Who's Who Canada−著名カナダ人を知ろう

 

Margaret Atwood
マーガレット・アトウッド

Margaret Atwood
Photo by Steve Maclean
Courtesy of McClelland & Stewart




Art Words 広瀬 直子




カナダを代表する作家といえば、いつもすぐに名の挙がるのがマーガレット・アトウッドです。現代の英文学が誇る作家の一人で、代表作品は日本語にも翻訳されています。

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アトウッドは1939年オタワ生まれ。トロント大学やハーバード大学大学院などで英文学を学んだ後、カナダ各地の大学で教鞭をとりました。

1966年に詩集「The Circle Game」でデビュー。同作品はカナダ総督文学賞を受賞しました。1986年にも、「The Handmaid's Tale」(邦訳名「侍女の物語」)で同賞を受賞しています。また、「Blind Assassin」 (邦訳名「くら昏き目の暗殺者」)では、2000年に英国最高の文学賞であるブッカー賞、2001年のハメット賞を受賞しました。

坂本龍一の音楽で1985年に映画化もされた「The Handmaid's Tale」は不気味な近未来を舞台に展開する小説で、フェミニズム思想が基幹に流れています。今年9月には、カナディアン オペラ カンパニーによりオペラ化されます(www.coc.ca

「Blind Assassin」は、現在と過去、フィクションとノンフィクション、ひいてはファンタジーが巧みに交差する物語です。双方が日本語に翻訳されています。2003年に出版された最新小説「Oryx and Crake」は、アトウッドが「ストーリーが表れ、強く主張するので、延長することができず」に、予定を早めて書いたもので、「The Handmaid's Tale」同様、暗い世界を描き、さらに現実感が増していると言われます。

アトウッドは小説のほかにも、文学評論や児童文学などを幅広く手がけています。

現在もトロントに住みカナダを中心に活動する作家であり、作品にはカナダ在住者でないとピンと来ない地名、人名、歴史事項が多く含まれています。非ネイティブにとって決して簡単な英語ではありませんが、英語に自信がある人は、洗練されたアトウッドの文章を原文で読んでみましょう。


≪参考サイト≫

「Oryx and Crake」PRサイト(http://www.oryxandcrake.co.uk/
マーガレット・アトウッド公式ウェブサイト(http://www.owtoad.com/



≪著者プロフィール≫
広瀬直子
フリーランスの編集者・ライター・翻訳者。過去約7年間『とりりあむ』の編集を担当させていただいております。
 

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