トロント街角紹介

チャーチ・ストリート(Church Street)



DENSO Manufacturing Canada, Inc.
杉岡 憲



私たちが住んでいるトロントの街角を紹介するシリーズ第10弾は、チャーチ・ ストリート。この通りには壮大な教会がいくつかあり、今年1月にカナダに赴任してきた私にとって最初に印象に残ったストリートです。


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チャーチ・ストリートという名は、トロントがまだヨークと呼ばれる町だった頃、現在キング・ストリートとの角にあるセント・ジェームズ大聖堂のあたりに建てられた、ヨークで最初の教会にちなんで付けられました。

最初の教会は1807年に建てられ、当時は森に囲まれた大変小さなものでした。次第にこの町の中心的存在となっていきましたが、一方、この教会は高い座席料を支払う必要があり、すべての人たちが参拝できるわけではありませんでした。

チャーチ・ストリートではありませんが、キング・ストリートを東へ行ったところにリトル・トリニティ教会があります。ここはセント・ジェームズ 大聖堂の高い座席料を払えない人のために建てられたものです。セント・ジェームズ大聖堂に比べかなり地味ですが、 中は神秘的な魅力にあふれています。

セント・ジェームズ大聖堂に話を戻しますと、1832年に木造から石造りに生まれ変わりましたが、後に焼失。 その後、トロント最初の大聖堂へと3回目の再建を果たします。

そして、ダウンタウンのほとんどが被害にあった1849年のトロント大火災で焼け落ち、4回目に建て直されたものが現在ある教会です。当時イギリスで人気であったゴシック様式に外観を変え、1874年に完成したものです。前の教会から残っているものは、大理石の洗礼盤のみとなっています。

当時はトロントで最も高い建築物の1つでしたが、現在では多くの高層ビルによって以前ほど目立つ存在ではなくなりました。それでもなお、近くから眺めますとこの教会の壮大 さに圧倒されます。また聖堂の中に入りますと大きなステンドグラスを見ることができ、一層敬虔な気持ちになります。

セント・ジェームズ大聖堂ほど目立つ存在ではありませんが、これより北のクイーン・ストリートとの角にはメトロポリタン・ユナイテッド教会があります。ここは、高い並木と庭園と教会とが調和した落ち着いた教会です。ベンチでは、人々がゆったりと春を楽しんでいるところを見かけることができます。

これから外で過ごしやすい季節になりますので、この辺りを散策して雰囲気を楽しんでは如何でしょうか。 最後にこの原稿の執筆中に知ったのですが(皆さんはご存知かもしれませんが)、このチャーチ・ストリートはゲイ・レズビアン・パレードが行われる所としても有名だそうです。




≪著者プロフィール≫
杉岡 憲
2006年1月にカナダへ赴任してきました。ようやくカナダでの生活も慣れ、楽しむことができるようになりました。これからカナダについてもっと吸収していきたいと思っております。

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