
広報委員のひとりごと
年金考

2007年度広報委員
佐藤 高 (カナダ三菱電機販売)
四捨五入をすると60歳。長かったサラリーマン人生も定年という節目が数年先に見える。焦ってもカウントダウンは決して止まらない。
最近、気に成り出したのが老後の年金、定年後の人生と思っていた矢先・・・社会保険庁の前代未聞のお粗末至極。
一般企業であれば役員総退陣、給与並びに賞与返還、従業員も給与カットを免れない。
また欧米であれば国を相手の損害賠償請求に加え、過去の経営陣に対する訴訟も間違いないところだろうが・・・今のところ何も起こっていない。日本国民は何ともおとなしくナイーブだ。
たまたま米国での長期駐在により米国からも年金(ソーシャルセキュリティ)を受ける権利があるが、日米間の違いはこの年金という断面からも窺い知ることが出来る。米国年金番号は終身一つだけ、この番号が所得税申告、運転免許書、銀行口座開設等あらゆる公的書類に使われる。
実は米国の場合は『年金ステートメント』が本人に“毎年”送られてくる。中身は極めて親切、税務当局に申告された年度毎の総所得額と年金支払額、老後医療費用積立額が親切にも初年度から年度毎全て記載されている。
これに基づきリタイア時の毎月の推定年金受取金額が早期リタイア時(私の場合62歳)および満期時(66歳)其々試算がされている。其の上、身体障害者となった場合、万が一本人が死亡した場合の遺族(伴侶、子供)の受取額等まで見積もられている。
ステートメントには「間違い、質問等があればどうぞ」と問い合わせ先の電話番号、Webもあり双方向のコミュニケーションが出来るようになっている。所詮人間がやっていることだから人為的エラーは必ずある。この手のエラー補正のために常に本人に情報を開示する共に間違いをなくするプロセスが社会システムとして必要不可欠なことを多民族国家の米国は熟知しているのであろう。
カナダの年金システムも米国と同様で且つ本人にステートメントが送られてくる。
年金手帳と番号だけしか知らされず中身が見えない日本の年金との乖離は大き過ぎるようだ。
「ジャパンソーシャルセキュリティーさん!!・・・是非米国のステートメントを見て頂きたいので・・・7月アポイントメント取とれませんか!?」
「貴方も5千万人の一人で日本の年金払われていません・・なんて、ある日突然知らされることなどないですよね・・・!?」
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