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Who Canada−著名カナダ人を知ろう
元ルワンダPKO軍司令官、ロメオ・ダレア将軍
20世紀最悪とされるルワンダ大殺戮の現場で孤立、
自殺未遂をのりこえ、人権擁護と紛争解決に人生を捧げる
Romeo Dallaire (From Wikipedia, the free encyclopedia)
フリーランスライター 三藤あゆみ
人権擁護と救済のための組織ホロコースト・センターから史上初のAegis Trust 賞を受けたロメオ・ダレア将軍は、カナダ人が誇るヒーローとして2004年の"Greatest Canadian"投票上位にリストされている。
1994年、ルワンダのハビャリマナ大統領が暗殺されたのをきっかけに、ルワンダ政府軍が反政府の少数民族ツチを攻撃しはじめ、それに加わった民兵がナタやナイフ、こん棒などを武器にツチと中道派を無差別に虐殺する事件が起きた。100日間で約90万人もの犠牲者を出したこの惨事が語られるたびに登場するのが、当時ルワンダPKO軍司令官だったダレア将軍である。虐殺が進行する中、ダレア将軍は国連安保理に救援軍をもとめたが、逆に撤退命令が出だされる。わずか500人となったPKO軍を率いた将軍は、あきらめずに最後の最後まで現地に残り、できる限りの人びとの命を救った。
ルワンダから戻った後、重症の心的外傷後ストレス症候群にさいなまれ、酒の暴飲や自殺未遂をくりかえし一時は社会復帰も危ぶまれた。しかし、惨事を目の当たりにした自分こそが、事件を追究し世界にむけて真実を語る役目を担うと立ち上がる。リハビリを終えたダレア将軍は、ルワンダを再訪するなどして入念な調査を行い、国連安保理やアメリカ政府の責任を問いただした。
2003年に出版された著書「Shake Hands With The Devil: The Failure Of Humanity In Rwanda」では、大虐殺の一部始終を描き、手をこまねいてそれを見ているだけだった国連やアメリカ政府を告発している。
退役してからは、戦争被害をうけた子供たちを救うための政府機関や、小型武器拡散を取り締まる組織などのアドバイザーを務めるほか、テレビ、映画、書籍などさまざまなメディアを通じ人権擁護のあるべき姿を世界へ語りかける。また、ハーバード大学のカール・センター研究室で紛争解決のリサーチを行っている。
ダレア将軍は1946年、カナダ軍曹長としてオランダに配属されていた父と当時看護婦をしていたオランダ人の母の間に生まれる。家族とともにカナダ帰国後は、モントリオールで育った。軍隊でのキャリアは高校を卒業してすぐにスタート、エリートの道を歩んできた。ケベック州サン・ジャンのロイヤル・ミリタリー・カレッジで理系の学位を取り、その後はカナダ陸軍カレッジ、アメリカ合衆国海軍指令官カレッジ、そして英国でトレーニングを受け、89年には将校の地位を授けられている。ルワンダではPKO軍指官を務めた。
◇MORE INFO◇
ダレア将軍の著書
 「Shake Hands With The Devil: The Failure Of Humanity In Rwanda」
Romeo Dallaire、Brent Beardsley 共著
(ハードカバー:Vintage Canada出版、ペーパーバック:Vintage CanadaまたはCarroll & Graf Publishers)
およそ90万人のルワンダ人が惨殺されるのを目の当たりにした体験を綴る。裏切り、無関心、人種差別など現在の国際政治の背後に潜む問題を指摘する一冊。
ドキュメンタリー映画: 「Shake Hands with the Devil: The Journey of Romeo Dallaire」
CBCテレビにて2005年2月2日(水)夜10時より放映予定
監督Peter Raymont監督 出演Romeo Dallaireほか。
悪夢のような事件がおきた地を、将軍本人が再訪する姿を追ったカナダのドキュメンタリー映画。2004年トロント国際映画祭出典作品。
ロメオ・ダレア ホームページ: http://www.romeodallaire.com/
≪著者プロフィール≫
三藤あゆみ
フリーランスライター/翻訳家、映像プロダクション通訳。日本の高校卒業後イギリスへ渡り、後にトロントに移住。埼玉県生まれ。
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