監視しています。
服装
学校によっては服装規則があり、児童生徒の服装を定めています。冬季や雨のときには、学校に予備の靴を置いておくとよいと思います。特に小さなお子さんの場合には、年間を通じて予備の服を学校において置くとよいでしょう。
体育館での体育の授業のときに、ランニングシューズ、シャツ、Tシャツなどを着るように指示されることがあります。服装規則について質問などある場合には、担任の先生に問い合わせください。
雨のとき以外、休み時間と学校が始まる前と終わった後は、屋外に出るように指示されます。天候に適した服装をするよう注意してください。
幼稚園の園児は、自分で服が着れるようにしておいてください。ただ、まだ十分に出来ないお子さんには、先生が手助けしてくれます。
遠足
適時、博物館、公園、観劇などの遠足があります。遠足は授業の一環として大切なものです。遠足の前後、児童生徒は遠足に関係する事柄を学びます。
遠足に参加するためには、保護者の書面による許可が必要です。保護者のサインをお願いする便りが渡されますので、様式にサインし、速やかに提出してください。遠足によっては、参加費用がかかる場合があります。
ほとんどの場合、保護者の遠足への随行申し出は受け入れてもらえます。
通学範囲
自宅の住所によって通学する学校が決まります。それぞれの学校は校舎を中心に通学範囲や地区を決めており、それによって、その学校に通学できる通りや家が決まります。
教育委員会によっては、定員に満たない学校に、通学範囲外に住む児童生徒の入学を認めることもあります。詳しくは学校のオフィスに問い合わせください。
フランス語集中訓練学校
カナダの2つの正式言語である英語とフランス語のバイリンガルになりたい児童生徒のために、教育委員会によってはフランス語集中訓練のプログラムを行っている場合があります。これは母語がフランス語でない児童生徒のための選択プログラムです。
フランス語集中訓練学校では、児童生徒はほとんどの授業をフランス語で受けることになります。ただし、学年が上がるに従い科目によっては英語で授業を受けるようになります。フランス語集中訓練を始める時点は、教育委員会が決定しそのプログラムは高校まで継続できます。詳しい情報は、学校のオフィスに問い合わせください。
国際言語クラス
週末や放課後に様々な言語を学ぶクラスが開催されている場合があります。詳しくは、学校のオフイスに問い合わせください。
宗教への配慮
宗教上の安息日などの理由で欠席する場合には、事前に学校に連絡をいれ、お子さんが欠席すること伝えてください。
学校は、宗教上の安息と神聖な行事には十分な配慮をします。先生や校長とお話ください。
寄付依頼
適時、学校評議会(PTA)から、予算で賄えない活動を支援するための寄付のお願いがくることがあります。寄付は任意です。
進級
次年度のクラス編成をするとき、児童生徒のクラス編成を変えることがあります。その場合、次年度は、今年のクラスメートと一緒のクラスにならないかもしれません。
オンタリオ州生徒記録(Ontario Student Record-OSR)
学校に通うと、通知表、教育資料、教師コメントなどがオンタリオ州生徒記録に保存されます。教師は、その書類等を読むことでお子さんを把握し、学習計画を立てます。オンタリオ州生徒記録は極秘書類ですが、保護者は要求すれば見ることができます。
指導方法
児童生徒はそれぞれ特色があり、授業の理解も少しずつ違います。例えば、算数・数学に秀でた児童生徒もいれば、文章を書くことに秀でている児童生徒もいます。次の段階の学習に進むために、先生は、授業内容や宿題を、児童生徒全員向け、グループ活動向け、個々の児童生徒向けなどに分けて立案します。そして、学年末までに、児童生徒全員が所定のカリキュラムを終えるように指導します。
先生は、いろいろな指導方法を用います。例えば、あるお話がどのように展開しているかをクラス全員に話した後、グループに分けて、別のお話を読ませるといった手法をとることがあります。
教えられるよりも、実際に見て、体験することが概念を学ぶには有効です。例えば、小さな児童生徒が、砂といろいろな大きさのカップを使って容量の概念を学んだりします。そして、そのような活動の後、先生が何を学んだかをクラスの全員に説明したりします。
~グループ活動
先生は時に応じて、机を組み替えグループ活動を行います。グループ活動は他の児童生徒と協調し、役割を分担し、また人の意見を聞く機会となります。お子さんは、英語を使い、調べ方、意見のまとめ方、発表の仕方、積極性、質問の仕方や対処の仕方などを学びます。
言語能力は他の科目の勉強にも非常に重要です。例えば、算数・数学の勉強で、正解を出し、それがどのようにして導き出されたかを説明することがとても大切です。
先生は、記憶や知識で答えるよりも、むしろ話し合って回答を導く問題を出します。全ての科目で、生徒たちは疑問を持って考えることを学びます。生徒たちは、推測から事実を導き出し、論理的に考え、疑問に思うことを質問し、自分の意見をまとめ、それをクラスで発表します。先生はまた、生徒自身に自分の成果について、考え、自己評価し、それをさらに良くするにはどうしたらよいかを考えさせます。
世の中にはいろいろな人がいます。先生は、生徒たちに、他の人が体験したこと、貢献したことに感謝の気持ちを持つような学習活動を考えます。
成績評価についてさらに詳しく知りたい方は、以下を参照ください。
Ministry of Education document, Growing Success.
Assessment, Evaluation and Reporting in Ontario Schools
ご提案;
― 食事時などに、家族みんなでいろいろなことを話す機会を作りましょう。
― お子さんに、考えていること、感じていることを話すように仕向けましょう。これが学校でとても役に立ちます。
― グループプロジェクトのときに、他のお子さんと仲良くできるようにしてあげましょう。
― 授業がどのように進められているか知りたいときには、先生に聞きましょう。
― 保護者が、お子さんの学校活動の手助けをするためのいろいろな冊子があります。以下を参照ください。ww.edu.gov.on.ca/abc123/eng/
学年合同クラス
学校によっては、2つの学年を一つのクラスにすることがあります。このような場合、先生はそれぞれの児童生徒が学年にあったカリキュラムを学んでいるかどうかに気を配ります。先生は、クラス全体での学習計画だけでなく、それぞれの学年にあった学習計画も立てます。
また、2学年続けて、同じ先生となることもあります。先生はお子さんの学習レベルを既に知っていますし、家族との連絡もできていますのでとても有利になることがあります。
教科書と学習教材
オンタリオ州の学校では、通常、教科毎に、毎日同じ教科書や練習帳を使うわけではありません。授業では、先生は、教科書、図書館の本、インターネット、新聞、ビデオなど様々な教材を使います。
子供は守られかつ学校教育を受けることができるよう、州の法律は、全ての学校に対し、教育理念を掲げ、それを実践することを義務付けています。
全ての生徒に対して公平公正性
児童生徒を尊重、尊厳、理解の下に指導する学校環境を提供することが約束されています。人種、家系、出生地、皮膚の色、種族、国籍、宗教、性別、性指向、障害、身分などによる差別がないことを明記し、また、このようなことが学校教育の障害とならないことを明確にしています。とても重要なことですので、懸念がある場合には、先生や校長に相談してください。
学校に関わる全ての人の権利についてより知りたい場合には、
Ontario Human Rights Commission and its publications.
www.ohrc.on.ca/english/publications/index
Ministry of Education policy document at www.edu.gov.on.ca/eng/policyfunding/equity.pdf
を参照ください。
年齢による学年就学
入校手続きをすると、学年はお子さんの年齢によって決められます。母国で修了した学年ではありません。ただし、学習計画を立てるとき、先生はそれまでに受けた教育内容を参考にします。
子供への危害が予想される場合の報告
学校職員が、子供に対してイジメ、不当な扱い、無視などの行為を見かけたりまたは児童生徒がそのようなことをされたと訴えたりした場合には、先生は子供の保護を管轄する地域の組織団体(Children’s Aid Society or Family and Children’s Servicesなど)に報告する義務があります。
詳しくは、www.oacas.org/childwelfare/ を参照ください。
学校通学は義務
6歳から18歳の児童生徒は、学校に通うことが義務付けられています。長期にわたり学校に通わない場合には、教育委員会は欠席の理由を調査し、必要に応じて関連機関に通報します。
長期欠席となる場合には、前もって先生に連絡しましょう。先生は、長期欠席の間の学習計画を教えてくれる場合があります。しかし、できるだけ、学校の休暇時期に旅行を計画するなど欠席とならないように配慮してください。
行動規範
学校職員は、いやがらせ、いじめ、差別、脅し、暴言、そして暴力などのない学校にしようと努力しています。学校には行動規範があり、問題発生の防止、平和的な解決方法、そして安全な安心できる環境作りを心がけています。
学校と担任の先生は、その行動規範を守るように指導しています。行動規範について説明がなされ、かつ構内に掲示されています。
学校の活動に参加する児童生徒、保護者、ボランティア、先生、職員など全員がこの行動規範に従わなくてはいけません。そしてこの行動規範は、学校構内に限らず学校に関連した活動全てに当てはまります。
提案
― 学校やクラスの規則についてお子さんに説明しましょう。
― 友達とケンカをしたり、悪いことをしたりするのは、とても深刻なことだと教えてください。
― お子さんの行動について懸念がある場合にはすぐに連絡してくれるよう先生にお願いしましょう。
― 学校の行動規範をもらいましょう。
― 学校の行動規範や規則が、お子さんにとって不平等だと感じる場合には、先生、場合によっては校長にその旨を話しましょう。
― 他のお子さんの行動に懸念がある場合は、先生に話しましょう。
行動に問題のある場合の親の役目
新しい学校、言語、国に慣れていく過程で、お子さんの行動が多少変わることは通常見られることです。担任の先生がお子さんの行動や他の児童生徒との関係について懸念を持つ場合には、連絡が入ります。
先生はお子さんを守るために学校でどのようにしているかを説明してくれますし、家庭で何ができるか教えてくれます。保護者と先生が一緒になってお子さんに学校での行動はどうあるべきかを伝へ続けることが大切です。
心配があれば、遠慮せず先生に連絡をとりましょう。
許されない行動と処罰
学校の行動規範に従わない児童生徒は罰せられます。なにをしたかによりますが、口頭、もしくは書面での注意、居残り、1日から20日間の停学、もしくは退学などの処罰となります。
停学の場合には、校長がその期間を決定します。校長は、問題行動の深刻さをどれだけ本人が理解しているかなどを考慮します。盗みや怪我を負わせた暴力などの問題行動の場合には、必ず停学となります。停学や退学となる場合には保護者に連絡が入ります。
停学、退学となる問題行動と警察の介入
・ケンカ
・恐喝
・先生への暴言
・麻薬や武器の不法取引
・窃盗
・危害を加える恐れのある武器の使用またはそれを使った脅し
・重大な怪我を負わせる
・いじめ
・性的暴行
・未成年へのアルコールの提供
オンタリオ州教育内容(カリキュラム)
オンタリオ州では全ての公立学校はオンタリオ州カリキュラムに従っています。幼稚園ならびにそれぞれの学年の終わりまでにそれぞれの科目で学ぶこと、できなければいけないことが詳しく規定されています。
科目毎にカリキュラムが作られています:英語、算数・数学、科学と技術、社会、フランス語、健康体育、美術音楽。幼稚園にもカリキュラムがあります。先生は、カリキュラムに沿って、学習計画を立てます。
学校の事務所スタッフに聞けば、カリキュラムの入手方法を教えてもらえます。
または、以下のサイトで見ることができます。
www.edu.gov.on.ca/eng/document/curricul/curricul.html
英語習得中の生徒
必要に応じ、先生はお子さんに合った学習計画を立てます。お子さんの英語能力やレベルに応じて、先生は学ぶ内容や学習活動を変え、他の生徒が学んでいることを理解できるように手助けします。
フランス語
カナダの正式言語の一つであるフランス語の基本的な会話能力を身につけるため、全ての生徒がフランス語とフランス文化を学びます。各教育委員会はグレード4からフランス語のクラスを持たなければならないことになっていますが、教育委員会によってはグレード4前から始めていることがあります。
~カリキュラムの説明文 例
グレード3を終えるまでに、名詞、動詞、形容詞、副詞など正しく使って、短文にまとめることができる。
特別授業
学習障害や特別配慮が必要な児童生徒には特別授業の支援が行われます。短期間の支援の場合もありますが、複合的な学習支援や健康上の配慮が必要な場合もあります。
身体的、知的、感情的、行動、言葉使い、視力聴力の問題、または、対人恐怖など様々な原因に対して、児童生徒への支援が必要とされます。特別授業は、知的にすぐれた児童生徒に対しても行われます。
英語力が足りないことで、特別授業の対象となることはありません。しかし、授業についていけなかったり、他の児童生徒と仲良くできないなどの場合には、学習障害の兆候かもしれません。ただし、新しい言語や学校に慣れる過程では普通に見られることも多くあります。母語(日本語)で学習してきた情報、たとえば成績表などは、先生にとってお子さんが持つ問題の原因を突き止めるために役に立ちます。
お子さんが学習障害かもしれないと心配な場合には、先生に相談しましょう。先生は、様々な情報を総合して、お子さんを判断します。そしてもし必要であれば、保護者ないしは先生が、お子さんの能力について正式な評価判定を依頼することができます。
学校は、特別教育規定に従って、お子さんを評価判定し、お子さんが特別授業が必要かどうかを決定します。お子さんになにが必要かを決めるため、書面による承認と、特別教育評議会(IPRC)の会合に出席するよう要請されることがあります。
年2回、成績表が発行されます。前期の成績表ではその年度の9月から1月もしくは2月までの間の、お子さんの学習内容カリキュラムの標準に対する到達度と、学習能力、学習習慣の発達度について評価します。後期の成績表では、1月ないしは2月から6月までの間の学習到達度、学習能力、学習週間の発達度を評価します。
秋には、初等教育進捗表(Elementary Progress Report Card, G1-8)が発行され、お子さんの各科目毎の学習到達度を知ることができます。
先生は、その進捗表を基に、お子さんの習得レベル、学習習慣、学習能力などについて秋の保護者面接で話をします。
州の成績表
州の成績表は、オンタリオ州教育課程に沿ったものであり、科目毎に習得すべきレベルが示されています。
G1からG6では、教育課程が習得すべきとするレベルに対する到達度を文字(A,B,C,D,R)で表示します。
G7とG8では、教育課程が習得すべきとするレベルに対する到達度を到達率(%)で表示します。
到達度4段階(1~4)と、文字表示ならびに到達率(%)との対応は以下のようになっています。
到達度レベル 4 教育課程設定標準レベル以上
4+ A+ 90-100
4 A 85-89
4- A- 80-84
到達度レベル 3 教育課程設定標準レベル
3+ B+ 77-79
3 B 73-76
3- B- 70-72
到達度レベル 2 教育課程設定標準レベルにやや未達
2+ C+ 67-69
2 C 63-66
2- C- 60-62
到達度レベル 1 教育課程設定標準レベルに未達
1+ D+ 57-59
1 D 53-56
1- D- 50-52
到達度レベル R
教育課程設定進級レベルに未達(落第、留年)
欠席や休学、もしくは課題未提出などで成績がつけられない場合には、「 I 」と表示される場合もあります。
どのように成績をつけるか
先生はお子さんの学習を様々な側面から見ています。テスト、個人やグループでのプロジェクトや課題、宿題、そして日々教室での参加度合いなどです。教育課程で定めている教科毎の到達度評価の規定に沿い、お子さんの学習実績を正しく評価する到達度レベルを見定め、最も適したレベル文字や到達率(%)をつけます。
到達レベルについて知りたい方は、以下の書類を参照ください。
Growing Success: Assessment, Evaluation and Reporting in Ontario's Schools
入手方法は学校で聞くか、以下のサイトをご覧ください。
http://www.edu.gov.on.ca/eng/policyfunding/growSuccess.pdf
学習能力
成績表には、お子さんの学習能力についての評価欄があり、6つの能力分野について評価されています。
・責任感 (Responsibility)
・学習計画性 (Organization)
・自立学習 (Independent Work)
・チームワーク (Collaboration)
・積極性 (Initiative)
・自己管理 (Self-Regulation)
問題解決への取り組み姿勢、授業への参加姿勢、目標設定、積極性、宿題の提出度合い、情報の活用度合い、協働性、自立学習度合いなどを評価しています。
これらについての説明情報は、
www.edu.gov.on.ca/eng/policyfunding/growSuccess.pdf
を参照ください。
~成績表をもらった後のフォローアップ
・機会のある都度、学校のことについてお子さんと話をしましょう。どんなことをしているのか、なにが難しいのかなど感じ取ることができます。
・お子さんに学校でやったことやテストの結果などを見せるように話しましょう。
・一緒に本を読み、お子さんの読解力を見ましょう。
・お子さんの努力を褒めましょう。そうすれば、お子さんは学校のことについて話すようになります。
・なにか懸念があれば、先生に話しましょう。
幼稚園の成績表
幼稚園の成績表は、それぞれの教育委員会独自のものが使用されます。先生は、幼稚園で学ぶべき事項を十分理解し、お子さんの発達を評価します。
保護者返信(確認)様式
成績表とともに、保護者返信様式が配布されます。成績表を見たという確認として、保護者がサインをし、お子さんに持たせて学校に提出するか、保護者面談に持参してください。その様式にはコメントを書くことがで、成績表とともに、お子さんのオンタリオ州生徒記録に保存されます。
英語を学ぶ生徒の評価方法
英語を習得している児童生徒はより多くの時間と支援を得て、英語の習得とそれぞれの学科の知識を得ることができます。
学科によっては他の児童生徒と同じ内容を学習することもありますが、お子さんの英語力によって、先生が学習する学科内容を変えることがあります。英語を習得するに従い、先生は、他の生徒と同じ学科内容を与えていきます。
カナダに来て間もない場合には、成績がつかない場合もあります。
成績表にるESL/ELDボックスの意味
成績表のESL/ELDボックスにチェックマークがついている場合
・他の児童生徒と同じ内容を学習していない
・英語力に応じた学習内容に変えている
・成績表に示されている成績は、変更された内容についての評価であり、他の児童生徒と同じ内容についての評価ではない
という意味で成績を理解してください。
成績表のESL/ELDボックスにチェックマークがついていない場合は、その学年で学ぶべき学課内容についての成績であり、他の生徒と同じ内容を学習しているということを示しています。
英語習得についての詳しい情報は、
www.edu.gov.on.ca/eng/document/esleldprograms/guide.pdf
を参照してください。
保護者面談では、先生はお子さんの学習内容、英語力の向上などについて説明します。
英語習得段階
先生が判断に使う英語の習得段階は以下の基準です。
1.基本的なコミュニケーションができる
2.手助けがあれば慣れた状況で英語が使える
3.手助けがあれば慣れない状況でも英語が使える―自助努力段階
4.英語を話すクラスメートと同じレベルの英語を使える。この期間が最も長い。
英語習得段階についての詳しい情報は、
www.edu.gov.on.ca/eng/document/esleldprograms/guide.pd
を参照ください。
保護者の関わりがお子さんへの手助けとなる
オンタリオ州の学校では、保護者が学校の教育に積極的に関わり、先生との良好なコミュニケーションを築くことが奨励されています。保護者の積極的な関わりはお子さんの学習や学校生活を充実させます。
先生との良好なコミュニケーションが取れれば、先生もお子さんをよく理解でき、また保護者が学校で行われていることを知っていると了解できます。そして、お子さんが異なった教育制度にスムーズに慣れるための手助けとなります。
先生とのコミュニケーション
保護者自身が英語を習得中の場合には、先生と話をするのが難しいことを先生は了解しています。躊躇なく、お子さんのことについてできる範囲で話してください。
提案
・先生と話すときに、通訳をつけてくれるかどうか学校に聞いてみましょう。
・友人や(お子さん以外の)家族に、一緒に学校に行くことや直接電話で先生と話をしてくれるか頼んでみましょう。先生と話の出来る時間を事前に調整し、確認しておきましょう
・電話で話をする場合、3者通話(Three Way Calling)機能があれば、是非使いましょう。保護者、先生、通訳者(友人や家族)の間で同時に話ができます。若干の費用がかかるかもしれません。
・質問や懸念がある場合には書面にして、封筒に入れお子さんに持たせましょう。
・お子さんが3年生(G3)以上の場合にはお子さんの連絡予定帳(School Agenda)に書いて連絡することもできます。
~保護者が英語を話せない、読めないという場合は?
英語を習得中の保護者でもいろいろな方法でお子さんを手助けする方法があります。
・宿題をする時間を決めてあげる。
・何を勉強しているかを聞いてあげる。
・母語(日本語)でお子さんに読み聞かせをする、またはお子さんが母語(日本語)でする音読を聞いてあげる。
・図書館に行かせたり、コミュニティーのプログラムにお子さんを参加させる。
先生に連絡する
学校事務所に電話をして、先生へのメッセージを残してください。
その際、あなたの名前、電話番号、お子さんの名前とクラス番号、先生から電話をもらう場合に都合のよい時間を伝えましょう。先生は昼間もしくは夕方に電話をくれます。
守秘義務
先生との会話は守秘扱いです。先生はお子さんの学習内容や家族や近隣の人たちとの関係などを外部に漏らすことはありません。
学校から保護者へのコミュニケーション
学校から定期的にいろいろなお知らせがお子さんに渡されます。クラスや学校の行事、ニュースレター、遠足参加許可、その他重要な事項などについてです。
提案
・学校からの手紙などがないかお子さんに確認しましょう。
・お子さんは忘れてしまうことがうよくありますので、通学バックの中に手紙などがないか確認させましょう。
・学校からの連絡や手紙をまとめておく場所を決めましょう。
・重要な連絡は見えるところに掲示しましょう。
・返信が必要なものは直ぐにお子さんに持たせましょう。
・なにか質問がある場合には、学校事務所の人か先生に連絡しましょう。
宿題
宿題を見ることで、お子さんが学校でどんな様子かを知ることができます。出される宿題の量は、お子さんの学年により異なります。毎晩読書をすることは全学年に推奨されています。先生は宿題に期待していることを説明してくれます。
提案
・テレビやその他気の散るものから離れた場所に集中して勉強できる場所をつくりましょう。ペン、鉛筆、消しゴム、紙、辞書などを準備してください。
・宿題をする時間を決め、手伝ってあげましょう。
・宿題について問いかけ、終ったときにはそれについて話をしましょう。
・お子さんの連絡予定帳(School Agenda)を毎日確認して、宿題を終えたときにだけサインをしましょう。(3年生―8年生の場合)
・宿題が難しいときには励まし、頑張っていることを褒めてあげましょう。そうすることによって、お子さんは自信を持てます。
・宿題が難しすぎたり、時間がかかりすぎたり、または逆に易しすぎたりする場合には、先生に伝えましょう。
・学校の勉強についてお子さんと話をするようにしましょう。たとえその内容をよく知らなくても、聞いてあげることが大切です。
~宿題がないときは
・その日になにをしたかお子さんに聞きましょう。
・読み聞かせか、またはお子さんに音読をさせましょう。
・考えたり、話をしたりするゲームやパズルなどをするように薦めましょう。
・宿題が無い日が続くようであれば、先生に確認しましょう。
お子さんの手助けの方法については
を参照ください。
先生と会う会
ほとんどの学校では、保護者が先生と会い、学校のプログラムについて説明を受けられる機会を設けています。名称は、Meet the Teacher Night, Curriculum Night, Open Houseなどど呼ばれています。通常、年度初め(9月頃)に開催されます。
ただし、先生と会う会(Meet the Teacher Night など)は、お子さんが先生とうまく行っているかなど個別のことを聞く場ではありません。そのような懸念について聞きたい場合には別途、先生と会う時間や電話で話をする時間を設けてくれるようにお願いしましょう。
先生と会う会では、次のような内容のプレゼンテーションが行われます。
・児童生徒が学ぶこと
・クラスで特別に行うこと
・宿題で期待していること
・基本的な行動ルール
・保護者が家庭でできること
提案
・先生がお子さんのことで懸念がある場合や、特別なことが起きた場合には遠慮なく電話をくれるよう先生に伝えておきましょう。
・学校の周りを歩いてみたり、学校の図書館や体育館を訪問してみましょう。体育館や図書館での活動についてお子さんが話すことがよく理解できます。
問題解決
お子さんのことについて提案や懸念がある場合には、先生と話をしましょう。もし他の児童生徒と問題がある場合にも先生に伝えましょう。
学校はできるだけ児童生徒自身で問題を解決するように指導し、その手助けをします。しかし場合によっては保護者に入ってもらう場合もあります。
提案
・お子さんに聞き、いろいろな情報を集めましょう。
・お子さんが話したことやどのように感じているかを先生に説明しましょう。さらに、問題解決にあたり保護者がしたことも先生に伝えましょう。
・先生からの意見を聞き、先生がしてくれることを聞きましょう。そしてそれを家庭でもできるかどうか考えましょう。
・保護者と先生が一緒に対処方法を考え、保護者と先生から同じメッセージがお子さんに届くようにしましょう。
・その解決方法が効果があるかどうか確認する機会を先生と持ちましょう。
・問題が解決しない場合には校長先生に話をしましょう。校長先生に話をした後でも問題が解決しない場合には、学校管理官(School Superintendent)に話を上げましょう。学校管理官の電話番号は、学校事務室で知ることができます。
~お子さんに自分で問題解決に当らせる
・問題があれば自分で先生に話すよう、お子さんに薦めましょう。
・どのように問題を説明するかを一緒に考えましょう。
・ケンカをしたり罵ったりしても問題解決にはならないということをお子さんに話しましょう。
・問題が解決しない場合には、いつでも助けてあげるということをお子さんに伝えましょう。
先生保護者面談の内容
先生保護者面談は、通常、11月ないしは12月と3月の、年2回行われます。秋の面談には保護者全員に参加を呼びかけますが、3月の面談は、保護者ないしは先生のリクエストによって予定されます。面談の連絡がお子さんに渡されます。
先生保護者面談は、保護者と先生の間で、お子さんにとって最良なものはなにかを話し合う機会です。保護者、先生それぞれが、お子さんの学校生活を有意義なものにするためにできることを話し合います。時間は10分から15分程度です。
秋の面談では、先生が成績進捗表(Progress Report)について説明し、お子さんの学習習得について話をします。お子さんの作品や学習結果などを見せて、お子さんがなにを勉強しているかを説明します。さらにお子さんの学習能力や学習態度などについても話し合います。そして家庭でできることについて提案をしてくれることもあります。
先生によっては、お子さんに一緒に面談に来て、勉強したことや作品について話をさせることがあります。お子さんに聞かせたくない内容の話をしたい場合には、別途面談を申し込みましょう。
提案
・面談の前に、お子さんに学校で楽しいこと、難しいことなどを聞いておきましょう。
・先生に質問したいことを整理しておきましょう。メモに書いておくとよいでしょう。
・必要であれば、通訳をつけてもらえるかどうか学校に確認しましょう。通訳をつけてもらえない場合には、友人やお子さん以外の家族にお願いしましょう。
・面談は通常10分から15分で予定されます。少なくとも5分前には到着して、限られた先生との面談時間を十分に使えるようにしましょう。
・場合によっては、改めて面談や電話で話の内容についてフォローアップが必要な場合があります。その場合には、保護者または先生から別途話す機会を持ちたい旨、提案できます。
・面談の後、お子さんと面談について話しましょう。話に出た中でよいことを強調し、気になることは具体的に説明しましょう。さらに、話し合われたことは全て説明しましょう。
・うまく進んでいる場合でも、先生と連絡を取りましょう。お子さんへの励みとなります。
~保護者が先生に聞く事項
・英語習得はどうでしょうか?
・どの学科を普通クラスで学んでいるのでしょうか?
・特別支援を受けている学科はなんでしょうか?どのような支援でしょうか?
・宿題にどのくらいの時間を使うべきでしょうか?
・他の児童生徒とうまくいっているでしょうか?
ボランティア
学校では様々な活動のボランティアを保護者にお願いしています。遠足への随行、図書室の手伝い、音読の聞き手など様々なことでお手伝いできます。日本語の本、新聞、雑誌やビデオの名前や、日本の文化について教えたりすることも役立ちます。教室や図書室などでなにができるか先生に相談してみましょう。ボランティアについて担任の先生に話してみましょう。
学校の集会や行事
文化祭のような特別行事があることがあります。また、国語、算数などに関連した内容やお子さんの教育に役立つ内容の講演会が開催されることがあります。こうしたイベントは、お子さんと一緒に学校について学ぶよい機会となります。
学校評議会(PTA)
それぞれの学校にはSchool Councilと呼ばれる保護者、近隣住民、学校職員で構成される評議グループがあります。評議会では、校長先生とともに学校の方針や計画について議論します。保護者は誰でも会議に出席して、意見を述べることができます。また、保護者は誰でも評議会の委員になることができます。学校によっては、選挙で選ばれる場合もありますが、保護者がボランティアで委員になる場合もあります。
提案
・学校評議会の会長の名前、電話番号を学校事務所から教えてもらいましょう。
・会長に連絡して、評議会に関わるにはどうしたらよいか相談してみましょう。
・評議会の会議に参加し、どんな活動をしているのかを知り、特に関心のあることについて、質問があれば聞き、提案や意見を述べてみましょう。
・会長やメンバーの人と話をし、学校スタッフと保護者が、地域のことや新しくきた児童生徒になにが必要かを理解するにはどうすればよいかを考えましょう。
・保護者のネットワークを作り、学校のイベントや新しく来た家族のことなどを多くの保護者に伝えましょう。
EQAO
3年生(G3)と6年生(G6)になると、Education Quality and Accountability Office (EQAO)によって作成された標準テストを受けます。通常5月に行われますが、正確な日程については学校から連絡があります。
このテストはオンタリオ州学習要領(Ontario Curriculum)に沿ったもので、オンタリオ州で学習する生徒の英語の読む力、書く力、理解する力、そして算数(数学)の力を計る目的で作られています。
EQAOのテスト結果は、成績表や大学の申し込みなどには記載されず、お子さんのその後になんの影響も与えません。
EQAOは、お子さんの英語の読み書きと算数の到達度について詳細なレポートを作成します。次年度にそのコピーが渡されます。
カナダに来て間もなく、英語を勉強し始めたばかりであるような場合には、書くテストを免除されたり、時間を多く与えられたりすることがあります。
EQAOについて詳しい情報は、
を参照ください。
~EQAOの内容例
・あるアイディアに賛成する意見を書く
・文章中にある主なアイディアを見つける
・遠足にかかる時間を計算し、それを文章で説明する
6年、7年、8年になると、高校(Secondary School)への準備となります。これらの学年から別の学校を変わる(中学校に進む)場合があります。
もしお子さんが学校を変わらなければならない場合(中学校に進む場合)、保護者と児童生徒のための説明会が開催されます。
これらの学年では、学科毎に専科の先生がつく場合があります。お子さんは、それぞれの科目ごとの曜日、時間が記載された時間割に従います。
特定の先生(担任)がお子さんとの連絡や、保護者の質問、懸念、提案などを受けることになります。保護者面談もその先生が行います。もちろん、その他の先生に会うこともできます。
~ESLにいる生徒保護者がよくする質問
・近くの高校にESLプログラムがありますか?
・子供が興味を持てる特別なプログラムやコースがありますか?
・新しく来た生徒に対して、高校はどんなサポートをしてくれるか?
高校進学準備
G6-8では、高校で何を学ぶかの準備を始めます。先生たちがそれぞれの生徒の得意な分野、興味関心、そして卒業後のことなどについて相談に乗ります。こうして高校でどのコースを選ぶかの準備を進めます。
G8になると、学校が高校進学、G9への進級について説明会を開催します。お子さんにとってなにがもっとも適しているかを質問したり、話し合ったりする絶好の機会です。
提案
・高校卒業後のことについてお子さんと話をしましょう。得意な分野や興味関心について話し合ってみましょう。ただし、この時点ではよく判らないというのが普通です。
・お子さんにとってなにがよいか、担任の先生に相談してみましょう。学校にガイダンスの先生がいる場合があります。
・学校で開催される高校説明会や高校で開催されるG8保護者説明会に参加しましょう。
このガイドでは多くの内容をカバーしているため、それぞれの内容は限られています。より詳しい情報が必要な場合には、
・先生、校長、もしくは学校のスタッフに相談する
・教育委員会、オンタリオ州教育省に連絡し、規則などの情報を得ましょう
以下のサイトからも入手できます。
Ministry of Education is: www.edu.gov.on.ca
To locate the school board in your community go to: www.edu.gov.on.ca/eng/sbinfo/
See also The Ontario Parent Council: www.edu.gov.on.ca/eng/parents/PIC.html