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カタカナの弊害ー日用品の英語 ART WORDS 広瀬 直子
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ある休日、カナダ駐在の日本人社員がカナダ人の友人とスーパーへ買い物に行くことになりました。日本人社員は、妻に頼まれた買い物リストを手にしています。
その通り。リンスは英語でconditionerです。「Rinse」には、「ゆすぐ」という動詞、「ゆすぐこと」という名詞のほか、髪を一時的に軽く染める毛染めの意味もあります。 シャンプーは「shampoo」ですが、トリートメントはそのままで使うよりも、「hair treatment」と呼ばれるのが普通です。
「Manicure」はプロの美容師による爪の手入れという意味で使われることがありますが、爪の塗料であるマニュキアは「nail polish」と呼ばれます。 「ピンセット」はフランス語の「pincette」あるいはドイツ語の「Pinzette」に由来し、英語では「tweezers」と呼びます。「Pin set」は、カナダ人にはピン数個を集めた「セット」のように聞こえるでしょう。 それにしてもこの奥さん、どうも自分のものばかり頼んでいるようです。 さて、「スーパーのビニール袋」ですが、「スーパー」はご存知の通り「supermarket」(「super」を単独で使うと「すごい!」の意味)、ビニール袋は「vinyl(発音は「ヴァイヌルに近い」) bag」とは言わず、「plastic bag」と呼びます。 ところで私は、子供時代にいつも理科をさぼっていたせいで、恥ずかしながら、化学的にビニールはプラスチックの一種であるということを「plastic bag」という言葉によって初めて知りました。しかし、スーパーのレジで渡される袋は「ビニール袋」と呼ばれることが多いものの、実際にはビニールではなくポリエチレン素材のものが多いのです。日本で「レジ袋」という言い方が増えてきたのも「ビニール袋」という言葉が間違っていることがあるからかもしれません。 「レジ袋」もいいですが、ビニールもポリエチレンもカバーする「plastic bag」も、素材を間違えずにスーパーなどで渡される買い物用の袋を指すことができるわけです。
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