カナディアン トリビアPLUS



フリーランスライター 三藤あゆみ


カナダのトリビア特集です。「知っていても役立たないが他の人にも教えたくなる」ようなカナダについての知識に加え、時には少しは役立ちそうな「トリビアPLUS(+)」も紹介していきます。読者の皆様からの情報提供も大歓迎です。「へぇー」と言わせるようなネタをご存知の方、ぜひご一報ください。

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今月は、カナダの動物トリビアです。

◆19世紀、ブリティッシュコロンビア州のカナディアンロッキー山麓に、ラクダの群れが住んでいた!

これはカナダでは、わりと有名な話。実はこれ、わざわざ輸入した23頭のラクダだったのだが、必要なくなって捨てられ、しかたなくカナダ西部に住むことになったのである。寒さ厳しい冬も乗り越え、リンゴなどを餌にしながら、ラクダたちは約40年もロッキー山麓で生き続けたという。

ラクダを逃がしたそのいきさつは・・・

BC州のカリブー山ゴールドラッシュ時代、金鉱までの遠い道のりを重い荷物を下げて進むのはミュールや牛を使っても至難の技だった。食料その他の必需品を山中のコミュニティに供給するのに苦労していた。



BC州に輸入されたラクダ


「それならミュールの2倍の荷物が運べるラクダを使えばいいじゃないか。簡単だ!」といったのは、アメリカからやってきた男。高額を費やし、23頭のラクダを本当にカナディアンロッキーに連れて来た。

一瞬皆を喜ばせたものの、すぐにラクダはまったく役に立たないことが判明。ラクダの蹄は柔らかすぎて、岩の露出する山道を歩くと次々にケガをしてしまう。しかも、ラクダの臭いや鳴き声で、牛馬、ミュールなどが興奮して大変な騒ぎ。

結局手に負えなくなり、ラクダは山の裾野に逃がすことに。ラクダたちは、厳しい冬を乗り越え、リンゴなどのフルーツを餌にして約40年間、西部でのんびりと暮らした・・・という話。


◆日本の若者や子供たちにも人気の、映画(または漫画)『X-MEN』の登場人物、"ウルヴァリン"。
でも、実在するウルヴァリンは、カナダに棲息するちょっとマヌケ顔をしたイタチ科の野生動物である。



人気の映画キャラクター"ウルヴァリン"、カナダ政府が作った人間兵器という設定

こちらは本当にカナダに住むWolverine

漫画を映画化し大ヒットしている「X−メン」。日本でも人気で3部作の最終編を9月に公開中だ。登場人物のひとり、"ウルヴァリン"はカナダ政府が密かに作った殺傷能力のスゴイ半人造人間という設定。北米でも日本でも、ウルヴァリン人形やおもちゃが販売されている。

しかし、カナダに住んでいる本物のウルヴァリンといえば、日本語ではクズリと呼ばれるイタチ科の野生動物。顔はちょっと間の抜けた感じだが、かなり凶暴で大食漢、お腹が空くと、オオカミやコヨーテからも獲物を横取りするそうだ。BC州では、人がしかけた罠に足3本を挟まれたまま、大きな獲物をひきずって森の中へ逃げていくウルヴァリンを見たという記録も残っている。


◆カナダの象徴で働き者の代名詞、ビーバーは、正真正銘の働き者である!
生物学者らの調査で、1匹で年間平均218本もの木を切り倒すことがわかっている。


ビーバーや木々を観察して平均を出すのは大変な仕事だったに違いない・・・。大人のビーバーは直径40センチの木でも、一匹で倒すことができるそうだ。国のシンボルだけあって、ビーバーについのデータや歴史を書いた出版物はカナダにたくさんある。もうひとつビーバーに関する数字を紹介すると、陸上ではノロマなビーバーも、"本気モード" で泳ぐと、時速7キロは出せるとのこと。ネズミ科の動物なのに、世界トップレベルの水泳選手より速い。



参考資料:
-Canadian Wildlife Service, Mammal Fact Sheets: Beaver
-Canadian History by Barbara Smith
-Canada's Digital Collection, Canadian History
 


≪著者プロフィール≫
三藤あゆみ
フリーランスジャーナリスト/翻訳家。日本の高校卒業後イギリスへ渡り、後にトロントに移住。トロント大学卒。埼玉県生まれ。

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