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カナダの銀行
様々なサービスと賢いご利用法


CIBC 山本晴美


カナダに来て、銀行の口座の開設、口座の種類、手数料などで迷ったことはありませんか?毎月のお給料の振り込み、貯蓄、公共料金の支払い等、我々の日常生活での銀行との接点は結構多いものです。今回は、カナダの大手銀行の一つCIBCにお勤めの山本晴美さんに銀行口座の開設、口座の種類などについて、2回に分けて分かりやすくご説明をいただきました。  


第1回
カナダの大手銀行と決済方法



カナダには5つの大手銀行があります。CIBC, Bank of Montreal, Royal Bank of Canada, ScotiaBank そしてTD Canada Trustです。
一部ケベック州を除いてカナダには「地方銀行」に該当するものは少ないもので、この5行はいずれもカナダ国内の支店数は少なくとも900以上あり、ほぼ全国的に配置されています。
また、カナダにおいての主な支払い方法として、現金、小切手、クレジットカード、デビットカード(ATMカード)による引き落とし、があります。
カナダでの慣習として以下のように使い分ける人が多いようです。

25ドル以下 現金
25−100ドル デビットカード
50ドル以上 クレジットカード


店頭では小切手(パーソナルチェック)を受け取るところはほとんどありませんが、家賃、月謝、また、インターネットバンキングを利用されない方の公共料金の支払いで多く使われます。
以上の決済をスムースに行うためには銀行の口座が必要です。



口座開設


必要書類

2001年のテロ事件以来、本人確認と口座の利用目的の確認が何よりも重要になりました。必ず本人が必要書類をお持ちの上、支店に出向かないと口座は開けません。また、銀行側で少しでも口座の利用目的に関して不安を抱いてしまったら、口座の開設を拒否する権利もあります。例えば、ご自宅からや職場からの利用に便利とは思われない支店に口座を開こうとすると疑問を抱かれます。
「What will this account be used for? 」という質問に答えられるようにしておくことをお勧めします。「Day-to-day chequing」「Payroll deposits」等が聞きなれている利用目的でしょう。 定職に就いていなくても口座は開けますが、場合によっては身元を確認するために会社からの手紙を求められることもあります。
銀行が身分証明として認める書類はCanadian Bankers Associationで定められており、以下のウェブサイトに出ていますので参考にされるとよいでしょう。
http://www.cba.ca/en/viewDocument.asp?fl=6&sl=111&tl=&docid=242&pg=1
ただし、新しくカナダに赴任された方には、おそらく次の二つの身分証明書しかないと思われます。 1) パスポート(外国のでも可) 2) IMM 1442 (Student Authorization; Employment Authorization; Visitor Record; Temporary Resident's Permit) (これがCanadian IDとなります)。
少なくとも一つのCanadian IDが必要となるため、旅行者は口座を開くことが出来ません。また、住所が確認できる書類もお持ち下さい(例えば郵送される電気料金の請求書等)。住居決定前の仮住まいなどでホテルに滞在している場合は、口座はまず開けないと考えておいてください。



口座の種類

口座は大きく分けてChequing AccountとSavings Accountの二つ があります。
Chequing Accountは、こう呼ばれていてもcheque(小切手)とは関係がなく、入金、出金の頻度が高いことが予想される口座のため、利息が非常に低い、もしくはゼロに等しいが、一件当たりの取引の手数料が比較的安く設定されています。
Savings Accountは、主に貯金をするための口座のため、利息は比較的高いが、一つ一つの取引にかかる手数料が割高になります。
銀行によってはChequing AccountもSavings Accountも種類が多く、紛らわしく感じるのではないでしょうか。
Chequing Account の場合は、概して言うと「○○ドルでXXまでの回数の取り引きが出来る」という口座がいくつもあります。例えば、毎月の手数料が5ドルで月に10回までの取り引きの口座があるとします。自分が月に平均7つの取り引きがあると思ったらこの口座が一番お得となります。11件目からは一つにつき△△セント(銀行や口座によって異なります)の追加手数料がかかります。
どの口座にするかを決めるには自分の利用パターンを検討して(小切手を何枚、ATMでの引き落としが何回など)、パーソナル・バンカーに相談すれば一番お得な口座を勧めてくれることでしょう。
ここで「取り引き」には何か含まれているかを述べますと、ほとんどの引き落としが取り引きとなります。いわゆる出金(あらゆる引き落とし)には手数料がかかりますが、入金には手数料がかかりません。また、Interacによる引き落とし(取り扱い銀行以外の銀行のATMで引き落としをした場合、もしくはDirect Debitによるお買い物をした場合)には別途Interac手数料もかかります。
手数料によっては取引時点に引き落とされる手数料(例えばInterac)と、月末にまとめて引き落とされる手数料(小切手による引き落とし、ATMひよる引き落とし、インターネットバンキングによる公共料金の支払い)があって、非常にややこしく分かりにくくなっているので注意が必要です。
一つ一つの取引に手数料を取る銀行に対して一般の目は非常に厳しく、ここ数年前からどこの大手銀行からもUnlimited Chequing Account という口座が出来ました。これは毎月一定の手数料を支払えば(10-15ドル前後)取り引きは毎月何件あってもそれ以上の手数料は取られません(一部の手数料を除く)。



カード・小切手

Bank Cardは暗証番号も入力しますので事前に暗証番号を考えておくと良いでしょう。セキュリティのため、Bank Cardにお名前は入りませんのでご了承を(あとから名前入りのが届くことはありません)。ちなみにこのカードを用いて、店頭でDirect Debit による支払いが可能なためDebit Card とも呼ばれることがあります。
小切手は口座開設時に注文します。これは自宅に郵送されますが、およそ7-10営業日かかります。お急ぎの場合は手数料(10−15ドル程度)を払えばRUSH扱いをしてくれます。15営業日経っても届かない場合は遠慮なく支店に問い合わせをして下さい。
また、一度注文したら次回からはウェブサイトから発注出来ますので、支店まで足を運ぶ必要がありません(チェックブックにURLが出ています)。


インターネット・バンキング

初めてログインする時のためのパスワードが必要です。これは口座開設時に設定して下さい。インターネット・バンキングが出来れば、新口座開設、海外送金その他外国通貨等を求めない限り2度と支店に足を運ぶ必要がないので非常に便利なツールです。
また、銀行によってクレジットカードに関するインターネット・サービスをも銀行の口座のウェブサイトから見ることも可能です。


ステートメント(取り引き明細書)や通帳

BankbookもしくはPassbookと呼ばれますが、通帳は敢えて欲しいと申し出ないと出されない事が多いかと思います。郵送にてmonthly statementもしくは四半期に一度のquarterly statementを送ってもらうのが一般的です。
銀行によってはオンラインでの取り引き歴確認を進めたいため、明細書発送に手数料がかかることもあります。
また、カナダは小切手をイメージによって決済することになるため(小切手は銀行間で交換されず、そのコピーのみで決済されます)、以前は実際に書いた小切手がステートメントと一緒に口座の持ち主に返されていましたが、これも近日中に小切手のコピーになります。







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