
広報委員のひとりごと
厳寒のトロントの冬
名港トランス 野々部 洋史
トロントの長い冬も、ようやく終わりを迎えようとしています。トロントへ赴任以来、3度の冬を過ごしましたが、今年の冬はとりわけ寒く感じられました。特に1月後半から2月半ばにかけての寒さは本当に堪えました。事務所の他の場所では半袖でいられる程暖房が効いているのに、私の机は床まである大きなガラス窓に面しているため、ガラスを通して冷気が伝わり足腰が冷え、思わず席を替えてくれと言いそうになる寒い毎日でした。
つい先日も、生まれも育ちもトロントのかなり年配の方が、「今年の冬は本当に寒いな、でも僕が子供の頃はいつもこんなだったよ。でも最近はあまり寒くないからね」と言っているのを聞き、やはり今年の冬は寒いのかと思うと同時に、交通手段も暖房設備も十分整っている現在でもこんなに寒いのに、当時は本当に寒かったに違いないと感じました。ましてや、人々が入植した当時のことを思うと、さぞや大変だったろうなと思います。
そんな寒さ厳しいトロントの冬ですが、快適な温度に保たれたショッピングモール、室内温水プールやインドアテニスコート等、そんな寒い冬だからこその各種アミューズメント施設の充実振りには驚かされてしまいます。また、大雪が降っても高速道路や主要な幹線道路などは、除雪車がすぐに出動し、たちまちのうちに除雪してしまう冬への備えの万全さなどは、本当に感心させられます。日本で大雪が降った時に高速道路と国道の閉鎖で渋滞に巻き込まれ、一晩中運転しなければならない羽目に陥った経験のある私としては、赴任前はさぞや冬は大変なのだろうなと心配していましたが、全くの杞憂に終わりました。本当にあの除雪作業にあたる作業員の方々にはご苦労様ですと言う気持ちでいっぱいです。もっとも、雪を解かすための大量の塩まきにはちょっと閉口させられますが・・・。また、あの除雪作業をしてくれている作業員の方々は、一体、夏の間はどんな仕事をしているのだろうと思ってしまうのでは私だけでしょうか。
トロントの長い冬もあと少し。思うに、このように厳しい冬があるからこそ、花々が一斉に咲き、あっという間に若葉が萌え木々が緑に変わるここトロントの春がより素晴らしいものに感じられるのかも知れません。春の訪れが待ち遠しい今日この頃です。
≪著者プロフィール≫
野々部 洋史
名古屋市出身。1991年から96年までアメリカ駐在、5年の東京勤務を経て、2002年1月よりトロント駐在。
|
|