
広報委員のひとりごと
「日本の常識」を抜け出して
トロント日本商工会広報委員
Komatsu Canada 田中 敦
トロントに赴任してから、約1年3ヶ月が過ぎました。父親の仕事の関係で幼少の頃にドイツに住んでいましたが、その記憶はほとんどないため、今回が私にとって初めての海外生活です。この海外生活を通じて、何を感じたか? それは、自分の常識、ひいては日本の常識とカナダの常識が違うこと。自分の常識で物事を考えると、苛立つことも戸惑うこともしばしばですが、自分の常識が本当にコモンセンスなのかを考えさせられています。
例えば一般的に日本人は几帳面でカナダ人はかなり大雑把という気がしています。何かを問合せた時、また申し込みをした時、担当者によって答えや処理が多いに異なる経験をしたことはありませんか。私が一番苦労したのは、家内のビザの間違いを訂正することでした。移民局に問合せる度に返ってくる答えが異なり、進捗状況を確認しても全く分からず、誰の言っていることが正しいのか判断できず、本当に処理がなされるのかどうか心配でした。結局、約3ヶ月後に、無事正しいビザを入手することが出来ましたが。
この例は大雑把によって苦労したケースですが、几帳面が良くて、大雑把が悪いと言っている訳ではありません。私の常識では、そもそも移民局が誤ったビザを発行することはあり得ないと思っていました。しかし、こういうケースも多いにあり得るので、発行されたビザはきちんと確認すべきで、信用しすぎてチェックを怠ること自体が非常識だったのかもしれないということです。この事件以降、必ず確認することを習慣づけていますが、異文化に触れることが正に海外駐在の醍醐味のひとつということなのでしょう。
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