Born In Canada ―カナダのこんな会社



ロッキー・マウンテン・ソープ・カンパニー

−カナディアン・ロッキーから生まれる手作り石鹸−




 日本貿易振興機構(ジェトロ)トロントセンター
樽谷範哉



ロッキー山脈の麓にある人口約1万人の町、キャンモア。そんな小さな町でうまれた手作り石鹸屋さんが急成長しています。有名ビジネス誌「カナディアン・ビジネス」恒例の「Fastest Growing Companies 100」の86位に選ばれた、従業員約40名の小さな企業「ロッキー・マウンテン・ソープ・カンパニー」です。


読者の方々もバンフに行った方であれば1度は訪れたことがあるかもしれません。ロッキー・マウンテン・ソープ・カンパニーは1995年、ロッキーの自然の恵みを利用した手作りの石鹸を作ろうと設立されました。100%自然の成分しか利用しない同社はカナディアン・ロッキーに訪れる観光客、とりわけ日本人観光客の心を捉えることに成功しました。

お店に入ると店員さんから「コニチワ(こんにちは)」と声をかけてもらえることもしばしば。店内には、ココナッツ、レモネード、ミルクといった石鹸が色とりどりに並べられています。1つ1つ丹念に作られる石鹸はなんと53種類、シャンプー用や幼児用、皮膚炎用など用途別に選ぶことも可能です。また20種類のスティックタイプのボディーバタークリームは、入浴後に体や手足に塗るとマッサージ効果もあります。

2006年の同社収益は約350万ドルと2001年の約40万ドルより大幅アップ。これだけロッキー・マウンテン・ソープが売れているのは同社の製品に魅力があることに加え、製品そのもの以外にまでも細かい気配りを効かせた販売方法にあえるといえます。まず第1に商品の陳列方法。木のかごに綺麗に並べられたボディーバタークリーム、木目調の家具の上に積み木のように積み上げられた小さな石鹸、まな板のように置かれた大きな石鹸をみると、思わず買い物かごに入れてしまうことでしょう。2番目の魅力はパッケージ。環境負荷を最小限にとどめた簡易なパッケージはソープの香りをよく引き出しています。

同社製品はオンタリオ州の小売店で見かけることができ、またインターネットでも購入することが可能ですが、カナディアン・ロッキーにあるお店を直接訪れ目や鼻で商品を楽しむことをお薦めします。
お時間があれば、キャンモアの工場で石鹸を製造している現場を見ても楽しいかもしれません。

―Be Kind. Be Real. Be Natural.

この夏、カナディアン・ロッキーへのご旅行をお考えの際は、是非、バンフもしくはキャンモアのメイン・ストリートにある同店で自然の恵みを体験してみてください。



≪著者プロフィール≫
樽谷範哉
日本貿易振興機構(ジェトロ)トロントセンター勤務。カナダ経済・産業情報の収集やカナダ企業への対日ビジネス支援を行っています。ご質問がございましたら何なりとお申し付けください。 Noriya_Tarutani@jetro.go.jp

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