カナダ・オンタリオの暮らしに役立つ生活情報を掲載します。
この文書は、www.swisontario.ca に掲載されているものを商工会事務局にて意訳したもので、微妙な英語の表現等やその内容を保証したものではありません。ご不明な点につきましては、原文をご確認ください。
配布版
学校でのお子さんの学習のための情報と提案
この「高校のための保護者ガイド」は次の6編より構成されています。
詳しい情報が欲しい場合には、
・お子さんの先生、ESLの先生、ガイダンスの先生、校長先生、教頭先生、学校事務所の人に聞きましょう。
・教育委員会や教育省に連絡を取り、規則や手続きについて詳しい情報を入手しましょう。
・教育省のサイト: http://www.edu.gov.on.ca/eng/
・地域の教育委員会については、www.edu.gov.on.ca/eng/sbinfo
・オンタリオ州学校評議会等
一つの家庭に子供が二人いても、それぞれの子供は各自のペースで英語を学びます。普通は、子供たちは読み書きよりも先に話すこと覚えます。1年か2年のうちには、ほとんどの新来生徒は日常会話の英語を使えるようになります。しかし、英語を話すクラスメイトと同じレベルの読み書き能力や、複雑な内容を理解するには5年から7年かかります。
カナダに来たとき、ほとんどの児童生徒は母語を流暢に使うことができますが、英語の能力は限られているでしょう。第二言語として英語を学ぶプログラム(ESL)は、こうした生徒が英語を話すクラスメイトのレベルに追いつくように支援するものです。PDF形式のガイドがありますので、www.edu.gov.on.ca/eng/curriculum/secondary/esl.html を参照してください。
また、母語で学んでいないために、学校で時間を無駄に過ごしたり、読み書きを学んでいない生徒がいます。英語能力向上プログラム(ELD)は、こうした生徒の英語での読み書き能力を向上させるものです。詳しくは、www.edu.gov.on.ca/eng/document/manyroots/ELL_LPS.pdf を参照ください。
お子さんの英語習得に保護者が手助けする方法がたくさんあります。
提案:
・お子さんが英語を話す機会を増やせるようなグループ活動に参加するよう勧めましょう。昼休みや放課後に行われるスポーツ、様々なクラブ活動や音楽プログラムなどは英語を話す機会となり、また友達を作る絶好の機会となります。
・お子さんの英語習得にあたり保護者が家庭でなにができるか、ESLの先生に相談しましょう。
・日本語の勉強をを続けさせましょう。日本語で読み書きが上手に出来る生徒は、英語の読み書きも速く習得することがわかっています。日本語の新聞を取り、ニュースや情報について話し合ってみましょう。日本語で行われるイベントに参加しましょう。外国語プログラムに日本語コースがあれば取るように薦めましょう。多くの図書館にはいろいろな言語の本があります。
・英語を話す機会となる夏のプログラムに参加するよう勧めましょう。
・教室での討議に参加するよう励ましましょう。最初は非常に難しく、わけがわからないかもしれませんが、そうしたことが英語を学ぶ上でとても役立ちます。
助言を得る
質問や懸念がある場合には、担当の先生に聞くのが一番です。一般的なことであればESLの先生やガイダンスの先生に聞きましょう。
ESLの先生
第2言語として英語を教える知識経験技能だけでなく、卒業後の進路などについて生徒と保護者に助言を与えてくれます。新しく来た生徒について豊富な知識と経験を持っていますので、どのようにすればよいかをよく知っています。
ガイダンス相談員
ガイダンスの先生は、情報や助言を与え、生徒と保護者がコースや卒業後の進路などについて判断するのを助けてくれます。
また、個人的な問題やその他の学校に関することについても助言してくれます。保護者もお子さんのことについて相談することができます。相談員の経験と理解は、生徒と保護者にとってとても役立つものです。
英語を習得している生徒は、通常の教科に加え、ESLかELDのコースを取ります。学校では、ESLでは最高5段階、ELDでは最高4段階のコースを設置して、それぞれのレベルにあった授業を行います。年齢や学年ではなく、それぞれの英語力レベルに応じてクラスを取ることになります。学校によっては、ESLの生徒のための教科を特別に開講している場合もあります。例:ESL歴史、ESK地理、ESL科学、ESL仕事など。
ESLとELDの概要
コースコード
コース内容
教育内容
第2言語英語(ESL)
ESL AO Level 1 英語で会話を始める
言語としての英語を紹介し、新生活に適応する助けとする。
ESL BO Level 2 日常の英語
基礎的な英語力を伸ばし、授業で使う言葉を習得する。
ESL CO Level 3 学校での英語
全ての授業で使える英語力を伸ばす。
ESL DO Level 4 英語で学習する能力
英語の通常授業に入れる能力を身につける。
ESL EO Level 5 英語環境に入る
英語とその他教科を大学準備レベルに上げる。
英語能力向上プログラム(ELD)
ELD AO Level 1 読み書き能力の初歩
基礎的な読み書き能力を教え、新生活に適応する助けとする。
ELD BO Level 2 読み書き能力の基礎
読み書きの基礎的能力をつける。
ELD CO Level 3 日常生活での読み書き
読み書き能力、学習能力、進路計画能力など全般的な能力を伸ばす。
ELD DO Level 4 学校や社会で使える読み書き能力
教育プログラムについていける読み書き能力を伸ばし、教育の継続、就職活動、カナダ社会にとけ込める能力を身につけさせる。
詳しい情報は、
Ministry of Education Ontario Curriculum Grades 9-12Course Descriptions
and Prerequisites 2010
http://www.edu.gov.on.ca/eng/document/curricul/secondary/descript/descri9e.pdf
を参照ください。
ESLかELDのコースを無事修了した生徒には、レベル毎に1単位(クレジット)が与えられます。オンタリオ州高校卒業資格を得るためには、最低30単位を取得しなければなりません。英語の単位は4単位必要ですが、その内3単位までは、ESLかELDの単位が認められます。しかし、最低1単位は、G11かG12の英語コースで取得しなければなりません。また、G10の読み書きテスト(Literacy test)に合格しなければならず、もし不合格となった場合には、読み書き専門コース(Literacy Course)を受講しなければなりません。
大学や専門学校は、カナダに来て4年(もしくは5年)未満の生徒には、TOEFL試験かそれに準じた英語の試験を受けることを求めます。ほとんどの大学のプログラムは、入学にあたり、条件とする高校英語コースを指定しています。詳しくは、それぞれの大学や専門学校の入学要件を確認してください。
本ガイドの該当ページも参照ください。
大学や専門学校によっては、ESLの学生をサポートするプログラムを設置している場合があります。それぞれの専門学校や大学のサイトを確認してください。
TOEFL試験については、http://www.toefl.org/ を参照してください。
オンタリオ州では、全ての公立高校はオンタリオ州教育カリキュラムに準拠しています。それぞれの教科毎に、修了までに期待される内容とレベルが詳細に決められています。
先生は、ESLやELDの生徒が言語を習得中であることを認識した上で、生徒の英語力にあったプログラムにしようと努力します。
G9オンタリオ州教育カリキュラムの例:
―アカデミックコース:数学の原則
“このコース修了までに、様々な算式を使い、線分の傾きを見つけることができる。”
オンタリオ州教育省は教科毎にカリキュラムを発行しています。先生は、カリキュラムに準じて、学習計画を立てます。
カリキュラムは以下のように分かれています。
英語
社会科学
ESL/ELD
芸術
第2言語フランス語 フランス語
進路就職教育
数学
保健体育
科学
学術研究
ビジネス研究
先住民研究
カナダ・世界研究
技術研究
古典語・国際言語
カリキュラムは、www.edu.gov.on.ca/eng/curriculum より入手できます。
先生は授業で様々な手法を使って生徒を指導します。
講義、ディスカッション、質疑応答、調査研究、実地遠足、課題、グループ課題など。
これらの手法に馴染みにない生徒もいるかもしれません。
先生は、生徒に問題を示し、話し合い、回答を見つけさせます。単に判っていることを覚えるだけではありません。それぞれの教科で、生徒は批判的に考えるように指導されます。こうして、生徒は何が正しく、また正しくないかを判断する方法を学びます。また、生徒は情報を変換し、分析し、評価することを学びます。論理的に考え、疑問があれば質問し、意見を文章にまとめ、クラスで発表します。
生徒は、授業内での討議に積極的に参加し、他の生徒やグループと話すことが期待されます。たとえば、数学の授業において出された答がどのように計算されたかを説明するよう求められます。それぞれの活動において、他からの反響と自己評価はとても大切です。
課題(プロジェクト)
ほとんどの教科で課題が与えられます。題を決め、調査し、レポートにまとめるか、クラスで発表します。数人が一緒になって行う場合もあります。
先生は、課題のまとめる手助けをします。
生徒は題について図書館やインターネットで調査し、わかったことと、自分の意見を出し、課題としてまとめます。
先生は、学習活動をつくり、生徒が様々な文化と背景を持つ人たちの協力に感謝するよう指導します。
提案:
・お子さんたちと、オンタリオ州の学校と母国の学校で指導の仕方が違うことについて話してみましょう。そして、それに慣れるには時間がかかることも話しましょう。
・お子さんたちに、自分たちのことを先生に話すように薦めましょう。お子さんたちが勉強したいと思っていることを先生に伝えることができます。
・お子さんたちに、先生に手助けを求めることは悪いことではないと話してあげましょう。判らなかったり、手助けが必要な場合に質問するのは当然のことと教えましょう。
・お子さんたちに、自分の意見を述べたり、説明したりすることを薦めましょう。クラスの討議やレポートをまとめるときに役に立ちます。
・スポーツ、様々なクラブや音楽プログラムなど、放課後の活動を見つけましょう。先生の指導があり、通常は誰でも参加できます。放課後のの活動は、英語を使う絶好の機会です。
高校生は青少年であり、数年のうちには自分で判断し、仕事につき、大人としての責任を持つことになります。
先生は、生徒の将来にむけ、自制し、与えられた課題、宿題を責任を持って行うことを学ばせます。たとえば、先生は毎回、宿題が全てなされているかどうか、生徒のノートをチェックするとは限りません。学年が上がるにつれ、一層自立することが求められます。
こうしたことを学ぶことが、自分の責任で全てを行う大学、専門学校、その他のプログラムへの準備となります。
宿題を見れば、お子さんが学校でどのように勉強しているかを知ることができます・毎日宿題があればよいと思うことと思います。宿題の分量は学年により異なります。
G9では、毎日45分から1時間程度の宿題が出されます。G12になると毎晩2時間程度の宿題となります。さらに毎晩読書をするように言われます。先生はどんな宿題がでるか説明してくれます。
宿題がない?
・お子さんに学校で勉強していることを教えてくれるように話してみましょう。
・しばしば宿題がないようなであれば、先生に聞いてみましょう。
・お子さんに、復習する時間を持ち、これからでる課題やテストの準備をするよう薦めましょう。
・英語か母語での読書を毎晩するよう薦めましょう。
適時、先生は生徒が博物館、コミュニティーイベント、劇場などに行かせます。こうした遠足・外出は、“Field Trip”と呼ばれ、授業の一環でとても重要なものです。こうした遠足・外出の前後には、生徒はそれに関連した題材を勉強します。
遠足・外出に参加する18歳未満の生徒は、親の許可証を学校に提出する必要があります。学校からお子さんにその用紙を渡されますので、サインして返却提出してください。遠足・外出に費用がかかる場合があります。
フランス語は、カナダの公式言語のひとつです。生徒は、卒業要件として第2言語としてのフランス語単位を最低一つは取らなくてはなりません。特別な場合に限りフランス語の単位の代わりに他のコースを認める場合があります。
外国語として母語の言語コースを設置している学校があります。こうしたコースは、母語を保持し向上させ、英語を効果的に習得する効果を持ちます。多くの教育委員会は週末や夜間にこうした外国語クラスを開講しています。
申込者がたくさんいれば、教育委員会はクラスを増やしたり、新しい言語コースを開設したりします。高校の単位が取れる場合もあります。詳しくは、ESLの先生、ガイダンスの先生、教育委員会の継続教育の担当の人に問い合わせください。
それぞれの高校では、放課後や昼休みに、スポーツ、生徒会、クラブ、音楽プログラムなど様々な活動を行っています。こうしたプログラムは通常誰でも参加でき、先生の指導監視があります。
こうしたプログラムは新しく来た生徒にとって、友達を作り英語を使う絶好の機会です。通常、毎週1回1時間ほどで放課後や昼休みに行われます。詳しくは、ESLの先生やガイダンスの先生に聞いてください。
英語の力がないからといって、特別教育が必要なわけではありません。ただ、お子さんが学校の授業についていけない場合には、学習障害の兆候かもしれません。
特別教育プログラムは、学習障害や特別な支援が必要な生徒を対象としたものです。短期の場合もありますが、複雑なものや健康上の支援が必要な場合もあります。そうした生徒に合った特別な学習計画になっています。
支援が必要な理由は様々です。身体的理由、知能的理由、感情的なもの、行動によるもの、話し方、言語、視力・聴力障害、もしくは対人恐怖などの場合もあります。また、特別教育プログラムは知的にすぐれた生徒にも適用される場合があります。
往々にして、新しい言語や学校に慣れるまでの問題である場合があります。母語能力についての情報は問題を突き止める手助けとなります。
もしお子さんに学習障害があるのではないかと懸念される場合には、先生に相談しましょう。
先生は様々な側面から生徒を見ています。必要であれば、保護者や先生はお子さんの判定を正式にお願いすることができます。
お子さんに特別教育が必要かどうかを決めるため、学校は特別教育手続きを行います。お子さんに何が必要かを決めるため、保護者は書面による許可証を提出し、判定会議(Identification, Placement and Review Committee (IPRC) meeting)に出席するよう要請されます。それぞれの教育委員会は特別教育手続きを説明する保護者向けガイドを作成しています。
多くの大学や専門学校は特別教育が必要な生徒を支援するプログラムを持っています。
18歳以上の生徒は法的に大人として扱われます。よって、学業についての情報は保護者ではなく、生徒自身に渡されます。保護者が成績表や先生からの電話連絡などを得たい場合には、お子さんがサインした許可証を学校に提出する必要があります。
学校用語:
. Curriculum - カリキュラム、学習要項 コースと学ぶ内容を説明した公式文書
. Special Education - 特別教育
. Credits – 単位 110時間の授業を受け、所定の成績(50%以上)を収めた場合に1単位得られる。ほとんどの教科は1単位で、卒業には30単位が必要。必修単位と選択単位がある。
. Ontario Secondary School Diploma (OSSD) - オンタリオ州高校卒業資格証書
. Graduation Requirements - OSSD取得のための卒業要件
. Admission Requirements - 大学、専門学校(カレッジ)、専門プログラムに進学するための要件。
この編では、学校生活とはどんなものかについて説明します。
オンタリオ州では、全ての学校は規則と手続きを定め、生徒を保護し、助けることを義務付けています。各学校で定めたもの、教育委員会が定めたもの、教育省が定めたものなどがあります。
学校は、生徒の人権を尊重し、品格を敬い、理解をもって接します。学校が謳う“公平”の原則とは、人種、出生地、民族、国籍、宗教、性別、外観、障害、家族などによって不当に扱われないことを誓っています。
お子さんが不公平な扱いを受けていると思われる場合には、学校に連絡してください。通常、まずは担当の先生に話し、次には校長先生か副校長先生に話をしてください。それでも問題が解決しない場合には、学校監督官(School Superintendent)に話すことができます。
学校に関わる人の権利についての情報は、
Ontario Human Rights Commission and its publications.
www.ohrc.on.ca/english/publications/index
or Ministry of Education policy document at www.edu.gov.on.ca/eng/policyfunding/equity.pdf
を参照してください。
16歳未満の生徒がいじめ、虐待、放置されるなどを受けている兆候を先生が見た場合、もしくは家庭でそのようなことが起こっていると生徒が訴えた場合、先生は生徒を保護するために監督官庁(Children's Aid Society とか Family and Children's Servicesなど)に報告しなければならないことが法律で定めされています。
学校が16歳以上の生徒に問題がある場合には、警察に通報することになります。保護者と生徒もいじめ、放置など疑わしいことがある場合には報告してください。16歳未満の生徒についての扱いについては、http://www.oacas.org を参照してください。
宗教上の祭日、服装、礼拝など家族の宗教的な儀式に関するお願いを学校にすることができ、学校はそのお願いに対して特別の配慮をしてくれます。
保護者が先生、副校長や校長先生と会って、お子さんに必要なことをお願いするのがよいかもしれません。そうすることで学校側も家族のお願いを理解でき、できることを話し合うことができます。
宗教上の祭日で学校を休む場合には、保護者が事前に学校に知らせるようにしましょう。
宗教や人権について詳しく知りたい場合には、
http://www.ohrc.on.ca/english/guides/religious-rights.shtml
を参照してください。
学校には、保護者、地域の住人、学校関係者で構成される学校評議会(School Council)という会があります。この会では、学校の方針規則や計画を校長とともに検討します。保護者はこの会議に参加することができるので、評議会では保護者に会への出席と討議への参加を呼びかけています。また、保護者であれば誰でも、この会のメンバーになることができます。
提案
・評議会会長の名前、電話番号や、保護者で会のメンバーになっている人を学校事務所に聞きましょう。そして会長に連絡し、評議会に参加したい旨を伝え、どのような手続きをとればよいのか話してみましょう。
・評議会に出席して、どのように行われているのかを知り、学校運営に関する質問、提案、意見、懸念などを述べましょう。
・評議会会長や構成員と話をして、地域のことや新しく来た生徒が必要とする手助けがどのようなことであるかを学校職員や保護者に伝える方法を考えましょう。
・学校の行事を多くの保護者に知らせ、新しく来た家族を温かく迎えるための保護者のネットワークを作りましょう。
・詳しくは、
www.edu.gov.on.ca/eng/parents/PIC.html
を参照してください。
学校職員は、いやがらせ、いじめ、差別、脅し、暴言、そして暴力などのない学校にしようと努力しています。学校には行動規範があり、問題発生の防止、平和的な解決方法、そして安全な安心できる環境作りを心がけています。
学校と担任の先生は、その行動規範を守るように指導しています。行動規範について説明がなされ、かつ構内に掲示され、学校要覧に記されています。
学校の活動に参加する児童生徒、保護者、ボランティア、先生、職員など全員がこの行動規範に従わなくてはいけません。
提案
― 学校やクラスの規則についてお子さんに説明しましょう。
― 友達とケンカをしたり、悪いことをしたりするのは、とても深刻なことだと教えてください。
― お子さんの行動について懸念がある場合にはすぐに連絡してくれるよう先生にお願いしましょう。
― 学校の行動規範をもらいましょう。
― 学校の行動規範や規則について疑問、懸念等がある場合には、先生やガイダンスの先生に話しましょう。
学校の行動規範に従わない児童生徒は罰せられます。なにをしたかによりますが、口頭、もしくは書面での注意、居残り、1日から20日間の停学、もしくは退学などの処罰となります。
停学の場合には、校長がその期間を決定します。校長は、問題行動の深刻さをどれだけ本人が理解しているかなどを考慮します。盗みや怪我を負わせた暴力などの問題行動の場合には、必ず停学となります。停学や退学となる場合には保護者に連絡が入ります。
停学、退学となる問題行動と警察の介入
・ケンカ
・恐喝
・先生への暴言
・麻薬や武器の不法取引
・窃盗
・危害を加える恐れのある武器の使用またはそれを使った脅し
・重大な怪我を負わせる
・いじめ
・性的暴行
・未成年へのアルコールの提供
規則に反する行動を取る生徒がいて身の危険を感じる場合には、先生に報告しましょう。先生に知らせず自ら解決しようとしないでください。他と生徒に殴られた場合など殴り返さずにまずはその場を離れ直ぐに先生に報告してください。
例:ナディアの話
廊下でナディアは男子先生数人に何回もぶつかられた。怪我はしなかったものの、迷惑なので止めて欲しいと思っていた。彼らに止めてと言ったが聞き入れないので、ESLの先生に相談した。先生は男子生徒たちに止めるようにつたえ、止めないと処罰となることも伝えた。男子生徒たちは以後そのような行為はしなくなり、彼らは彼女に対して怒ったけれども、彼女は泣き寝入りしなかった。
新しい学校、言語、国に慣れていく過程で、お子さんの行動が多少変わることは通常見られることです。担任の先生がお子さんの行動や他の児童生徒との関係について懸念を持つ場合には、連絡が入ります。
先生はお子さんを守るために学校でどのようにしているかを説明してくれますし、家庭で何ができるか教えてくれます。保護者と先生が一緒になってお子さんに学校での行動はどうあるべきかを伝へ続けることが大切です。
心配があれば、遠慮せず先生に連絡をとりましょう。
6歳から18歳の児童生徒は、学校に通うことが義務付けられています。長期にわたり学校に通わない場合には、教育委員会は欠席の理由を調査し、必要に応じて関連機関に通報します。
長期欠席となる場合には、前もって先生に連絡しましょう。先生は、長期欠席の間の学習計画を教えてくれる場合があります。
昼中に昼食時間があります。時間はお子さんの時間割によって日々変わるかもしれません。ほとんどの生徒は昼食を持参します。ただ昼食を温めることは出来ません。学校によってはカフェテリアがありますが、低価格のものは限られています。
昼食時間は校外にでることが認められています。
生徒は毎日登校し、授業開始前に到着してください。先生は欠席の生徒を記録し、学校事務所に伝えます。
お子さんが欠席の場合には、学校が始まる前に電話してください。欠席連絡を受け付けるメッセージシステムがあります。欠席が続く場合には、毎日連絡を入れてください。メッセージを残す場合には、ゆっくりと話してください。
学校によってはシステムメッセージで保護者に電話する場合があります。家に不在で留守番電話がない場合には、メッセージを受け取れない場合があります。
電話だけでなく、休みの後登校するときには、欠席届けに保護者がサインし、提出してください。
電話メッセージの例:
This is Bob Smith. My son John Smith, who is in grade 11, is sick today.
前期・後期の学期制の学校と、通年制の学校があります。
学期制の学校では、通常、4教科を9月から1月までの前期(1st Semester)、さらに4教科を3月から6月までの後期(2nd Semester)に履修します。成績表は各学期の中間と期末に発行されます。最終試験は各学期の最後に行われます。
通年制の学校では、8教科を9月から6月までの通年で履修します。3つの学期に分割され、成績表は各学期終了時に発行されます。最終試験は通年の最後に行われます。学校によっては各学期終了時に試験を行うことがあります。
学校は、9月のLabour Day(祝日、第一月曜日)の後の最初の火曜日から始まり、6月末まで開校されます。12月末には2週間の休暇、3月中旬に1週間の休暇があります。年度初めに年間予定表が配布されます。
入校手続きをする際、自宅、職場の電話番号と併せ、緊急時に連絡が取れる友人や家族の名前と電話番号を登録します。
先生は、保護者と学校での問題について話したいときや、保護者に連絡が取れないときなどにこれらの情報を使用します。連絡番号に変更がある場合には、速やかに学校に届けてください。
学校でお子さんが体調を崩したり怪我をした場合、学校に登録されている電話番号で保護者に連絡を取ります。保護者に連絡がつかない場合には、緊急連絡者として登録した人に連絡します。
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こんな時には学校に連絡をしましょう。
・お子さんが欠席するとき
・住所や電話番号が変更になったとき
・質問、懸念、提案などがあるとき
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お子さんに健康上注意しなければならないことやあれる議0がある場合には学校に伝えておきましょう。学校で薬を摂らなければならない場合には、罹り付けの医師に所定の用紙への記入をお願いしてください。
冬、非常に厳しい吹雪などの場合、休校になることがあります。休校の案内は地域のラジオで放送されます。案内放送が無い場合には、開校していると判断してください。
18歳未満の生徒は全員、法で定められた予防接種を受けていなければなりません。
各地域の衛生保健局ではこの要件を厳しく管理しています。お子さんが要件を満たしていなかったり、学校の記録が不備であったりすると、保健局から注意勧告書が発行されます。その指示に従わないと、要件を満たすか必要な訂正がなされるまで、お子さんが学校に通えなくなることがあります。
詳しくは、地域の衛生保健局に問い合わせるか、以下のサイトを参照ください。
www.health.gov.on.ca/english/public/pub/immun/immunization.html
昼食時間や放課後の活動、クラブ、スポーツ大会などについての案内やそれらに参加する手続きなどはその日の朝に構内放送で伝えられます。質問などがある場合には、他の生徒や、先生、ガイダンスの人に聞きましょう。
学校には服装規定があり、学校での服装について定められています。認められていない服装もあります。学校によっては、制服を着ることが決められている場合があります。また、体育の授業では体操服を着ることになります。学校には、男女分かれた更衣室があります。
宗教、信仰などの理由のため服装について質問がある場合には、先生やガイダンスの先生と話しましょう。
ほとんどの教育委員会では、夏季コースと夜間コースを開講しています。
夏季コースは通常7月に開講されます。このコースは、学年度で合格できなかった生徒や、別のタイプのプログラムへの変更(例:就職コースから専門学校・大学準備コースへ)をする生徒のためのものです。
夜間コースは、夜開講され、全日校に通っていない生徒が通っています。多くの国際言語子=スも、夜間や週末に開講されています。
夏季コースと夜間コースは、開講場所が特定されている場合があります。
学校の規則、方針、その他重要な情報を盛り込んだ生徒ハンドブックがある学校もあります。宿題をメモしたり、学習の計画を立てたりすることにも使えるようデザインされています。年度の初めに生徒に配布されますが、有料の場合もあります。
適時、博物館、劇場、コミュニティーイベントなどへの遠足、外出があります。こうしたものは、"field trips" と呼ばれ、学習の一環で重要なものです。その前後では、関連した事柄を学びます。
遠足・外出にあたり、18歳未満の生徒が参加する場合には保護者の書面許可が必要になります。お子さんが許可証用紙を持ち帰ったら、できるだけ早くサインして提出しましょう。遠足によっては、費用がかかる場合もあります。
年度の初め、もしくは学期の初めに生徒毎の時間割が渡されます。教科によって一緒に学ぶクラスメートが異なります。1日の時間は、幾つかの時間帯(period)に分けられます。その時間帯の長さは、学校によって、40分の場合もあれば、90分の場合もあります。
年度の初めや学期の初めに教科書が貸与されます。教科書は学校のものですので、よい状態を保って、返却しなければなりません。失くしたり、破損した場合には、弁償しなければなりません。
生徒には全員、学用品や服などを納めるロッカーが与えられます。ロッカーは学校のものですので、清潔に保ち、学期の終わりには明け渡します。
ロッカーには、貴重品は入れないようにしましょう、学校は、ロッカー内のものについて損傷、盗難などの責任は負いません。
学校がロッカー用の鍵を販売することがあります。学校によっては、他の生徒と共同使用となる場合もあります。
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学校情報
コース、規則方針、手続きなどは以下で見ることができます。
・学校ハンドブック(学校要覧)
・学校のホームページ
・教育委員会のホームページや刊行物
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教科で必要なものは先生が指示します。ほとんどの教科では、ノートかバインダーが必要です。他には、線の入った用紙、鉛筆、ペンなどです。
その他のもの、例えば計算機などを買ってもらう必要がある場合には、特別に指示されます。
学校に通うと、成績表、教科に関連した書類などは正式なオンタリオ州生徒記録Ontario Student Record (OSR)に保管されます。先生は、そうした書類を読むことで、生徒について理解し、学習計画を立てることに役立てます。OSRは極秘文書ですが、保護者は見ることができます。
オンタリオ州内で転校する場合、OSRは転入する学校に送られます。
正式な中等教育成績証明書は、Ontario Student Transcriptです。専門学校や大学は、入学要件として、この記録を使います。この記録は、転校すると転入する学校に送られ、転入先の学校の先生はその記録から生徒が何を履修したかを見て、その後の記録をつけていきます。
18歳以上の生徒は法的に大人として扱われます。よって、学業についての情報は保護者ではなく、生徒自身に渡されます。保護者が成績表や先生からの電話連絡などを得たい場合には、お子さんがサインした許可証を学校に提出する必要があります
学校用語:
・Detention – 授業が終わった後も残されること。不適切な行動や行いがあった場合に適用される。
・Equity - 全員がよくなるように平等公正に接することを取り決めた方針
・Expulsion - 退学、放校。ただし、その適用は州の法律で厳格に定められており、学校に戻るためには、生徒は特定の要件に同意する約定を提出しなければならない。
・Mandatory Consequences – 通常、生徒の非常に悪い行動について、法に従って行う行動。
・Non-semestered - 年度開始から修了までを通じて8教科を履修する学校の形態
・Provincial Code of Conduct - 生徒に期待する態度行動を説明したもの
・Religious Accommodation - 生徒の宗教的行為について学校がどのように配慮するかを定めた手続き
・Semestered - 前期に4教科、後期に4教科を履修する学校の形態
・Special Education - 特別な配慮が必要な生徒のためのプログラム
・Suspension - 所定の日数(最高21日)、生徒を停学とすること。認めがたい態度行動があった場合には、強制的に停学となります。
14 G9/G10でのアカデミックコースとアプライドコースの重要な違い
22 就労体験プログラム:Co-opとオンタリオ若者実習プログラム(OYAP)
23 卒業後:就職、コミュニティカレッジ、大学や私立専門学校(カレッジ)
このガイドでは、お子さんのコース選択に役立つ情報を説明しています。併せて、お子さんの教育プランの設計についても説明し、コース選択に役立ててください。
計画を立てることで、将来進みたい道(大学、コミュニティカレッジ、就労経験、就職)に必要なことを確認することができます。学校の先生やガイダンスの先生も、設計を手助けしてくれます。
とてもたくさんのコースがあるので、お子さんの教育プランの設計を手伝ってください。就職する生徒。大学やカレッジに進む生徒、師弟技能実習などに進む生徒と様々です。大学やカレッジに進むためのコースでは、進学に必要な特定の教科を取らなくてはなりません。お子さんの興味、強み、希望などを考え、適したコース選択をする上で教育プランの設計はとても役に立ちます。
教育プランは、卒業後の進路に向けた準備として、どのコースを学ぶかを約束するものです。卒業後、就職する生徒、または数年働いた後、また学校に戻る生徒がいます。そのまま、大学やカレッジ、訓練プログラムに進む生徒もいます。教育プランは、どのコースをとれば、目指すところに到達できるかを示してくれ、カレッジ、大学、師弟技能実習、訓練プログラムなどに進み際、なにが必要かがわかります。
高校に通っている間に、新しい興味、技能、能力などを持つと、教育プランは変わることがあります。将来のキャリア、学習、訓練などについて、先生やガイダンスの先生に聞きましょう。
また、教育プランは、英語を習得している生徒にとっても、とても大切なものとなります。進路に必要なコース科目に加え、英語の読む力、書く力、話す力を伸ばすことを含めなければなりません。
生徒は全員、G10のときに、「Career Studies」というコースを取ります。このコースでは、先生はプラン立案を通じて、生徒に自分の将来設計を考えさせる指導を行います。先生がコースを指定したり、卒業後にどうすべきだなどと伝えることはありません。しかし、生徒が目標に向けて決定する際の助言は行います。
この方法のよい点は、生徒が自らの決定に責任を持たせ、自立心を育てることです。こうしたことを身につけた生徒は、、師弟技能訓練、大学やカレッジなど、自己責任で物事を進めなければいけない環境に対応できます。しかし、保護者の援助がなければ、生徒は正しいコース選択ができず、卒業後の進路が限られてしまうことがあります。
保護者も計画設計を手助けすることができます。以下のようなことでお子さんと一緒に考え設計の手助けをしてみましょう。
提案:
・興味あること、能力、卒業後の希望などを、お子さんと話してみましょう。どのような仕事に興味があるか聞いてみましょう。何回も計画が変わっても、心配はいりません。コース選択では、普通に見られることです。
・将来の進路のために今必要なコースと、卒業後のためにどんな教育・訓練が必要かを確認してください。ガイダンスの先生が助言してくれます。
・学校で行われる放課後や昼休みの活動に参加することを検討しましょう。お子さんたちが本当に興味を持っていることを見つけ出したり、別の進路について学ぶことができます。また友達を作り、英語を練習する絶好の場となります。
・学校で行われるキャリア情報イベントに参加し、様々な進路について学びましょう。
・英語(読む、書く、話す)を学び、学校にできるだけ早くなれるために役立つコースや放課後の活動がないか、探しましょう。クラスでなるべく多く話すコースを選びましょう。たとえば、ドラマ(演劇)のコースでは、多くの人の前で、自信を持って話すことを学びます。
・学校のガイダンスの先生に相談しましょう。保護者がガイダンスの先生にお子さんの進路や教育プランを相談することはよくあることです。
・保護者面談のときに、お子さんの成績表や先生のコメントについて、先生と話しましょう。
・他の保護者や生徒たちに教育プランや卒業後の進路について、聞いてみましょう。
詳しくは、
www.edu.gov.on.ca/eng/tcu/ と www.careerwinning.com
を参照してください。
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Ranjiさんのプラン
ランジさんは15歳で、カナダに来て2年目です。彼女は母国で2年間英語を学びましたが、高校ではESL Cクラスを取っています。英語を話すことは段々上手になってきましたが、書くことがまだ十分ではありません。数学、科学が得意で、保護者と相談して、理系のアカデミックコースと、歴史のアプライコースを選択しました。大学に進みエンジニアリングを勉強したいと思っています。高校在学を1年延長することにして、少ない科目を集中して勉強し、英語の書くレベルを上げたいと思っています。G11では、大学入試準備レベルのコースを選択しようと考えています。英語を話す力意を伸ばすため、放課後のドラマクラブに入り、週末は地域のコミュニティー船体でボランティアをしています。
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カナダに来て1年目では、将来を計画するのは非常に難しいでしょう。慣れるのに時間がかかり、何をするかを考えなければなりません。
最初の年には、大切な情報をたくさん入手しなくてはなりません。
a)面白いプログラムやコースがどんなものかわかってきます。
b)保護者も先生から、お子さんの英語の力(読む、書く、話す)について知ることができ、お子さんが他の教科でいかに頑張っているか、学校生活に慣れてきているかについても知ることができます。
c)他の保護者にコース選択や卒業後の進路について相談する機会を持てます。
d)学校は、お子さんが(母国で)学んだ教科について、いくつクレジットを認めたかを連絡します。
18歳以上の生徒は法的に大人として扱われます。よって、学業についての情報は保護者ではなく、生徒自身に渡されます。保護者が成績表や先生からの電話連絡などを得たい場合には、お子さんがサインした許可証を学校に提出する必要があります
年度の中間(通常2月)に、生徒と保護者は次年度または次学期のコースを選択します。Course Selection Formという用紙で申請します。申請書には生徒と保護者(生徒が18歳未満の場合のみ)がサインします。コース選択は、保護者のサインがないと、正式なものになりません。
助言を得る
質問疑問等がある場合には、担当の先生たちに聞くのが一番です。全般的なことであれば、ESLの先生やガイダンスの先生に聞きましょう。
ESLの先生
第2言語として英語を教える知識経験技能だけでなく、卒業後の進路などについて生徒と保護者に助言を与えてくれます。新しく来た生徒について豊富な知識と経験を持っていますので、どのようにすればよいかをよく知っています。
ガイダンス相談員
ガイダンスの先生は、情報や助言を与え、生徒と保護者がコースや卒業後の進路などについて判断するのを助けてくれます。
また、個人的な問題やその他の学校に関することについても助言してくれます。保護者もお子さんのことについて相談することができます。相談員の経験と理解は、生徒と保護者にとってとても役立つものです。
高校を卒業する生徒全員に、オンタリオ州高校卒業資格Ontario Secondary School Diploma(OSSD)が与えられます。
学んだ教科に関係なく、同じ資格が与えられます。例えば、大学入学のためのコースを取った生徒も、卒業後就職する生徒も同じ資格を得ます。
この資格は、将来の教育訓練に必要なものの一つとなります。師弟技能訓練、カレッジや大学のプログラムに入るための要件となります。詳しくはガイダンスの先生に聞いてください。
高等学校制度は単位制となっています。卒業には30単位取得が必要で、各コース110時間の授業を受け、合格するとそれぞれ1単位取得できます。合格のためには50%以上の成績を得なければなりません。必修科目は18教科あり、これらは必ず履修しなければなりません。残りの12教科は選択科目で生徒が選ぶことができます。学年ごとの選択コースの説明書やリストが学校から配布されます。
生徒は年度毎に8教科を取り、4年間で高校を修了しますが、さらに1年延長したり、学期を追加する生徒も多数います。このように延長、追加することで各学年で取る教科を少なくすることができ、他の興味あることに集中することができます。必要とされる数より多く教科を取る生徒もいます。生徒は、満年齢21歳になるまで、高校に在籍することができます。
必修単位18のうち4つは、英語です。4つの英語単位のうち、3つまでは、ESLやELDの単位でも認められますますが、少なくとも1つは、G11かG12の英語の普通クラスの単位が必要です。
場合によっては、ある必修単位を他の必修単位で補うことが認められることがあります。例えば、フランス語の必修単位の代わりに、追加の英語単位を取るなどの場合です。最大3単位まで必修科目を代替することができます。詳しくはガイダンスの先生に相談してください。
教科に合格できない場合には、次の学年で他の教科を取りながら、その不合格となった教科を再履修しなければなりません。
30単位に加え、卒業要件として最低40時間のコミュニティーサービス(ボランティア)をしなければなりません。この経験を通じて、コミュニティーにおける責任感を育てます。40時間のサービスは、高校在学中いつでもできますが、授業時間以外に行わなくてはなりません。
40時間のサービスは、生徒と保護者が責任を持っておこないます。ガイダンスの先生が、どのようなサービスがどこでできるかや、申請の仕方などを教えてくれます。
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コミュニティーサービスの例:
・コミュニティーセンター、図書館、慈善団体などのボランティア
・スポーツチームのコーチの手伝い
・募金活動への参加
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卒業するためには、G9修了までに習得すべき英語の能力が備わっていることを示さなければなりません。
その方法には2つの方法があります。普通は、オンタリオ州高等学校英語能力試験(Ontario Secondary School Literacy Test (OSSLT))を受けることになりますが、その試験に不合格となった生徒は、オンタリオ州高等学校英語能力コース(Ontario Secondary School Literacy Course (OSSLC))を取ることになります。
英語能力試験(Literacy Test (OSSLT))
G10で、英語能力試験を受けます。合格しなかった生徒は、再試験を受けることができます。試験は、2つ(読む能力、書く能力)の分野に分かれており、一つに合格すれば、再試験は不合格になった分野だけ受けることになります。
この試験は、10月同日に全州一斉に行われます。
個人別成績表(Individual Student Report (ISR))が生徒一人ひとりに発行され、試験に合格したか否かを知ることができます。合格しなかった生徒は詳しい内容をもらい、合格するために何を勉強すべきかを知ることができます。
場合によっては、学校がカナダに来たばかりで、英語を学び始めたばかりの生徒のために、特別な配慮をしてくれることがあります。詳しくは、ガイダンスの先生に聞いてください。
英語能力試験の結果が、成績表の上で、学年を決める要素となることはありません。
英語能力コース(Literacy Course (OSSLC))
英語能力試験に合格できなかった生徒は、英語能力コース(Ontario Secondary School Literacy Course (OSSLC))を受講することがあります。このコースでは、G9までに習得すべき英語能力を身につけさせるため、集中した支援を行います。コースを修了すると単位が与えられます。
生徒の成績証明には、必要とされる英語能力があるかどうかだけが示されます。英語能力テストの受験回数や、テストで合格したのか英語能力コースで合格したのかなどは表記されません。
以下の資料は、生徒が高校を卒業し、オンタリオ州高校卒業資格を得るために取らなくてはならない教科を説明したものです。
以下の教科は全員が履修しなければなりません。
英語 4単位(うち、3単位は、ESLやELDコースでも可)
数学 3単位(うち、最低一つはG11かG12 のコースであること)
科学 2単位
フランス語 1単位
カナダの歴史 1単位
カナダの地理 1単位
芸術美術 1単位
保健体育 1単位
公民(Civics)
0.5単位
進路研究(Career Study) 0.5単位
以下の中から一つ選択
英語(追加)
英語、フランス語以外の言語
社会・人文科目(Social Science/Humanities)
カナダと世界について(追加)(Additional Canadian and World Studies)
以下の中から一つ選択
ビジネス研究
保健体育(追加)
芸術美術(追加)
以下の中から一つ選択
科学(G11、もしくはG12)(追加)
テクノロジー
以上が必修科目であり、そのほか、選択教科12単位を取得する。
選択科目は学校により開講しているコースが違うことがあります。
その他、英語能力認定、と40時間のコミュニティーサービス(ボランティア)が必要です。
オンタリオ州高校卒業資格に必要な30単位を取得できなかった生徒は、証明書をもらうことができます。
1)14以上の単位を取得した生徒には、オンタリオ州高校証明書(Ontario Secondary School Certificate)が発行されます。
2)14未満の単位しか取得できなかった生徒には、修了証明(Certificate of Accomplishment)が発行されます。
カナダに初めてきた生徒にとって、コースの決定は非常に難しいことです。英語能力は、まだ習得中であり、興味や進路計画を考えるには時間が必要です。できるだけ多くの選択肢を持っておくことは大切ですが、現実的なものでなければなりません。ESLの先生やガイダンスの先生がコース選択にあたり相談にのってくれます。
学習計画を作る際、様々なコースを検討する必要があります。それぞれのコースやプログラムでは違ったことを学習します。取ったコースは全て卒業証書取得に役立ちますが、どのコースを選択するかは卒業後の進路に大きく影響します。
以下のようなコースの種類があります。
. Academic (G9,G10)
. Applied (G9,G10)
. University Preparation(G11,G12)
. University/College Preparation (G11,G12)
. College Preparation (G11,G12)
. Workplace Preparation (G11,G12)
. Transfer
. Open
. Essential
詳しくは、Ministry of Education Ontario Curriculum Grades 9-12 Course Descriptions
and Prerequisites 2010
http://www.edu.gov.on.ca/eng/document/curricul/secondary/descript/descri9e.pdf
を参照してください。
G9,G10では、英語、数学、科学、歴史、地理、フランス語の教科において、アカデミックコースで学ぶか、アプライドコースで学ぶかを選択しなければなりません。教科毎にどのコースを選ぶが選択できますので、全教科を一つのコースにまとめることも混合することもできます。
アカデミックコース(Academic courses)
大学やカレッジに進むために必要なG11,G12の準備コースに向けたコース。
アプライドコース(Applied courses)
カレッジ、師弟訓練プログラムや卒業後就職する場合などに向けたG11,G12の準備コースに向けたコース。
基礎/独自開発コース
英語、数学、科学が非常に苦手で学習が困難なG9,G10の生徒のために特別なコースを設定する場合があります。基礎(もしくは独自開発Locally Developed)コースと呼ばれ、1単位が与えられます。
特別コース
専門家・高技能専門コース(Specialist High Skills Majors)
教室での授業、職場経験、専門分野での認証など総合的なコースを通じて将来の進路に集中するコースです。師弟技能訓練、カレッジ、大学、就労などを目指す生徒向けです。
2重単位プログラム
このプログラムでは師弟技能訓練と高等教育コース(大学、カレッジなど)の二つに参加でき、2つの単位を所得できます。これらの単位は、高校卒業資格と大学などでの修了、学位取得や師弟技能訓練証明取得に使うことができます。高校以外で学習しなければならない生徒やカレッジや師弟技能訓練の経験を活かしたい生徒向けのコースです。
G9,G10のアカデミックコースとアプライドコースの比較
学習内容:
アカデミック
・基本的な概念と更なる内容
・概念のより深い論理的思考
・読書力と自己学習姿勢
・G11,G12の全ての大学進学コースと大学・カレッジ進学コースに進む
アプライド
・基本的な概念
・概念の具体的な学習
・自己学習姿勢はあまり重要ではない
・G11,G12の一部のカレッジ・大学進学コース、全てのカレッジ進学コース、就労準備コースに進む
詳しくは、www.edu.gov.on.ca/studentsuccess/index.html を参照ください。
アプライドからアカデミックへ、もしくはその逆など、コースを変更したい場合には、より多くの内容を学ばなくてはなりません。たとえば、G9でアプライドのコースを修了した生徒がG10で同じ教科のアカデミックコースを取りたい場合には、最高30時間までの学習が求められます。(これを変更コースと言います)
G11,G12になると、生徒の学習計画はかなり絞り込まれ、卒業後の進路にあったコースが開設されます。
G11,G12準備コース
大学進学コース(U)
大学入学に必要なコース。カレッジや師弟技能訓練や就労プログラムに進む場合にも使うことができる。
大学・コミュニティカレッジ進学コース(M)
一部の大学、ほとんどのカレッジ入学に必要なコース。師弟技能訓練プログラムにも使うことができる。
カレッジ進学コース(C)
カレッジ入学に必要なコース。師弟技能訓練プログラムにも使うことができる。
就労準備コース(E)
就職や、師弟技能訓練やその他の訓練プログラムに進むために準備するコース。
次年度、別のコースを選択したいG10,G11,G12の生徒は、変更コースを取り、学んでいない内容を補う必要があります。例えば、G11の大学進学コースや大学・カレッジ進学コースをとる場合には、コース受講条件としてG10のアカデミックコース修了が必要です。G10数学アプライドコースを修了合格した生徒が、G11数学アカデミックコースを受講したい場合、変更コースか再度G10数学アカデミックコースを取らなければなりません。
変更コースは、夜間、夏休み、インターネットなど限定されています。詳しくは、ガイダンスの先生に相談してください。
コースを受講するためには、その前の学年の同じ教科か関連した教科を修了合格していなければなりません。前の学年のコースをコース受講要件(prerequisite)と言います。例えば、技術系専門学校に進むために必要なG12数学を受講するためには、大学カレッジ進学コースのG11関数を取らなくてはなりませんし、それを取るためには、G10数学アカデミックを取っていなければなりません。
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ジョン君の計画
ジョン君は、卒業後、カレッジで音楽を勉強したいと思っています。そのためには、G12音楽大学・カレッジ進学コースが必要です。G12の音楽コースを取るためには、G11音楽コースを取っていなければなりません。
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通常のコースに加え、英語を習得中の生徒はESLかELDのコースを取ります。
教育委員会や学校によっては、ESLで学ぶ生徒のために、歴史、科学、進路研究、公民や他の選択コースで特別コースを開設していることがあります。こうしたコースは、成績証明書上、ESLとしてではなく、科目成績として表示されます。
このコースは、美術芸術、体育、演劇などの一般技能知識を教えるコースで、学年毎に開設されるものではありません。ESLとELDのコースは全て、オープンコースです。
学校の書類上、それぞれのコースにはコードがつけられており、名称、学年、タイプを表します。
G9,G10の場合
MFM1P:G9数学基礎
MFM: コース名
1: 学年(G9=1、G10=2、G11=3、G12=4)
P: アプライドコース
G11,G12の場合
MDM4U:数学データマネジメント
MDM: コース名
4: 学年(G9=1、G10=2、G11=3、G12=4)
U: 大学進学コース
これらのプログラムでは、将来進路に関連する職場にて終日もしくは数時間を体験します。実際の就労経験を積むことで、単位を得られます。
CO-OPでは、学校が生徒を授業日の数日間を実際の職場に派遣します。生徒は自分の技能や知識を実際の状況下で使うことになります。例えば、法律家になりたいと思っている生徒は法律事務所で半日の就労経験を数回行うといったことがあります。
OYAPでは、師弟技能訓練や職場訓練の機会を提供します。16歳以上のG11,G12no生徒で16単位以上を取得した生徒が対象です。師弟技能訓練を通じて、高校卒業資格を得るための単位を取得できます。
Expanded Coopでは、取得に制限のないCo-op単位のうち、2単位をを高校卒業資格要件として使えるプログラムです。大学進学、カレッジ、師弟技能訓練、就労などを目指す生徒向けのプログラムです。
これらのプログラムについて詳しくは、ガイダンスの先生かCo-opの先生に聞いてください。
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メイ・リンさんの計画
メイ・リンさんは、動物が大好きです。G7,G8の科学の授業では特に生物学と生態学に興味を持ちました。G9,G10では、アプライドとアカデミックを混ぜて取りました。両親とガイダンスの先生と相談して、G11ではCo-opを取ることにしました。Co-opの職場は、学校の近くの動物園です。動物園のスタッフと一緒に、動物の世話をします。メイ・リンさんは、このプログラムで2単位を取得し、カレッジの動物科学プログラムに入学したいと思っています。
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ガイダンスの先生は、こうした進路やプログラムに入るにはなにが必要か教えてくれます。
もしくは、www.edu.gov.on.ca/eng/tcu/ を参照してください。
大学、カレッジ、訓練プログラムなどでは、入学要件(履修教科)を定めています。定員が限られている場合、高い成績点とその他の適応要件を持つ生徒から選抜されます。高校成績平均で65%-70%で入学できることもありますが、大学によっては、85%-90%の高校成績平均が必要な場合があります。大学は主にG12の成績を見て判断します。
大学やカレッジの多くは英語習得が必要な生徒への支援制度を持っています。詳しくは、それぞれの学校のホームページなどで確認してください。
実用美術・技術専門学校(Colleges of Applied Arts and Technology)とも言われるコミュニティカレッジでは、1年間のコースから2年から3年かけて卒業する様々なプログラムを提供しています。実用学位(Applied Degrees)と言われる4年学位のプログラムを開設しているところもあります。これらの学位を、大学院入学資格に認めているところもあります。
コミュニティカレッジに進むためには、オンタリオ州高校卒業資格を持っていなければなりません。
プログラムによっては入学がとても難しいことがあります。定員が限られている場合、入学には高い成績が必要です。入学に必要なコース、成績レベル、入学条件などはオンタリオ州カレッジガイドに書かれています。ガイダンス事務所やwww.ontariocolleges.ca で入手することができます。
師弟技能訓練制度は、現場で実際に行いながら学びたいと思う生徒のための終日実地訓練プログラムです。
生徒を高度の技能、判断、創造性が要求される高給な仕事につけるための訓練制度です。就労経験を得ながら報酬が得られ、技能が上がるにつれ報酬も上がります。
師弟技能訓練の約90%は、雇用主の職場で行われます。残り10%は、地域のコミュニティカレッジや所定の団体が認定した場所で、理論などの授業となります。
詳しくは、www.edu.gov.on.ca/eng/training/apprenticeship/appren.html を参照してください。
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コミュニティカレッジ入学要件:警察官養成基礎コース
・オンタリオ州高校卒業資格
・G12英語(CコースENG4CもしくはUコースENG4U)修了
望ましい教科:
数学:G12数学(専門学校コースMAP4C、MCT4Cか大学進学コース)
・キーボードが打てること、コンピューターが使え、文書作成ができること
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一部の大学では3年のプログラムを開設していますが、全ての大学では4年間の学位プログラムを開設しています。多くの大学では、修士課程、博士課程も開設しています。入学要件に特定の教科を指定しています。大学入学を申し込むためには、G12の大学進学コース(U)と大学・カレッジ進学コース(M)の教科、併せて6単位が必要です。定員が限られている場合、大学進学コースをとり、高い成績とその他の要件を満たしている生徒から選抜します。
大学のプログラムで入学に必要なコースと成績レベルは www.ouac.on.ca で確認することができます。
大学とコミュニティカレッジが共同でプログラムを開設し(例えば看護プログラム)、コミュニティカレッジで2年間、大学で2年間を履修することもあります。
認可を受けている私立専門学校では、実践的な訓練を提供しています。これらのプログラムはコミュニティカレッジのプログラムに比べ短期間です。こうした私立専門学校は独自経営で政府から支援を受けていないので、その授業料はコミュニティカレッジと比較すると高額になっています。ほとんどの場合、入学にはオンタリオ州高校卒業資格が必要です。
奨学金、報奨金や借入金などを利用し、大学、コミュニティカレッジ、訓練のためにかかる授業料他の費用を低くできることがあります。
申請する要件やどのように手続きするかなど、ガイダンスの先生が情報を持っていますが、新申請は、生徒と保護者が行います。大学やコミュニティカレッジの入学申し込みをするときに、一緒に申請するのがよいでしょう。
奨学金についての詳しい情報は、www.ontario.ca/en/life_events/high_school/004441
を参照してください。
学生ローンは、オンタリオ州政府とカナダ国政府の両方に申請することができます。
詳しくは、www.osap.gov.on.ca を参照してください。
学校用語:
. Academic Courses -大学進学、コミュニティカレッジ、師弟技能訓練、職能訓練、就職などに進む生徒向けのG9,G10のコース
. Admission Requirements -大学、コミュニティカレッジ、訓練プログラムなどに進むために必要な要件
. Applied Courses - コミュニティ化レジ、師弟技能訓練、職能訓練、就職などに進む生徒向けのG9,G10 のコース
. Apprenticeship - 技能が必要な仕事を目指す生徒や実地で学びたい生徒のための訓練プログラム。高校在学期間、もしくは卒業後でも実際に働く経験と訓練を受けることができる。
. Career Path - 特定の仕事に就くために、経なければならない段階
. Co-op - 授業時間の一部を実際の職場に送り、技能、知識を実際の現場で使う訓練制度。
. Credits - 単位 110時間の授業を受け、所定の成績(50%以上)を収めた場合に1単位得られる。ほとんどの教科は1単位で、卒業には30単位が必要。必修単位と選択単位がある。
. Essential Courses - 習得が難しい生徒を支援するために特別の編成されたG9,G10の数学、科学、英語のコース
. Graduation Requirements - 卒業要件 オンタリオ州高校卒業資格を得るために修了しなければならない内容
. Non-semestered - 年度開始から修了までを通じて8教科を履修する学校の形態
. Open Courses - 芸術美術、音楽、体育などの一般的な技能と地しくを教えるコース
. Prerequisite - 進級する学年で取る教科を履修するために修了していなくてはいけないコース、教科。例:G11物理大学進学コースを履修するためには、G10科学アカデミックを履修していなければならない。
. Semestered - 前期に4教科、後期に4教科を履修する学校の形態
. Transcript - 生徒が履修した教科、コース、学年を記録した正規の書類。大学、コミュニティカレッジ、訓練プログラムなどに入学を申し込むときに送られるもの。
1 成績表
2 成績表にあるESL/ELDボックスの意味
3 成績のつけ方
4 学習向上の見守り方
5 学習能力
6 保護者・生徒返信用紙
7 18歳以上の生徒
8 個人面談
9 先生への質問
成績表は、オンタリオ州カリキュラムに沿って作成されており、それぞれの教科で学ぶ内容に対する理解度を表記しています。(18歳以上の生徒の場合には、保護者に見せるためには本人の承諾が必要になります)
年度中、数回成績表が発行されます。発行の時期は、半期制か通期制かにより異なります。
(本ガイド末にある学校用語を参照してください)
通期年度制の学校では、年3回、成績表が発行されます。
半期制の学校では、各半期の中間と期末、計4回、成績表が発行されます。
点数(パーセンテージ)は、以下のことを示しています。
a) コースで望まれる能力、知識をどれだけ習得したか
b) オンタリオ州内の学校と生徒のレベルをみるための州基準に達しているかどうか
G9からG12
G9からG12では、オンタリオ州カリキュラムにある到達度チャートによって生徒の到達度が評価され、それをパーセント数で表記します。点数による計算と専門的側面からの判断でパーセント数が決まります。
到達度(1~4)と到達度パーセント数の対応は以下のようになっています。
到達度レベル 4 その教科で期待される知識、能力の高度な習得を達成
4+ 90-100
4 85-89
4- 80-84
1単位付与
到達度レベル 3 その教科で期待される知識、能力で州基準レベルの習得を達成
3+ 77-79
3 73-76
3- 70-72
レベル3に到達していれば、進級やその教科の上級コースに十分なレベルと言えます。
1単位付与
到達度レベル 2 その教科で期待される知識、能力で州基準レベルにやや未達。
2+ 67-69
2 63-66
2- 60-62
このレベルでは、進級、上級コースに進むために努力が必要。
1単位付与
到達度レベル 1 その教科で期待される知識、能力で州基準に未達。
1+ 57-59
1 53-56
1- 50-52
このレベルでは、進級、上級コースに進むために多くの努力が必要。
1単位付与
落第レベル 50未満 その教科で期待される知識、能力に未達。
単位付与されず。
成績表の写しは以下の書類上にあります。
Appendix 2 of the Ontario Ministry of Education document, Growing Success,
Assessment, Evaluation, and Reporting in Ontario schools
www.edu.gov.on.ca/eng/policyfunding/growSuccess.pdf
到達度レベル3(70-79)が州到達度基準です。到達度レベル3,4に達した生徒は、進級や上級コースに進むレベルにあると言えます。到達度レベル3以上を取ることを目指しましょう。
50%未満では、コース不合格となり単位は付与されません。再履修、コース変更、もしくは特別支援を受ける必要があります。詳しくは、先生やガイダンスの先生に相談しましょう。
最初の成績表で不合格点であっても、その後努力すれば合格することができます。
英語を習得中の生徒は、英語の力をつけ、各教科の知識を学習するために時間と支援が必要です。
教科によっては、普通クラスに入って同じ内容を学習することもありますが、英語力レベルによっては、先生が学習内容を変更することがあります。英語を習得するにつれ、先生は同じ内容を増やしていきます。
カナダに来て間もない場合には、レベルや到達度パーセントを出さないこともあります。
以下のような場合、成績表のESL/ELDのボックスにチェックが付きます。
・その学年で学ぶ教科について他の生徒と同じ内容を学んでいない場合。
・先生が英語力のレベルに応じた学習内容に変更した場合
・その場合の到達度パーセントは、変更され与えられた教科内容に対しての成績であり、本来その学年で期待される内容への到達度ではありません。
授業態度、討議、発言、質問、発表、宿題、グループ学習、試技、プロジェクト、作品、作業経過、実演、反省、自己評価、エッセイ、テストなど様々なことを通じて得た情報を元に、評価します。
詳しくは、
Ministry of Education document at,
www.edu.gov.on.ca/eng/policyfunding/growSuccess.pdf
を参照ください。
成績表を見て、学習向上に向け、次のような支援をしてください。
・お子さんと学校のことについて話す機会を持ちましょう。何が得意で、何が苦手か知ることができます。
・作品、成果やテスト結果を見せてもらいましょう。
・前向きに接しましょう。よい作品や努力を褒め、お子さんが話しやすいように接しましょう。
・気になることがあれば、先生やガイダンスの先生に相談しましょう。
5 学習能力
成績表には、6つの学習能力についてのお子さんの向上についても記載されています。
. Responsibility (責任感)
. Organization (学習計画性)
. Independent Work (自立学習)
. Collaboration (協働性)
. Initiative (積極性)
. Self-Regulation(自己管理)
成績表とともに、保護者・生徒返信用紙が届きます。お子さんと成績表について話をした後、返信用紙にサインをして、学校に提出してください。コメントを書くこともできます。返信用紙は、お子さんのオンタリオ州生徒記録に成績表の写しとともに保管されます。
保護者のコメントは以下のようなものがあります。
数学の成績が上がったのを見て、とても喜んでいます。息子は、ほとんど毎晩、英語かスペイン語の読書をしています。
お子さんがコメントを書いていなくても、保護者は、所定の切り取り部分にサインをして学校に提出し、確かに成績表を見たと伝えてください。そして、成績表は手元に保管してください。お子さんのコメントも保管したい場合には、お子さんがコメントを書いた切取り部分の写しを学校からもらうことができます。
最終成績表を除き、オンタリオ州発行の全てのG9-12の成績表には切り取り部分(または別紙)に生徒がコメントを書く欄があります。次の内容についてコメントをします。
生徒のコメント:
・一番頑張ったこと
・今後の目標
お子さんは、返信用紙にもコメントを書くように指導されます。自分の勉強に責任を持たせる効果があります。
18歳以上の生徒は法的に大人として扱われます。よって、学業についての情報は保護者ではなく、生徒自身に渡されます。保護者が成績表や先生からの電話連絡などを得たい場合には、お子さんがサインした許可証を学校に提出する必要があります
個人面談では、お子さんの学校での様子について保護者と各教科担当の先生とが話し合います。面談は、5分から10分で通常、教室や体育館、カフェテリアなどで行われます。多くのが学校では、事前に申し込めば、通訳をつけてくれます。
面談は、秋と春に行われます。
面談では、先生が成績表と成績のつけ方について説明してくれます。お子さんが他の生徒にどんな手助けをしているか、また保護者が家庭でどんな手助けができるかを話してくれます。
時には、保護者と先生が別の機会に再度面談をもったり、電話で話をすることもあります。問題がない場合でも、連絡を取り合いましょう。また、問題があったり、お子さんが特に優れていると思える場合には、連絡をもらえるよう先生にお願いしましょう。
提案:
・面談の前にお子さんと話をして、何が面白いか、何が難しいかを聞いておきましょう。成績表の結果がその後のコース選択や卒業後の進路にどう影響するかを話し合いましょう。
・先生に聞くことを考えておきましょう。質問することを書いたノートを持参するのもよいでしょう。
・通訳が必要な場合、学校でつけてくれるかどうか確認しましょう。学校でつけてもらえない場合、友人やお子さん以外の家族の人で通訳ができる人にお願いしましょう。
・面談の後、お子さんと面談について話をしましょう。よい点を強調して、問題点については、具体的に話しましょう。
保護者が先生によくする質問には以下のようなものがあります。
・お子さんの英語について、強い点、弱い点はなにか
・宿題にどのくらいの時間を費やすべきか
・お子さんが特別興味を持っていることはなにか
・他の生徒との関係に問題はないか
・家庭でできる手助けはなにか
・次の学年でどのコースを選んだらよいか
学校用語:
. Curriculum - カリキュラム、学習要項 コースと学ぶ内容を説明した公式文書
. Report Card – 学校での学力向上を記録した正式な文書。教科担当教師によって作成され、保護者、生徒が見るもの。
. Report Card Response Form – 成績表とともに、保護者に送付される用紙。保護者のサインの上、学校に提出する。
. Semestered – 前期に4教科、後期に4教科を履修する学校の形態
. Non-semestered – 年度開始から修了までを通じて8教科を履修する学校の形態
. Provincial standard – 進級、上級コースに進むために十分な学力があると認められる成績レベル(70-79%)
. Ontario Student Record (OSR) – 学校に通っている期間、成績表その他学業に関連する書類はオンタリオ州学生記録(Ontario Student Record (OSR))という特別なファイルに保管されます。
学校についてお子さんと話す機会を多く持つことで、学校での様子を知ることができ、アドバイスや助けを与える機会となります。話すことで、問題を抱えていないかを知るきっかけにもなり、先生やガイダンスの先生に連絡すべきかどうかを判断することもできます。
お子さんにとって、友達や親戚と離れ、新しい国に来ることはとてもつらいことです。新しい文化の中で暮らすに従い、興奮したり、怒ったり、悲しくなったりすることは普通に見られることです。
新しい学校に慣れることもとてもストレスになるものです。馴染めなくても他の子がやっているように努力しなくてはならないと感じるものです。そんな時には、どうやって新しい生活に慣れるかといったアドバイスをしてください。
提案:
・適時学校ことについて話をしましょう。問題が起きるまで待たないでください。
・学校で何があったか聞きましょう。お子さんに学校のことを話させましょう。何がうまくいっているか、何が難しいかを聞きましょう。
・新しい文化に慣れるにはどうすればよいかを家族で話す時間を作りましょう。
・難しかったけれど、今は克服したことを話しましょう。カナダの最初に2ヶ月を無事過ごしたことなど、小さなことでも褒めてあげましょう。
・お子さんの友人を知り、家に遊びに気易くしましょう。
・お子さんに自分の意見を話すようにさせましょう。教室での討議や提出物などに向けたよい訓練になります。
お子さんを手助けする7つの方法をお教えします。
提案:
・保護者インタビューに参加する。
・コース選択について話し合い、教育計画を作る。
・学校のことについてお子さんと適時話をする。
・学校の行事に参加する。
・宿題ができる場所を確保する。
・宿題をするための時間管理を手助けする。
・疑問、懸念があれば学校に連絡する。
保護者と先生が話をするときには、先生が期待していることや、家庭でどんな手助けができるかを聞いてください。良好なコミュニケーションによって、先生がお子さんについてより知ることができ、新しい学校に容易に慣れるように手助けできます。オンタリオ州の高校では、保護者はお子さんの教育に積極的に関わり、疑問や懸念がある場合には、先生たちに話すように勧めています。
先生やガイダンスの先生は、保護者から電話をもらうことになれていますので心配は要りません。
・学校のオフィスに電話し、先生、ガイダンスの先生にメッセージを残しましょう。あなたの氏名、電話番号、お子さんの名前、そして折り返しの電話をもらう都合のよい時間帯を伝えましょう。
・学校で通訳をつけてくれるかどうか聞いてみましょう。先生、ガイダンスの先生と話すときに助かります。
・学校に出向いたり、電話で話したりするときに、友人や(できればお子さん以外の)家族の人に通訳をお願いしましょう。時間をしっかり確認しておきましょう。
・電話の3者通話機能を使いましょう。保護者、先生、通訳の方が同時に話すことができます。利用料がかかるかもしれません。詳しくは電話帳で利用について確認してください。
18歳以上の生徒は法的に大人として扱われます。よって、学業についての情報は保護者ではなく、生徒自身に渡されます。保護者が成績表や先生からの電話連絡などを得たい場合には、お子さんがサインした許可証を学校に提出する必要があります
学校関係者との会話は守秘扱いです。許可なく、学校関係者がお子さんの成績や家族のことを他の人や近隣の人たちに漏らすことはありません。
学校から定期的にいろいろなお知らせがお子さんに渡されます。クラスや学校の行事、ニュースレター、遠足参加許可、その他重要な事項などについてです。必ず読みようにしましょう。
提案:
・学校からの手紙などがないかお子さんに確認しましょう。
・学校からの連絡や手紙をまとめておく場所を決めましょう。
・重要な連絡は見えるところに掲示しましょう。
・返信が必要なものは直ぐにお子さんに持たせましょう。
・なにか質問がある場合には、学校事務所の人か先生に連絡しましょう。
お子さんが英語取得中に保護者ができる手助けはたくさんあります。
提案:
・静かに宿題ができる場所を確保しましょう。
・宿題をする時間をどう作るか一緒に考えてあげましょう。
・英語の勉強、コースの選択、卒業後のことなどお子さんと一緒に計画を作りましょう。
・学んでいることを話題にしてお子さんと話しましょう。そのときに、よく聞いてあげましょう。
・お子さんに英語や母語(日本語)の本を読むように薦めましょう。
・通訳を通じて、学校とよく話しましょう。
宿題は、保護者がお子さんの勉強を見る一つの方法です。学年により量が違いますが、ほぼ毎日宿題があります。
G9では、毎日45分から1時間の宿題が出されます。G12では、毎晩2時間程度あります。また学年に関わらず毎晩読書することを推奨しています。先生が宿題について説明してくれます。
提案:
・明るい照明があり、テレビやその他気の散るものから離れた場所に勉強できる場所をつくりましょう。ペン、鉛筆、消しゴム、紙、辞書などを準備してください。
・宿題をする時間を決め、手伝ってあげましょう。
・友人と一緒に宿題をすることも考えてみましょう。お子さんによっては友人と一緒に勉強することがよい結果を生むことがあります。また、同じ課題を一緒にすることもあります。
・お子さんに宿題について尋ね、それを終えたときに話してみましょう。
・宿題が難しいときには励まし、終えたときにはその努力を褒めてあげましょう。親からの賞賛はとてもよい刺激になります。
・宿題が難しすぎるとき、時間がかかり過ぎるとき、または簡単すぎるときには、先生に連絡しましょう。
・もし学校や地域に宿題クラブのようなものものがあれば入るようにお子さんに薦めてみましょう。
宿題がない?
・お子さんに学校で何を学んでいるか聞いてみましょう。
・ちょくちょく宿題がない日が続くようであれば、先生に確認しましょう。
・学んだことを復習し、予習やテストの準備をするよう薦めましょう。
・英語や母語(日本語)の読書を毎晩するように薦めましょう。
お子さんにとって勉強が難しすぎたり、保護者が懸念をもったり、提案がある場合には、先生と話をしてみましょう。複数の教科にわたり、お子さんの様子を知りたい場合には、ガイダンスの先生にそれぞれ担当の先生に聞いてもらうこともお願いできます。
他の生徒との間に問題がある場合には、ガイダンスの先生か副校長に話をしましょう。
学校では、自分の問題は自分で解決するように指導しています。しかし保護者と先生が手助けすることもしばしばあります。
問題解決の方法には以下のような方法があります。
・何が起きているのか聞いてみる。
・お子さんが話したことを先生やガイダンスの先生に説明する。
・先生やガイダンスの先生の意見を聞く。先生が学校で指導していることを聞き、それが家庭でも有効かどうか考えてみる。
・保護者と先生から得るお子さんに向けてのアドバイスが同じになるように、先生と一緒に計画を作る。
・その解決方がうまくいっているかどうか確認するために再度先生と話す機会を持つ。
・それでも問題解決に至らない場合には、副校長や校長に話しましょう。
それでも解決しない場合には、学校管理官に話しましょう。学校事務室で管理官の連絡電話番号を知ることができます。
次のような方法でも手助けできます。
・問題を抱えたら、先生やガイダンスの先生に話すようにお子さんに薦めましょう。
・問題を説明する練習をお子さんにさせてみましょう。
・問題解決のために、ケンカ、暴言は学校のルールに反するもので役に立たないことをお子さんと確認しましょう。
・問題が解決しない場合には保護者が手を差し伸べて助けることをお子さんに伝えておきましょう。
もし、お子さんが他の生徒からいじめを受けていると感じたら、何が起きているかお子さんに聞きましょう。
学校に話すと報復されると心配する生徒もいます。お子さんの安全について学校関係者に確認を取りましょう。全ての学校はいじめ、ハラスメントに対して厳しい方針を持っており、もしいじめなどがあれば、たとえそれが学校外で起きたことであっても、知らなければなりません。
学校用語:
. Parent-Teacher Interviews – 学校での生徒の様子について保護者と先生が話しあう場。通常秋と春に行われるが、いつでもお願いすることができる。前もってお願いすれば多くの学校では通訳をつけてくれる。
. Bullying and Harassment – 特定の人やグループで他の人を支配したり、傷つけたりすること。
. Confidentiality – 先生は生徒の成績や家族の状況などを他の保護者や地域に人たちに漏らさないという理解
. School Superintendent - 地域の学校を管理する責任