What's going on in Toronto



健康ブーム

生ジュースバーが流行り、果汁セラピーで
ジュースを買込むトロントニアンたち




フリーランスライター 三藤あゆみ


日本で生ジュースが流行し家庭用ジューサーがよく売れているそうだが、トロントもまた、ジュース療法のブームである。ショッピングモール内やブロアストリート、クィーンストリートウエスト、ビーチーズをはじめとした商店街にもBooster Juice、Juice for Lifeなど“ジュースバー”と呼ばれる生ジュース専門店が次々とオープンしている。

カリフォルニアで製造されたオーガニックにんじんジュースジュースを飲んだトロント市民2人がボツリヌス菌で麻痺症状などを起こし入院する事件が起きたり、プレジデントチョイスの100%にんじんジュースも危険というので販売禁止になったりしたにもかかわらず、ジュースバーや市販のオーガニックジュースの人気は揺るぎないのだそうだ。

大学などの研究室が果物や野菜ジュースの効果を発表すると、それをまたメディアが大々的にとりあげるので、そのたびに違ったジュースが大流行する。新聞で紹介された場合は、今まで一部の“健康おたく”にしか売れていなかったようなジュースでも急に売れ出して、その週は店の棚が空っぽになってしまう。

日本で健康関連のテレビ番組がとりあげた食品が、あっという間に売り切れたり、全国で大ブームになるのと同じ現象である。

トロントでは、昨年からのざくろジュース(pomegranate juice)ブームがすごい。ざくろジュースは前立腺ガンによく効き、毎日飲み続けると病気の進行をかなり遅らせることができるというカリフォルニア大学での実験結果を、CBCテレビなどのニュース番組がとりあげて以来、トロント中のスーパーマーケットにざくろジュースが並んでいる。1年間で40%も売り上げが増えたそうだ。

チェリージュースが痛風やリウマチの痛みを和らげるのに効くというのも、改めて注目されている。自然食品専門店に行くと、様々なブランドのチェリージュースが置いてある。こちらも、モンモランシー種のチェリーをつかった実験の結果が発表されている。北米では、チェリーは痛風の民間療法として田舎などでは昔から知られているらしく、抗酸化食品で血中の尿酸を減らす効果があるという。ロブローズなどのスーパーでは1リットル12ドルもする高価なものを置いているが、それでもこのようにニュースになると売れるようだ。

ところで、最近トロントに急増したジュースバーでは、けっこうおいしい生ジュースが飲める。ブルーベリー、バナナなどの果物に豆乳またはヨーグルトをブレンドした、デザート感覚で飲めるスムージーは、たいていどの店でも種類が豊富だ。また、にんじん、りんご、しょうが、バナナ、レモンなどをブレンドした「免疫アップジュース(immune boost)」とか、ビーツ、ミルクシスル(アザミの種類)、しょうが、グレープフルーツなどを組合わせた「肝臓洗浄ジュース(Liver Flush)」などという、いかにも効き目のありそうな名のついたものもある。 銀杏エキスやロイヤルゼリー入りの生ジュース、一時日本でも大流行した青汁なども。

生ジュースの値段はサイズや量により、1杯$5〜$12ぐらい。ジュースバーとレストランを組合わせた店は、どこも大忙しだ。

バーやカフェが全面禁煙となって外食産業に悪影響・・・となげいていたのももう忘れてしまいそうないきおいである。


資料:CBC、カナディアンプレス

トロントのジュースバー(例)
http://www.juiceforlife.com/
http://www.boosterjuice.com/






≪著者プロフィール≫
三藤あゆみ
フリーランスライター/翻訳家、映像プロダクション通訳。日本の高校卒業後イギリスへ渡り、後にトロントに移住。埼玉県生まれ。

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