
リレー随筆
イグアスの滝
イグアスの滝「悪魔の喉笛」
佐藤 洋 (カナダ日本通運株式会社)
次女の大学受験で家族が日本に帰国してしまい単身赴任となって3カ月がたった昨年9月、夏休みをとって、思い切ってブラジルとアルゼンチンの国境にあるイグアスの滝を見に行くことにしました。
イグアスの滝は皆さんご存知のとおり、ナイアガラ、ビクトリアとともに世界三大滝といわれる滝のひとつです。カナダに来てナイアガラの滝を初めて見たときにそのスケールの大きさに圧倒され、元々世界三大滝には興味津々だったのですが、他の滝も見てみたいという願望が大きくなりました。それでカナダから比較的近いイグアスを先ず見てみることにしたのです。
トロントを夕方に出てアトランタ、サンパウロで飛行機を乗り継ぎ、ブラジル側のイグアスに着いたのが翌日の午後遅く・・・と本当に長い時間だったのですが、宿泊先のホテルが公園内にあり、目の前が広大なイグアスの滝の一部で、ひと目で圧倒されてしまいました。早速、ホテルの近くから15人乗りくらいのモーターボートに乗船し、275あるイグアスの滝の中でも一番大きく落差90mを誇る「悪魔の喉笛」を見に行きました。
乗船時には救命胴衣、カッパ、カメラを入れるビニール袋を渡され、靴も脱いで完全武装です。川を遡り、滝の近くまで行き撮影タイムが済むとカメラをしまい、皆の歓声にあわせ、何回も滝の中に突っ込んでずぶ濡れになる迫力は本当に経験してみないとわからないものです。
翌朝、ホテル近辺の滝を散策した後、タクシーでアルゼンチン側に移動し、小さな観光列車に乗って途中まで行き、今度は歩いて「悪魔の喉笛」の上側に張り出した展望用の場所から滝を見ました。前日にモーターボートから見上げた滝が今度は眼下に圧倒的な迫力で広がっています。散策路は何本もあり、その途中には大小、形も様々な滝がたくさんあります。森林と滝がひろがるこの公園を歩いていると、本当にリラックスできて、けっこう観光客がたくさんいるのですが、それを感じさせない豊かな気分になりました。

散策路から見える滝
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帰りにリオデジャネイロに一泊したので、イグアス一泊、機中二泊という強行日程ではありましたが、その昔、イグアスの滝を訪れたルーズベルト大統領夫人が「オー、マイ ミゼラブル ナイアガラ」と言った気持ちがよく理解できる素晴らしい滝の数々を堪能することができました。
今度はいつ実現できるかわかりませんが、アフリカのビクトリアの滝を訪れることが残された夢の一つになりました。皆さんもカナダにいるうちに
イグアスの滝を見に行ってみたらいかがですか?
次号のリレー随筆は、ヤマハカナダミュージック 多田 浩志さんにお願いしました。
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