トロント街角紹介

クィーンストリート・ウェスト
Queen Street West


DENSO Manufacturing Canada, Inc. 長尾 健
トレンディな店が並ぶ街

現在のノバスコシア州ケープブレトン島にイギリス人の探検家、ジョン・カボットが到着し「新地が発見された」と考えられたのが1497年。クリストファー・コロンブスが西インド諸島を発見した5年後のことでした。その後、ヨーロッパ人がカナダ東部沿岸やセントローレンス川から現在のオンタリオ州に入り、先住民と毛皮の交易を始めたのが近代カナダの始まりと言われています。

現在「トロント」と呼ばれる地はオンタリオ湖とヒューロン湖とジョージアン湾からの交易ルートが交わる交通の要衝として古くから栄えました。ヒューロン・インディアンの言葉で「出会いの場所」を意味する「トロント」の名が正式に市の呼称となったのは1834年。  

現在はカナダ最大の商業都市として躍動すると共に、多くの国々から移民を政策的に受け入れ、世界で最も生活しやすい都市としての評価を確立しています。  

ここでは、私たちが住んでいるトロントの街角をシリーズでご紹介していきます。第一回はトレンディな若者が集まるファッションの街クイーンストリート・ウェストです。

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クイーンストリートはビクトリア女王を称えて1844年に命名された街路で当時はトロントの街の北の境界でした。クイーンストリート・ウェストはヤングストリートからシャーストリートまで西へ伸び、キングストリートとダンダス・ストリートの間にあります。ダウンタウンの西部に位置し、トロント大学やオンタリオ芸術デザイン大学に近く、近年は学生や芸術家や若者が集まるポップな街として発展してきました。  

人気テレビ局シティTVのある街角特にユニバーシティー・アベニューとスパダイナ・アベニューの間はトレンディなブティックやカフェ、ダンスクラブ、バー、レストラン、ギャラリー等が多く集まるファッションエリアとして注目を集めています。煉瓦作りの建物が並ぶ古い街並みをそのまま残しながら建物の内装を思い思いに改装した新しい店舗が次々とオープンしています。  

「マッチモアー・ミュージック」の公開放送に集る若者たちジョンストリートとの交差点の南東の角にはテレビ局のシティTVがあり「ケーブルパルス」や「マッチモアー・ミュージック」等の人気専門チャンネルを有してトロントの情報発信源となっています。さらに1ドル出せば誰でも自分の意見や考えをTVの前で語ることができ、それが実際にオンエアされる「スピーカーズ・コーナー」もトロント市民の話題となっています。テレビ局には芸能人もよく来るので、その公開放送を見るために多くの人がシティTVの前に集まります。  

クイーンストリート・ウェストが今のようにトレンディな街になる前には書店や出版会社がこの街に集まっていました。その名残りで今でも毎年9月下旬、「ワード・オン・ザ・ストリート」と呼ばれるブック&マガジンフェア(http://www.thewordonthestreet.ca)が開かれています。それ以外にも道路を通行止めにしてフェスティバルやイベント、コンサートなどがしばしば開催されています。  

ポップな若者達のファッションシティTVの向かいにあるスターバックスやセカンドカップのカフェのテラスに陣取って街を闊歩するポップな若者たちのファッション・ウォッチングをするのも興味深いでしょう。  

古い街並みとトレンディなファッションやアートが不思議な調和を醸し出している街、それがクイーンストリート・ウェストです。

 



≪著者プロフィール≫
長尾 健  
米国(ミシガン、テネシー)、中欧(ハンガリー)についでカナダは4度目の駐在になります。欧州の文化や伝統を色濃く残しつつ米国の合理性も合わせ持つカナダの魅力を楽しんでいます。

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