Born In Canada ―カナダの有名企業



コーラス・エンターテイメント社 
-カナダのアニメブームを担う-



JETRO 中村 和生


日本アニメの人気度は、ここカナダにおいても目を見張るものがある。

子供向けの番組やアニメを専門に提供するチャンネルだけでも、YTV、Treehouse TV、TELETOON、Discovery Kidsがあり、子供向けの番組をはじめ、「ベイブレード」、「遊戯王」、「犬夜叉」、「とっとこハムタロー」といった多くの日本の人気アニメが放映されている。前述のテレビ放送局4つを手がけている会社こそ、今回ご紹介するコーラス・エンターテイメント社なのである。

コーラス・エンターテイメント社は1999年にテレコム大手のショー・コミュニケーション社からスピンオフするかたちで誕生した。代表的なテレビ放送サービスとしては前述の4局のほか、The Documentary Channel、W Networks、CMT、SCREAM、Telelatinoがある。同社はテレビ放送サービスだけでなく、多数のラジオ放送局も手がけており、その数はなんと51局にのぼる。カナダ人の約3分の1は毎週コーラス・エンターテイメント社のラジオ放送に耳を傾けていることになるそうだ。

コーラス・エンターテイメント社は、テレビ、ラジオといった放送局の運営ばかりではなく、番組の制作、配給を手がけるネルバナ社も傘下にもっている。ネルバナ社の手がけたアニメは、アニメ業界において評価が高く、現在に至るまで、数々の賞を受賞している。代表的な作品として、「ババール」、「チンチンの冒険(邦題:タンタンの冒険)」、「リトル・ベア」、「ペコラ」等がある。http://www.nelvana.com/company/awards.asp

また、ネルバナ社は、自社製作の番組の放映だけでなく、海外の番組の北米での放映も手がけている。カナダでも放送されている日本の人気アニメ「ベイブレード」も、同社が日本からのライセンシングにより北米で放映した代表作品である。「ベイブレード」の放映にあたっては、日本同様、番組のみならず、キャラクター商品の商品化、販売も手がけ、一大ブームを巻き起こした。

今後も、日本のアニメが、カナダを代表する企業コーラス・エンターテイメント社によって、北米で旋風を巻き起こすことを期待したい。




≪著者プロフィール≫
中村和生
日本貿易振興会(ジェトロ)勤務。カナダに来て約1年。カナダ企業への対日ビジネス支援を行っています。日本における拠点設立、対日ビジネスへ興味のある企業がございましたら、ぜひご紹介ください。

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