リレー随筆

 

2007年は黄金の豚年



田口 真樹(PricewaterhouseCoopers)



2007年度も、はや第1クォーターが終了しました。皆様、いかがお過ごしでしょうか。本年も昨年に負けない暖冬の様相で、このまま冬が終焉を向かえようとしています。決算業務を終えられた会社、これから決算に取り組まれる会社等いろいろと思いますが、2007年を順調にお過ごしになれていることと思います。

さて、本年は「金豚年」と言われていることをご存知でしょうか。五行十二支の組み合わせから来ているそうで、古代の思想によると、五行とは万物の根源をなすものは、金、木、水、火、土であり、各年がそれら金、木、水、火、土に対応しています。

また、十二支で、各年にやはり12種類の代表的な動物が対応し、いわゆる子(ね)から始まって豚(日本では亥)で元に戻ります。そして今年は、丁度、60年ぶりにその金と豚がめぐりあう年ということで大変、騒がれているそうです(韓国ではなぜか600年に一度のめぐり合わせと言われているそうです)。

金色はそもそも古代皇室でよく使われる色で、「富貴」を象徴する色であり、また、豚は中国の人々に好かれる動物で、「福」を感じさせる動物だそうです。それゆえ、それらが重なりあう「金豚年」は大変縁起のよい年とされています。

日本では、この豚の干支を亥(いのしし)と呼んでいますが、中国、韓国では亥と豚の区別をしないようです。そもそも亥(いのしし)と呼んでいるのは日本だけの話で、易学が始まった中国、およびそれが最初に伝わった韓国では、「豚」なのだそうです。

それでは何故、日本では豚年を亥(いのしし)年とよぶようになったのでしょう。それは干支という易学が日本に輸入された当時、日本にはまだ豚はいなかったからのようです。

豚は野生の亥(いのしし)を家畜化したものですが、当時は弥生時代に北九州で一時、豚を輸入して飼ったことが歴史上、残っているそうですが、当時の日本は森林に大変、恵まれ、亥(いのしし)は多数いたことから、えさをやって家畜として飼うよりも、野生の亥(いのしし)を捕まえたほうがてっとり早かったからのようです。こうしたことから亥(いのしし)はいても豚はいなかったということのようです。

さて、話をもとに戻し、大変縁起のよい年とされる豚年。その年に生まれた人たちはもちろん、豚年男に豚年女。金豚年に生まれた人は必ずお金もちになれる、もしくはまわりの者に金運を呼び込む縁起者ということで、中国、韓国ではその年にあやかって多くの夫婦が子供を生もうとしているそうです。

韓国では「600年に一度めぐってくる黄金の豚年」という俗説に基づき、それを信じて、日本同様の低出産時代に歯止めがかかり、国運の隆盛まで期待されているそうです。また、富士鷹なすび、ならぬ、豚が夢に現れると吉とされるほど、豚は金運の象徴になっているそうです。

中国でも今年生まれる子供は金運を運んでくると言われ、昨年は今年の出産を見込んで結婚ブームでもあったそうです。

亥のその語源。亥年の亥は、もともと核(物事の中心)の意に転用され、冬の植物の実が核となりエネルギーを孕む様子を示します。また、一方で、亥は猪に当てられて、「猪突猛進」などと言われ、体に泥や砂、松やにを塗り、敵からの矢弾を避ける知恵もあることをさすそうです。

最後になりますが、2007年、まだまだ3クウォーター残っています。猛進、勇猛新を奮起し、艱難を乗り越え、目的に向かって突き進み、実り多く、幸多い年となりますよう、祈念申し上げます。

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次回の執筆は、同じくPricewaterhouseCoopersのダグラス金さんにお願いをしました。







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