カタカナの弊害


カタカナだらけの紛らわしい野球用語


三藤 あゆみ


日本で普通に使っているカタカナ語を英語だと思い込み、使ってみたら通じなかった経験はありませんか。英語らしく聞こえても、ネイティブにはおかしく聞こえるカタカナ語は数え切れないほどありますが、このシリーズではテーマ別に日本人がカタカナに引きずられて犯しがちなミスを見ていきます。英語上級者でもちょっとした「カタカナミス」を犯すことはあります。あなたは大丈夫でしょうか?

◇◇◇

大リーグ、ワールドシリーズはボストンのレッドソックスの優勝で終わりました。
先月号のリレー随筆にも登場しましたが、2004年のメジャーリーグは、イチロー選手の最多安打新記録、ヤンキース松井選手の活躍、そしてワールドシリーズに残ったカージナルスにも田口選手がいるなど、日本人選手の活躍が目立ち、興味深いものとなりました。

ところで、日本の野球用語はカタカナが氾濫する代表選手です。 いざ昨日のメジャーリーグの試合を話題に・・・と思っても、英語でニュースを追っていないとなかなかうまく通じません。

いかにもそれらしいカタカナ語に限って要チェックです。


●「シアトル・マリナーズのトップバッターイチローは、頭にデッドボールを受けた」

トップバッターは、英語では"Leadoff"、デッドボールは"Hit by pitch"と表現します。"Dead ball"だと「飛ばないボール」や、「プレー外の無効なボール」というような意味に。

Seattle Mariners' leadoff, Ichiro got a hit by pitch in his head.


●「カウントは、ツースリーだ」

日本語だと、「ツー(ストライク) スリー(ボール)」と言いますが、 英語では日本語と逆で、ボールの数が先にきます。

The count is three and two (Three-two).


●「松井はヤンキースのクリーンアップ・トリオの一人だ」

う〜ん、これは英語にはなりません。英語のCleanupは、4番打者だけを指します。


●「昨日の先発投手は、最高のオーバースローカーブを決めた」

オーバースローは"Overhand pitch"です。"Over through" だと、飛びすぎで大暴投?

Yesterday's starter had the best overhand curves (in the game).


●「次は、田口のサードゴロだった」

ゴロは地面を転がるということから、"Grounder"、"Ground ball"ということが多い。

Taguchi then hit a grounder to third.


●「明日のオープン戦はヤンキースがプレーする」

メジャーリーグのオープン戦は"Exhibition (game)"です。"Open game"だとアマチュアでも参加できる試合、"Opening game"は、シーズン最初の試合です。

The Yankees is playing in an exhibition tomorrow.



その他の紛らわしいカタカナ野球用語:

フォアボール "Walk"

歩かせるからWalk。ゴルフをする方はご存知の通り、Four-ballだと4人が2組に別れてゴルフをプレーすること。

スリーバント "Two-strike bunt" 2ストライク後のバント。

ランニングホームラン "Inside-the-park homer/home run)"

サイン(バッターにサインを送る) "Signal"

カタカナの「サイン」は、日本語でいろいろな物を指すのでやっかいな単語のひとつ。
英語圏で生活している方は、日常生活で「サイン」という言葉を使うことが多いのでマスターしている と思いますが、念のためおさらいです。

スポーツのときなどに使うサインは、"Signal"
有名人からもらうサインは、"Autograph"
書類や小切手にするサインは、"Signature"
ついでに、サインペンは "Felt pen" または"Felt-tip pen"
 


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