
Who's
Who Canada−著名カナダ人を知ろう
インターネット社会到来の予言者
Marshall McLuhan
マーシャル・マクルーハン
Courtesy of Department of Public Affairs, University of Toronto
Art Words 広瀬 直子
| カナダ人のマクルーハンは「グローバル・ヴィレッジ」という言葉を発案した人物であり、20世紀最高の思想家のひとりに数えられています。
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世界は電子によって相互依存する「グローバル・ヴィレッジ」となった。社会に影響を与え社会をコントロールするのは、配信される情報の内容ではなく、特定の媒体の性質であるがゆえに「メディア自体がメッセージ」だ―(Oxford Canadian Dictionary、"McLuhan, (Herbert) Marshall"より引用して概略)。
社会におけるメディアとテクノロジーの役割についてマクルーハンが発した理論をあえて概略してみると上記のようになります。彼がこういったコミュニケーション理論・メディア理論を打ち立てたのは50-60年代。現在のインターネット社会の到来を最初に理論立てて予言した人物です。
1911年アルバータ州エドモントン生まれ。マニトバ大学、ケンブリッジ大学で主に人文学を学んだ後、アメリカの大学などを経て、1946年から33年間、亡くなる1年前までトロント大学で教鞭を取ります。
60年代までは、トロント大学英文学部の名も知られぬ一教授でした。脚光を浴びたのは、著作『Understanding Media: The Extensions of Man (邦訳:メディア論―人間の拡張の諸相)』からです。
1980年に没後、彼の理論はますます注目を浴び、今では彼こそが世界におけるメディア論の創始者と言われます。
邦訳のある主な著作は以下の通りです。
『The Gutenberg Galaxy: The Making of Typographic Man(1962)』
邦訳:グーテンベルクの銀河系―活字人間の形成(みすず書房)
『Understanding Media: The Extensions of Man (1964)』
邦訳:メディア論―人間の拡張の諸相(みすず書房)
『The Global Village: Transformations in World Life and Media in the 21st Century』
邦訳:グローバル・ヴィレッジ―21世紀の生とメディアの転換(青弓社)
マクルーハンに関する著作も多く発行されています。英語では際限なくありますが、日本語でもインターネット書店で検索をかけてみると数点現れます。
マクルーハンをもっと知るには:
マクルーハン国際未来フェスティバル(The MuLuhan International Festival of the Future)という行事の広告やメディアの報道をご覧になった方も多いのではないでしょうか。:10月8〜17日までトロントとその周辺で開催。マクルーハンの見地から未来を見るという趣向で、ディスカッションが中心。英語は理論・学術的でチケットは高額ですが、関係者や興味のある人にとっては稀に見るチャンス。(http://www.mcluhanfestival.com)
トロント大学マクルーハンプログラム(The McLuhan Program in Culture and Technology):講義によっては有料で非学生の聴講を受け付けています。(http://www.mcluhan.utoronto.ca)
≪著者プロフィール≫
広瀬直子
フリーランスの編集者・ライター・翻訳者。過去約7年間『とりりあむ』の編集を担当させていただいております。 |
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