リレー随筆

バドミントンによる地域交流・国際交流
クボタメタルコーポレーション 藤井 宏


"バドミントン"、このマイナースポーツを始めてもう15年になります。それまでは、"バトミントン(ドではなく、ト)"と呼んでいましたし、遊び程度でしかしたことがありませんでした。しかし、大学の体育会バドミントン部に所属しスポーツとして取り組んでみると、ハードなスポーツですがその奥深さ・面白さの虜になりました。大学の4年間だけでは満足できず、大学卒業後も、現在に至るまでバドミントンを継続しております。

スポーツを継続することは、家族を持つ社会人としては決して簡単ではありません。仕事帰りの僅かな時間を活用したり、土日の貴重な時間を割いたりする必要があります。良好な家族関係を保つ為には、土日の家族サービスも欠かせません。

しかし、スポーツを継続することで、次のようなメリットを享受することが出来ます。 まずは、「健康」です。適度な運動を続けることで、体力・筋力の維持が出来、病気や怪我をしにくい体を作ることが出来ます。 次に、「リフレッシュ」です。つまり、心の健康という意味です。スポーツに限らず、何かしらの趣味を持ちそれに取り組むと、仕事のストレス等が解消出来、心がリフレッシュします。 更に、「交流」というメリットもあります。地域のクラブチームに所属したり、トーナメントに参加したりすることで、多くの人と交流が出来ます。そして、交友関係が広がり、視野も広がり、人間としての成長を促してくれます。場合によっては、かけがえのない一生のパートナーを得ることが出来るかもしれません。私は、スポーツにおけるこの「交流」というメリットを、非常に重要視しております。

私は、大学を卒業してからこれまで、4回引越しをしております。 最初は、2カ月間、大阪の枚方というところに住みました。引越しをした最初の週末に、ラケットを持って、会社の独身寮からすぐ近くの市民体育館へ出掛けました。運良く、そこでは地域のバドミントンクラブが練習をしており、ノーアポの飛び入り参加をしました。そのクラブから温かく迎えていただき、有意義な2ヶ月を過ごせました。

次の場所は、千葉県の市川市です。ここでも、独身寮に入寮した最初の土曜日に、ラケットを持って市川市の市民体育館へ向かいました。私はとても運がいいのか、この日も体育館ではバドミントンクラブの練習をしていたのです。早速このクラブに入部し、それから毎週土曜日に練習へ通うようになりました。男女とも高校生からお年寄りまで幅広い年齢層の方が所属しておりました。結婚し、子供が出来てからも家族で練習に参加していましたので、プレー中に子守をしてもらったり、子育てを経験された方から貴重なアドバイスをもらったりと、このクラブは私にとっても家族にとっても有り難い存在でした。

市川での4年間の後は、東京の国分寺市へ引越しをしました。国分寺市では、大学時代に所属していたクラブがありましたので、特にこれまでのような飛び入りは必要ありません。国分寺市時代には、所属クラブだけではなく、市のバドミントン協会の役員にもなり活動の幅を広げました。国分寺市内の他クラブや他の市区町村と交流し、多くの人とふれあい、多くの価値観やものの考え方を学ぶことが出来ました。

そして、2年前、カナダへ引越しました。そもそも、カナダそれもバリーという郊外にバドミントンクラブが存在するのかが不安でした。しかし、インターネットでオンタリオバドミントン協会のWebサイトを見つけ、予想外にトロント近郊には沢山のバドミントンクラブが存在していることを確認し、ほっとしたのを覚えています。赴任後は、バリーのバドミントンクラブへ、早速の飛び入り参加です。ルールは万国共通なので、英語でコミュニケーションが取れなくても問題ありません。彼らのプレー中のちょっとした言葉やジョーク(例えば、スマッシュを上手く打てなかったプレーヤーに対し、「子供がプレーしているのかな?」)が完全に聞き取れないのは残念ですが、真剣にまた時折笑顔でプレーをしています。

残念ながら、このクラブは冬季限定の活動です。4月〜9月は開催されていません。ということで、昨年私は4月〜9月にもプレーできるクラブ探しを始めました。そこで見つけたのが、HWY7・HWY404近くにあるクラブです。ここは、中国系の方が運営しており、部員も全員中国系です。プレースタイルも日本人と似ておりますので、カナダでプレーをしているという違和感がそんなにありません。クラブのレベルも私には十分ですので、非常に気に入っています。

このように、私はこれまでバドミントンをきっかけとして、地域交流・国際交流を行ってきました。もし、バドミントンがなかったら、私や家族の生活範囲は非常に限定され、地域や生活における貴重な情報を得られなかったでしょう。また、子供達も多くの人と接することで、物怖じ・人見知りしないようになりました。時々、子供達はつまらない知識も吸収してしまいますが、家庭内だけでは与えられない非常に多くの経験をさせることが出来ます。

これから、何回引越しをして住む土地が変わるか分かりませんが、バドミントンをきっかけとした地域交流・国際交流を継続していきたいと思っています。



なお、次回は国際観光振興機構トロント観光宣伝事務所の西中隆さんにお願いします。



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