
広報委員のひとりごと
地獄のようなフライトと娘の誕生
ジャノメカナダ 角田伸二
毎年この時期になると我が家の娘が生まれたときのことを思い出します。
妻の出産予定日を2週間後に控えた12月上旬、急遽海外出張が決まってしまい、出張中に子どもが生まれるかもしなれないと思いながら日本を発ちました。
当時、私が担当していた某地域は衛生状態が良くなく、毎回体調を崩して帰国するのが常でしたが、このときもある訪問国で腹を壊したうえに高熱が出てしまい、商談相手から地元の病院へ入院することを強く勧められました。
しかし、妻の出産が気になっていたので、当初の予定通り帰国することにしました。
帰国当日は熱も下がり、なんとか飛行機に乗ったものの、その後のフライトは今でも忘れられないほどの辛く長い10時間でした。
飛行機が飛び立ったとたん、猛烈な下痢と吐き気に襲われ、数分おきにトイレに駆け込み、他の客からは好奇の目で見られ(他人の目を気にする余裕はありません)、また乗務員からは怪しい人物と思われ(ハイジャックと思われたか?)ながら、フライト時間のほとんどをトイレで過ごし、まるでトイレが自分の座席のようでした。
その間、スチュワーデスは私の事を怪しむばかりで、体調を心配してくれる人は一人もいませんでしたが、私も「自分の体調を正直に伝えれば、日本へ入国させてもらえないのでは?」などと余計なことを考え、乗務員には体調の事は何も言わず一人で苦しんでいました。
地獄のような10時間を過ごした後、成田空港から自宅に連絡を入れると、「予定日よりも早いけど、たった今赤ちゃんが生まれたよ」とのことです。
なんと、飛行機の中で私が10時間苦しんでいる間、妻も病院で陣痛に苦しんでいたのです。
以下は翌日の会話です。
私 「俺が飛行機で下痢で苦しんでいる間、お前も陣痛で苦しんでいたんだなぁ。それも同じ時間に。」
妻 「あたしが陣痛で苦しんでいたのは1時間もなかったわよ。40〜50分ぐらいかなぁ。それからあなた、悪い病気(伝染病)かもしれないから、赤ちゃんには近づかないでね。」
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