Born In Canada ―カナダの有名企業



ウッズ・カナダ社


JETRO 中村 和生


カナダで手軽に楽しめる休日の過ごし方に"キャンプ"が挙げられます。

Ontario Private Campground Associationによれば、オンタリオ州で同団体に加盟している民間経営のキャンプ場は約480あり、サイト数は合計約70000にのぼるのだそうです。また、オンタリオ州が運営するキャンプ場も、車でアクセスできるサイトが18500サイト、カヌーや徒歩でしかアクセスできないサイトが6500サイトもあるのだそうです。

今回の「Born In Canada カナダ有名企業紹介」では、100年以上に渡りカナダのキャンプシーンを支えてきた企業、ウッズ・カナダ社を紹介します。

ウッズ・カナダ社の歴史は1885年に遡ります。同社はオタワ渓谷付近でアウトドア商品の製造販売ビジネスを始めていました。当時は、製材業者、測量士、探鉱者たち向けに質の高いテントや衣服、寝袋等を提供するのが彼らのビジネスでした。

1900年代当初、探検家たちは地球規模の探検を行なうために、他に追随を許さないウッズ・カナダ社の高い品質の製品に着目しました。ウッズ・カナダ社は、ノルウェーの探検家ロアルド・アムンゼン氏の一本マスト帆船"ヨーア号"での探険(1905-1906年)のチーフ・スポンサー兼遠征装備提供者となりました。アムンゼンは大西洋から太平洋へ北西航路を経て北極の位置を確認しました。その後、アムンゼンは1911年12月14日、初めて南極に到達し、世界に知られるようになりました。

また、ウッズ・カナダ社は、カナダ北極遠征(1913-1915年)、アメリカの飛行家アドミラル・リチャード・バード氏の歴史的な北極・南極遠征(1920年後半〜1930年中頃)、オンタリオ・ヒマラヤ遠征(1979年)、カナダ・エベレスト遠征(1982年)等においても自社の製品を供給し、重要な役割を担ってきました。その他にはボーア戦争、朝鮮戦争、第一次・第二次世界大戦においても重要な製品供給者となりました。第二次世界大戦時にカナダ兵士のためにコンパクトにたためるダウン・ベストを開発したのも同社でした。

現在、ウッズ・カナダ社はトロント市にショップを構え、品質の高い商品を提供し続けています。トロントのショップでは、二級品、旧モデル、在庫品を割引価格で販売しているそうです。これからキャンプ用品を揃える方は、カナダで100年以上の歴史を持つウッズ・カナダ社製品をぜひお試しください。

参考ウェブサイト
ウッズ・カナダ社 http://www.woodscanada.com




≪著者プロフィール≫
中村和生
日本貿易振興会(ジェトロ)勤務。カナダに来て約1年。カナダ企業への対日ビジネス支援を行っています。日本における拠点設立、対日ビジネスへ興味のある企業がございましたら、ぜひご紹介ください。

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