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考えるヒント 第2回
デジタル放送とは、スタジオカメラ等の放送機器で収録された映像、音声をデジタル信号に変換、圧縮、復元することによって、従来のアナログ放送を上回る高画質、高音質で番組を楽しむことができる放送です。同時に、電子番組表(EPG)等、便利にテレビを楽しむことができるサービスが提供されることも特長です。デジタル放送は従来のテレビの楽しみ方を大きく変える可能性があります。電子番組表(EPG)は多くのチャンネルを手軽に選んで視聴でき、DVDレコーダ等の録画機器への予約録画も容易になりました。 また、ケーブルテレビでは見たいときに映画番組(有料)を選択して視聴できるビデオ・オン・デマンドというサービスも行われています。一方、電波の有効利用の点からは、デジタル放送になるとアナログ放送で使用していた電波の帯域を大幅に節約して伝送できるので、新たに余裕ができた帯域を利用し、新サービスを行うことができる点も大きな魅力として挙げられます。 デジタル放送は地上放送、衛星放送、ケーブルテレビに大きく分かれ、世界中でこれらの放送が従来のアナログからデジタルの伝送に移行しています。放送方式は全世界で統一されておらず、地上デジタル放送を例にとると日本方式(最近ブラジルが日本方式の採用を決定し話題になった)、米国方式(カナダも採用)、欧州方式に大きく分かれています。 アメリカでは1993年に、当時のゴア副大統領がスーパーハイウエイ構想を提唱し、アナログ放送をデジタル化して電波の使用帯域を有効活用し、新たに生み出された帯域を携帯電話・無線通信に使用するという方針が打ち出されました。これに従い、地上、衛星、ケーブルテレビの各放送が順次デジタル化されています。特に、2009年には地上アナログ放送の終了が決定しており、この停波時期に向けて地上デジタル放送受信機器の普及促進を図るため、アメリカ政府は来年3月以降販売されるほぼすべてのテレビにデジタルチューナを内蔵することを義務付けました。 カナダでは現在、ケーブルテレビでのテレビ視聴が全視聴者の約70%以上、衛星放送での視聴が約25%以上占めており、地上放送用アンテナを立てて視聴している方はごく少数と推定されます。ケーブルテレビ、衛星放送いずれのサービス事業者もデジタル放送サービスを行っており、デジタル放送を視聴する場合、ケーブルテレビあるいは衛星放送の専用チューナをテレビに接続して楽しむのが一般的な方法です。デジタル放送は番組によって、HD(High Definition 高品位画質)あるいはSD(Standard Definition標準画質)で送信されており、専用チューナもHD・SD両方が受信できるタイプ、SDのみ受信できるタイプに分かれています。 HDを楽しみたい方はHDチューナと同時にHD受信が可能な端子を持ったテレビを用意する必要があります。最近の大画面テレビ、薄型テレビにはHDMI(High Definition Multi-media Interface)というHDを受信できる端子が搭載されており、迫力の大画面で高画質の映像が楽しめます。電器店の店頭では大画面のプラズマテレビや液晶テレビといった薄型テレビでHD放送(アイスホッケー、野球といったスポーツ番組が放送されることが多い)を実演していることが多く、お客様の関心を引いています。カナダの大画面(37インチ以上)の薄型テレビ市場は昨年、前年比400%以上伸びており、本年も引き続き大きな伸びが見込まれています。今後、さらにHD放送の番組拡充が見込まれ、ハード、ソフト両面の充実を背景に、大画面で高画質な放送を楽しむ視聴者が一層増えるものと期待されています。
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