Born In Canada ―カナダの有名企業



ルルレモン・アスレティカ


JETRO 中村 和生


空前のヨガブーム。ナイキやアディダスをはじめ、多くのスポーツウェア・ブランドが、ヨガウェアを出しています。このヨガウェア市場を牽引するカナダ企業があります。バンクーバーのルルレモン・アスレティカ社です。

ルルレモン・アスレティカ社は、1998年、バンクーバーで誕生しました。ウェストビーチ社というサーフィンやスノーボードウェアの創業者であったチップ・ウィルソン氏は、未来のヨガブームをいち早く予想し、2年がかりで、ヨガウェア生地の開発をしました。結果として、コットンのような肌触りを持ち、速乾性を備えた生地“Luon”(Nylon 86%、Lycre14%)が誕生しました。

最初のお店は、独立店舗ではなく、ヨガ教室の一部を借りて販売する小さな売り場だったそうです。しかし今では、カナダ、アメリカ、オーストラリア、日本に、約50店舗を展開し、従業員は400名を数えます。今後、アジアや欧州へもさらに拡大する勢いで、2010年のバンクーバー・オリンピックでは、地元を代表して公式スポンサーになる予定もあるのだそうです。

このルルレモン・アスレティカ社の戦略は、顧客重視、従業員重視です。顧客からのフィードバックを大切にし、ヨガウェアの質やデザインを常に追求する姿勢、そして、顧客がお店を訪れた際にしっかりと顧客サポートができるよう、社員に無料のヨガコースも受けさせるといった従業員重視の姿勢がこの会社を伸ばしているのだそうです。ルルレモン・アスレティカ社は、販売拡大のための新聞・テレビ広告を行なっていません。全ては、顧客重視、従業員重視の経営姿勢から生まれる顧客との信頼関係(口コミ)により業績を上げているとのこと。

最近では、新たな素材を使ったヨガウェア(例えば、汗の匂いが気にならない素材、シミなどの汚れに強い素材、肌の保湿効果を持つ素材等)の研究開発を続けているそうです。今後ますます活躍が期待されるカナダ企業です。

追伸:さて、このルルレモン・アスレティカのロゴ。Ω(オーム:電気抵抗の単位)のような形に見えますが、これは、“Athletically Hip(スポーティでかっこいい!)”の最初の文字の“A”を表しているそうです。




≪著者プロフィール≫
中村和生
日本貿易振興会(ジェトロ)勤務。カナダに来て約1年。カナダ企業への対日ビジネス支援を行っています。日本における拠点設立、対日ビジネスへ興味のある企業がございましたら、ぜひご紹介ください。

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