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カナダの銀行
様々なサービスと賢いご利用法


CIBC 山本晴美


カナダに来て、銀行の口座の開設、クレジットカードの申し込みなどで迷ったことはありませんか?「カナダの銀行 様々なサービスと賢いご利用法」第2回目は、カナダの大手銀行の一つCIBCにお勤めの山本晴美さんにクレジットカードを申し込む際のコツや注意点、そして、その他の銀行サービスについて解説いただきました。  


第2回
@クレジットカードを申し込むには
Aその他の銀行サービス




@クレジットカードを申し込むには

取引銀行と関係なく申し込めます

口座開設時にクレジットカードを申し込みたいかどうか聞かれることと思います。カナダに普及しているクレジットカードは銀行系のものが多いですが、その銀行に口座を持たなくても良いし、持っていても特にメリットはありません。唯一便利なのは、銀行のウェブサイトにログインしたときにクレジットカードの明細も見られることくらいです。

最近、クレジットカードには色々なloyalty / rewards (ポイント)プログラムが付随しており、使い方によって色々なメリットが得られますので、ご自分に合ったクレジットカードをお探しになってはいかがでしょうか。

例えば、自分の口座がCIBCにあっても、Bank of Montreal Mastercard のWestJet プログラムに加入したいと思えば、問題なく申し込みできます。その場合、Bank of Montreal Mastercard の請求書が自宅に郵送されるので、CIBCの小切手を郵送して支払う事が出来ますし、CIBCのOnline Bill Payment にて支払うことも出来ます。逆に、Bank of Montrealに口座を持っていながらCIBC Aeroplan のクレジットカードが欲しいと思えば、CIBCのウェブサイトから申込書をダウンロードして郵送もしくはファックスで申し込むことができます。

注意する点としては、日本ではポピュラーな、クレジットカード支払額の口座自動引き落としは、こちらでは非常に少ないことが挙げられます。持っている銀行口座と同じ銀行のクレジットカードだからといって、自動的に口座引き落としとはならないので、気をつける必要があります。


ただし、クレジット・ヒストリーが必要です

クレジットカードを申し込む時点でSocial Insurance Number を要求されますが、クレジット会社はこれをもとにあなたのクレジット・ヒストリーを調べます。カナダ国内での3年程度のクレジット・ヒストリーがないとクレジットカードの発行は難しいかもしれません。また、アメリカにヒストリーが確立されていてもカナダでは通用しないのでご注意願います。

しかし、パーソナル・バンカーに相談する価値はあります。勤務先にレターを書いてもらって(年収を明記)提出してみて下さい。最終的にはクレジット・オフィサーの裁量でカードを発行するかどうかが決定されますので、試してみる価値はあります。実際、日本からカナダに引っ越してきて、すぐに申し込んで発行された例もあります。

また、担保に現金をという手段もあります。これは hypothecated credit card 、または、 secured credit card と呼ばれます。パーソナル・バンカーにこれが可能であるかどうかを相談することをお勧めします。例えば、定期預金に一万ドルを預けておけば、限度額一万ドルのクレジットカードを発行してもらえるという仕組みです。ただし、これらは銀行、クレジットカード会社により異なります。これによりクレジット・ヒストリーも確立できるので、後々通常のクレジットカードを発行してもらえる可能性が高まります。


トラブル発生の場合

口座に覚えのない引き落としがあったり、クレジットカードの請求に覚えのないものがあったりする場合、カードの後ろに書いてあるコールセンターの番号に電話をかけることになります。

コールセンターの担当者と交渉しても納得が行かないことがしばしばあるかと思います。その場合は、遠慮せずにその人の「マネージャー」と話したいと申し出て下さい。納得行くまで交渉をすることが最も大事なことです。日本人は言葉の問題もあり、諦めてしまうことが間々ありますが、粘り強く交渉を続けましょう。




Aその他銀行のサービス

電子送金:Wire Transfer / Wire PaymentもしくはCable Transferと言います。

世界のどこの銀行もテロ資金対策、また不正取引(特に日本向け)に非常に敏感になっています。送金が仕向けられる国によっては送金主および受取人に関しての詳しい情報が求められることがあります。これは送金先の国の制度により異なりますが、例えば入金先の口座の情報、送金の理由等を聞かれる場合があります。

日本へ送金される場合、少なくとも送金先の銀行の名前、支店名(出来れば支店番号)、住所、受取人の名前と住所、口座番号が要求されます。

手数料はカナダの支店で(当行では)35ドル程度取られ、また送金先の銀行からも手数料が送金額から引かれます。中間銀行もある場合(複数の可能性も)、その一つ一つの銀行からも手数料が取られる危険性もあります。このため、最終的に口座に入金される額は送金時点で分からない場合が多くなります。

支店の窓口からはカナダドルでもUSドルでも日本円でも送金出来ます。カナダドルを日本円の口座に送金すると恐らく日本の銀行で円に換算されます。

メリットとしては、早いことが挙げられます。大抵の場合、翌日には受取人の口座に入金されます。また、中間銀行が少ない場合、手数料が送金小切手とそれほど変わらないこともあります。

デメリットは、口座情報を誤って他の口座に入金されると、それが発覚した後、お金が戻されるまで時間がかかることがあります。翌日または翌々日には入金の有無を問い合わせることをお勧めします。また、送り主が支払う手数料の上に、受取人も払う手数料があり、その額は銀行によって異なるため、手数料が高くなる上、その手数料の額が送金時点では定かではないということもあります。


銀行小切手(送金小切手)Bank Draft

支店でのサービスの一つとして Bank Draft 発行があります。主な通貨でしたら(米ドル、カナダドル、円、ユーロ等)小切手を発行できます。

メリットは、送り先に相手の口座情報を知る必要がないため、誤った情報を銀行に渡す危険性もなくこれによるトラブル発生の確率が低くなります。また、電子送金より手数料が安い場合が多い上、手数料の総額が事前にある程度予想できます。

デメリットとして、小切手の紛失、破損の場合、銀行に申し出ればstop paymentを出してもらうことが可能ですが、再発行してもらうには手続きがなかなか面倒です。


ご帰国の際

昨今、銀行にとって何よりも大切なのがテロ資金対策と、それにちなんでの本人確認となっています。基本的には、口座の残高を送金したり、口座を閉鎖をするには本人が支店に出向くことが必要です。

しかし、カナダを出国されてから公共料金の支払い等を予定しているため、口座を閉じることが出来ない場合もあるかと思います。カナダ国外から、カナダ国内の残高を送金して、口座を閉じたい場合は、カナダを出国される前に、支店で telephone / fax agreement という契約を結ぶことで可能になる場合があります。これを結ぶことによって、支店はあなたからの電話、もしくはファックスしたお手紙による指示に従うことが可能になり、送金や口座の閉鎖が出来るようになります。

ただし、この手続きは、銀行や支店によって異なるため、口座に残高を残して帰国される場合は、必ず支店と相談して下さい。

また、口座は長い期間(一年以上のケースが多い)取引がないとdormant statusになり、支店もしくはコールセンターに連絡を入れないと入出金、一切の取引が出来なくなります。残高がゼロの口座がdormantになるといつの間にか閉鎖をされていることもありますのでご注意下さい。

帰国前に口座を閉鎖したい場合は、支店に寄って残高全額を下ろし(窓口で日本円の小切手を発行してもらうことも出来ます)、書類にサインをすれば閉鎖されます。



ご存知でしたか1 Email money transfer

小切手を切らずにEmail Money Transfer。カナダ5大銀行のインターネット・バンキングの利用者で、メールアドレス(利用不可のアドレスもありますのでご注意ください)があればご利用可能で、お友達の間でのちょっとした決済に便利です。

http://www.certapay.com/en/ に図入りの詳しい説明が出ていますが、使い方の例をあげて簡単に説明します。

1) AさんはBさんと飲みに行ってBさんに50ドル立て替えてもらった。
2) 翌日Aさんは、自分の銀行のウェブサイトにログインし、Email Money Transferのアイコンをクリック。
3) Bさんのメールアドレスと支払いしたい額を入力。
4) Bさんが本人であることを確認するためのSecurity Questionを一つ考えて、その質問と答えを入力。(例えばQuestion: What is my daughter’s first name? Answer: Emiko)この答えは当然別メールもしくは電話でBさんに知らせた方がスムースに運ばれます。
5) 確認をクリックすると、Aさんの口座から即座に50ドルが引き落とされます。
6) 数分後、(遅くても一時間以内)にAさんの振り替え依頼の知らせがBさんのメールアドレスに届きます。
7) メールには5大銀行のアイコンが表示され、Bさんは自分の銀行のロゴをクリックすると、オンライン・バンキングのページに移動しますので、Bさんは普通にログインします。
8) Security Question の答えを入力すると、Aさん からの50ドルがBさんの口座に振り込まれます。

文書で見ると、一見ややこしい取引の様に感じるかも知れませんが、実際は非常に簡単で便利です。1000ドル以下の決済にご利用してみて下さい。ただし、手数料は銀行によって異なりますので確認が必要です。



ご存知でしたか2 Cashback using your Debit Card

スーパーマーケットのレジでDirect Debit で支払をする際、同時に口座から現金の引き出しが出来ます。ATMに寄らずに済み、また出金の回数を一つ減らすことが可能となるので一回分の手数料がお得になります。

http://www.interac.org/en_n3_14_consumersfaq.html に解説がありますのでご覧になってみて下さい。最後の方に”cashback”についての説明が述べられています。

例えば、こういった感じです。スーパーマーケットで60ドルの物を買い、Direct Debitで支払うことにします。レジの人に”Can I have $100 Cashback?” と言うと、レジの人がレジに100ドルを入力し、合計160ドルの買い上げとなります。 ターミナルにカードを通し、普通のデビットによる買い物と同じように金額を確認の上、OKを押し、暗証番号を入力、口座を選択(Chequing または Savings)すれば、レジの人が100ドルの現金を渡してくれます。



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