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インタビュー・シリーズ この人に聞きたい ヒット数71万を越える、トロント情報個人サイト ひかるさんが「トロントニアンクラブ」のサイトを立ち上げてからもう8年近く経ちます。自分の会社を経営する多忙な日々の中、情報提供にとどまらず、掲示板(BBS)に書き込みをするビジターのさまざまな質問に答えたり、時には相談にものったりと、サイト管理にはかなりの時間と労力を使っているはず。 人気が高いにもかかわらず、スポンサーも一切とらず商業化しない、まれな情報サイトを続けている彼女。何がひかるさんを動かし、どのようにサイト管理を継続しているのかを聞いてみました。 ◇◇◇ トロントニアンクラブがスタートして8年目、トロントが大好きなので自分でも楽しみながらいろいろな情報を提供しているとのことですが、トロントに住むことになった最初のいきさつは? 「日本にいた頃働いていた英語学校で、オンタリオ州バリー出身のカナダ人夫婦と親しくなったんです。トロントに興味をもったのはそれがきっかけです。学生時代に1年休学してオーストラリアで過ごしたことがあったのですが、いろいろ話しを聞くうちに海外生活が恋しくなり、カナダならワーキングホリデー制度もあると渡航を計画。バンクーバーはシドニーに似ている感じがしたので、雰囲気の違うトロントにした。好きな場所のひとつ、ニューヨークも近いうえ、トロント出身のキアヌ・リーブスに会うチャンスがあるかも・・・などと思いつつ(笑)。働きながら英語の勉強をして1年間過ごす予定が、トロントに来てすぐこの街がとても気に入って、1カ月目にはもう永住を考えるようになっていました」 トロントに住むようになり、今となっては会社も経営されているわけですけど、忙しい中あれだけの情報サイトを無報酬で運営していくというのはなかなか大変ですよね。情報集めや更新作業、掲示板への回答などにも時間がかかるのではないですか? 「内容の更新は、いつでも思い立ったときにしています。皆が待っているので期待に応えたい、と言う気持ちもあります。情報は普段から自分が興味あることを聞いたり、目に留めたりしたらメモしておいて、更新のときに使えるようにしています。アイディアは先に用意しておく。イベントやエンターテインメント情報は、時期が近づいてきたらそれに合わせて載せるとか。内容を追加しようと思ってネタ探しをするのではなく、普段、楽しみながら集めておいて、それを使うという感じです。テレビを見ているときも、雑誌やインターネットで情報を読む時も、外出したときでも、おもしろそう、と思ったら覚えておく。けっこう"みいはあ"なので、それが役立っていたりして(笑)」 サイトを運営していてこれが楽しい、ということはありますか? 「それはもう、皆さんからの反応がある時。掲示板への書き込みなどで、見て下さっている、とか、情報を利用して下さっているのが分かると、やっていてよかったと思う。読者どうしが掲示板にレス(応答、返事をし合う)して参加して下さるのを見るのも嬉しいです」 逆に、いやな事は? 「内容を更新したいのに、すごく忙しくて手をつけられない時はストレスが・・・。早くやりたいのにできない、皆が待っているのに、と思うと特に」 読者の掲示板管理はどうですか?インターネットは顔が見えないからマナーのない人がいたりするのでは。何か管理のコツがあればそれも教えてください。 「掲示板は、忙しくてレスが遅れると利用者どうしで質問に答えたりしてくれるのでとても助かり、ありがたいです。マナーについては、時には"あれ?"と思う人もいますが、いつまでもこだわりません。何か気になってもパーソナルにとらない。そうでないと管理人はやっていられないと感じています。ウエブサイトの掲示板でけんかになったりするケースを聞きますが、それはたいてい書く内容というより書き方が問題だと思います。いくら顔が見えないと言っても、言葉遣いや表現のしかたひとつで人を傷つけることがあります。だから私自身も、とても気を使って書いている。ネガティブな表現はできるだけ使わないようにします。自分が嫌だなと思うことより、楽しいなと思うことをいつも伝えたいという気持ちを大切に。でもどうしても"嫌い"ということがあれば、"苦手"、と表現するとか。大阪人なのでユーモアで突っ込みも入れながらですが、そのつっこみさえ"きつい"とか言われることも過去にありました。(苦笑)でも、まあ、そこは大阪人の性(さが)。ギャグがなければ始まらない!幸い私のサイトはみなさん素敵な方ばかりでいつも和気あいあい。感謝です。」 サイトのヒット数がもう71万を越えていて、かなりの人気ですが、広告を載せたりスポンサーをとったりしないのはなぜですか? 「今までいろいろオファーはありましたが、ビジネスにはしないと決めています。もったいないと言う人もいるけれど、サイトの意図を維持していきたいので広告をとったりはしません。自分が本当におもしろい、楽しい、役立つなどと感じた事だけを発信するのが難しくなるからです。お金をもらって"これはお勧め"というのではないからこそ信用も得られるし、個人サイトならではのコメントも自由にできる。情報提供だけではなく、表現の場としても楽しんでいるので、それで自分が癒されているということもあり」 ウエブサイトを長く続けていくポイントは? 「継続して内容を更新していくことです。これが一番大変ですが、一番意味がある。サイトを利用してくれるリピーターを得ると、やる気も出てくるわけですが、常にサイトを管理していないと続けて見てもらえません。ウエブサイトを立ち上げるのは簡単ですが、やってみると継続というのは本当に難しいものです。だからこそ、本当に好きなトピックだけに内容を絞る、というのもコツだと思います」 サイトへのビジターの中には、ひかるさんに直接会ってみたいという人もいると思いますが、そういう人たちに会うこともありますか? 「コミュニケーションはサイト上だけに留めています。サイトで知り合って会う、ということはありません。中には"会いたい"といって自分から写真を送ってくる男性もいましたが・・・会いませんよ。"こんなに平凡な人"なんて、がっかりされても困るし(笑)、ひかるはネット上の存在、ということで」
というわけで、残念ながら「とりりあむ」インタビューコーナーにも、ひかるさんの顔写真は無しですが、まだトロントニアンクラブをご覧になったことのない方は、ぜひ一度サイトをクリックしてみてください。トロントの流行や、ひとあじ違ったカナダのお土産などのアイディアが得られるほか、"みいはあ"な話題で若い世代との交流を深めるのに役立つ知識がいっぱいです。 2005年4月23日 ひかるさんのサイト「トロントニアンクラブ」:http://torontonianclub.com/ |