
リレー随筆
インパクトデー
会社の皆が参加する、 年1回の地域貢献ボランティア活動
デロイト&トウシュ 山澄 直史
出向先のデロイト&トウシュでのイベントであるボランティア活動を紹介させて頂きたいと思います。
昨年9月にカナダ全社で「インパクトデー」と称したボランティア活動を行いました。もともとはモントリオール事務所とバンクーバー事務所のコンサルティング部門がそれぞれ独自に年1回ボランティア活動を実施していたのを2005年より全社のイベントとして実施することになったそうです。
社内でこのイベントについてアナウンスがあった時には、正直、「なんでボランティア??」という感じでした。カナダ人にとってはあたり前のボランティア活動も、日本人の私にはなんとなくペナルティのイメージしかなく、積極的に参加する気にはなれなかったのです。一方、同僚は楽しそうにどのプログラムに参加するか悩んだり、人気のあるプログラムを社内ウェブでチェックしたりと、まるで遠足感覚です。確かに、考えようによっては普段の細かな仕事よりも青空の下でボランティア活動の方が楽しいのかもしれません。
プログラムは、植木、公園施設(フェンス等)の修復、公園の掃除、フードバンク、高齢者向け施設でのお手伝い、コンピューター教室の講師、等々有りましたが、比較的楽だろうと思われるプログラムや面白そうなプログラムは早々に締め切られてしまい、出遅れた私に選択肢はあまり残されていませんでした。そこで、あまり悩むこともなく私は自宅から近いミササガ市内のクレジットリバー沿いの公園のゴミ拾いのプログラムに参加することにしました。
当日は早朝より公園に集合し、朝食用のドーナツとコーヒーで腹ごしらえをしてから、それぞれ登録したプログラム毎のチームに分かれて活動を開始です。この公園だけで70〜80名は参加していたかと思います。我々のチームはお偉いさんもスタッフもジーンズとブルーのTシャツ姿にゴミ袋を抱えて公園内のゴミ拾いです。観察していると皆は楽しそうで文句を言っている様子もありません。お昼はホットドッグとハンバーガーが用意されており、ちょっとしたバーベキューパーティーとなりました。一日が終わってみると、ハイキングか何かに参加したような感じでした。
2006年はインパクトデーと称したボランティア活動(社会地域貢献活動)はカナダや米国のみならずオーストラリア、ブラジル、中国、ドイツ、メキシコ、オランダ等の各事務所で予定されているそうです。私が本来所属する日本の会計事務所もこれらの事務所と同じグループに属しているのですが社会貢献活動の必要性や重要性を意識することはあまり無いように感じます。一方、ご存知のようにカナダを含む他国ではボランティア活動は身近なものであり、その範囲・内容もはるかに広く充実したものとなっています。
そんなことを考えていた矢先、実はカナダの会計士制度には、フェローシップ・チャータード・アカウンタントというものがあること知りました。この称号を頂くことはとても名誉である一方、ある程度の長い期間、会計士として務めている方の中にはこの称号がないことは恥ずかしいと考える方もいらっしゃるそうです。この称号にノミネートされるための基準の一つに社会貢献というものがあり、実はこのフェローシップになるために社会貢献活動にしぶしぶ参加してしている方もいることを聞き、どこの世界も同じだと共感をしたりもしました。
社内にはインパクトデーの写真がたくさんあり、そのうちのいくつかをお見せしたかったのですが、プライバシーの観点より、写真に写っている者の同意を書面にて確認しなければいけないのということで、残念ながら人事部より使用を認められませんでした。もしご興味がありましたら、是非、グーグル等で「"Deloitte Impact Day"」をキーワードで検索してみてください。検索結果の多くが米国デロイトのインパクトデーに関する写真ですが、活動の様子をご覧頂けます。
次回の執筆は、デイビス&カンパニーの原道子弁護士にお願いしております。
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