新専務理事のばたばた日記 第7回 



トロント日本商工会

伊東 義員


7月急日
補習校で借りている校舎で夏休み中に暖房工事が行われることになった。春先より、工事があることは聞いていたが、具体的にどのように進めるのか、まったく計画ができていなかった。6月半ば、突然、関係者で打ち合わせをするから出てくれとの連絡。現地校の校長先生に呼ばれて学校の地階の会議室(?)へ。既に関係者が集まっており、ほぼ合意が取れた模様。その場で決まったのは、「急に言われても、併設されているデイケアーが7月8月の2ヶ月も臨時で使える場所を探せない」という理由で(補習校の事情は2の次、3の次?)、今年は、隣のウィノナ校(中学部、高等部で借りている校舎)の工事をすることに変更となった。

7月3回の授業日だけでいいから、使えないかと文句をいったが、今回の工事は、ほこりが凄く出るので、最初は大丈夫でもだんだん凄くなるからダメよ!と言われてしまった。じゃ、他の場所を探してよ!と言ったら、教育委員会の担当が請け負ってくれ、後日、連絡をもらった。その学校は、近くの小学校で、設備も新しく快適そう。でも小学校なので、机、いすは小さく、体のおおきい高校生にはちょっとつらいかも。3回だけだから我慢してちょうだい。来年は、幼稚部、小学部、事務所と今年の倍くらいの規模で臨時移転をかんがえなくちゃならない。今年の学校の校舎がよければ、また借りましょうか。

7月臨日
補習校中学部・高等部、臨時校舎での3回の授業、どうなることかと心配したが、教頭先生他の万全の準備で、大きな問題なく終えることができた。ありがとうございました。ケアテイカーのおじさんも気のよい人で、とても協力的。(個人的にあげたウィスキーが利いたかな?)でも、小さな問題が。これが結構おもしろい。(常任運営委員兼高等部校長の身でありながら、おもしろいとは不謹慎な!とお思いでしょうが、ま、そう言わずに。)

まず、1日目、バスでの移送、大きな混乱なく、生徒がつぎつぎ到着。勝手が判らず、当然うろうろする。そこで、「何組? ハイ、こっち。あなたは?、ハイ、あっち」。校長には、交通整理も仕事です。(本当は、これくらいしか出来ない。)

今回借りた校舎、あとから継ぎ足しでもしたかのように、四方に校舎が伸びていて、非常にわかりづらい!と、最初は思った。でも、緊急避難経路図を各教室に連絡することになって、その避難経路を見てみると、これが非常に合理的でまさに最短で、かつ流れがぶつからずに外に出られる。へえ〜、うまくできているじゃん!でも、これって、それだけ、避難に気をつけなければいけない程、危ない学校? 考えすぎか。

帰りのバス、担任がバス利用の生徒を引率することになっていた。いつもより15分早い2時45分に授業を終え、引率されてぞろぞろ出てくる。クラス数にして9クラスなので、いちいちチェックしなくても、先生の顔でどのクラスが出てきたかわかる。教頭先生や他の担当の先生が路上でチェックしながら、3台のバスをほぼ定刻で送り出した。でも、バスに乗らない生徒のお迎えがなかなか来ない。2時45分に授業が終わること、ちゃんと連絡したっけ?それでも、3時10分過ぎには、殆どの生徒が帰途についた。お疲れ様でした。

1週間後の2日目。夏休みに入ったので、日本に一時帰国や、休暇で旅行に行っている生徒も多く、生徒の数、やや少なめ。朝のバス移送でちょっと、問題発生。ニューマーケットからのバスが遅れていることに気づかず、移送のバスを3台とも発車させてしまった。(本当は、3台目には残っていてもらう手はずだったのですが、なぜか・・・)。当然、移送に取り残された生徒が数名。急遽、ご父兄のご協力で移送していただいた。大変ありがとうございました。

生徒も慣れてきたのか、余裕が見られる。となると、どれ、この校舎、探検してみようぜ!という生徒が当然のように出てくる(気持ちはよ〜く判ります)。結果、迷って、時間内に戻れず。先生、慌てるの図。トイレも1日目に使えた場所が使えなくなっていて、ちょっと混乱。臨時校舎3日目、そして1学期最終日。朝のバス、問題なし。授業中も問題なし。生徒も先生方も、夏休み前でなんとなく笑み。声が明るい。

でも、最後にやってしまいました。1学期最終日ということで、宿題やら連絡事項が多く、1クラス、出てくるのがちょっと遅れた。そのときには、既にバス3台とも、消えていた。出口にはたくさんの先生方がいたのですが、言葉が出ず。9名の生徒、ボー然。ここでも保護者の神の手が伸びてきた。移送してくださるという。そこで、5名の女子を保護者の車で、4名の男子を自分の車で移送した。こうして、なんとか無事、臨時校舎での授業を終えることができた。

こうした事態になってみると、改めて、先生方の熱意と準備にかける労力、そして保護者の方々のあたたかいご支援が本当にありがたいと感じた。

7月議日
7月の理事会は、例年、事務局の会議室ではなく、ゴルフ場の1部屋。通常通りの理事会を厳格に行ったあと、理事相互の懇親を兼ねて、ゴルフ大会を行っている。もちろん、ゴルフの費用は個人負担。ご安心を!今年もその予定で、計画していたところ、問題発生。重工業委員会の懇親ゴルフ大会の日取りとぶつかってしまった。重工業委員会からは、4人の理事がいるので、理事出席が足りなくなってしまう恐れあり。

いろいろ調整してみたが、会員の皆様の懇親を優先し、理事会懇親ゴルフは9月に延期することとし、午後遅くに理事会のみ行うことにした。そして、重工業委員会理事も、ゴルフのあと理事会には出席できるように、会議室をトロント西方のホテルに借りることにした。たまには、気分も変わってよいかも。西方にはあまり馴染みのない新しい理事の方もあり、また、西方へのラッシュ時間にあたり、多少遅れた方もおられたが、まあ、問題なく理事会を開催できた。自分がよけいなことを言い出すからなのか、毎回議題満載で、議長を務める会長には大変ご迷惑をお掛けしている。反省!

8月事日
8月2日、3日の2日間、日本で開催された財団法人海外子女教育振興財団主催在外教育施設事務長等会議に、トロント補習授業校を代表して出席した。世界中の日本人学校、補習校から36校が参加。多くの方は、事務長職。ただ、派遣の校長先生が事務も全てやっている小さな補習校(バハレーン)からは、校長先生自ら出席された。会議は、主に学校運営に関することで、成功事例の発表。本当は、失敗事例のほうが参考になると思うのだが、これはなかった。

協議テーマによって、日本人学校グループ(大規模、中・小規模)と、補習授業校グループに分かれて行なわれた。やはり、補習授業校独自の事情が多くあり、こちらはとても参考になった。総じて、欧米の補習授業校は、運営体制が固まっているのに対し、アジア(中国、タイ)では、生徒の急激な増加で校舎を含め、運営体制の確立が急務との印象。共通の問題は、現地採用教員の確保の難しさ、永住者・非日本人生徒の増加と日本語力格差。特に、駐在員等短期滞在者以外のお子さんの割合が、増えているのには驚いた。(もっとも、自分の子供もその一人なのですが。)

殆どの補習授業校では、日本語学校として日本語を教えるクラスを持ち、日本語を母国語としない生徒さんも教える体制を取っている。トロント補習授業校は、日本語学校として発足したが、すぐに“日本語”という看板を下ろし、日本人補習校となり、日本語で教える学校として現在に至る。ただ、駐在員が減少傾向にある中、補習授業校の生徒数が漸減しているのは事実であり、学校を維持していくためには、今後は、駐在員以外の生徒さんも積極的に受け入れていかなければならないだろう。駐在員としてこちらに来て、後に永住者となった自分としては、両方の気持ちがわかる。

会議議題に、外務省、文部科学省の担当官との質疑応答があった。国家予算縮小の中、費用削減が叫ばれ、教育費も同じ。限られた予算をどう振り分けるかで、悩まれている。ただ、ショックだったのは、海外子女教育の優先度が下がっているとのこと、では何が優先度が高いかというと、現在は、国内教育制度改革と国内外国人子女教育。それでも、海外子女教育に携わる関連省庁は、あれやこれやで工夫をして、維持しようとがんばってくれていることが判った。これからも、がんばってください。将来、世界に羽ばたいて日本を引っ張ってくれる子供たちのために!!

この会議、いろいろな情報を得るには、大変有益な機会であった。ただ、議論の時間が足りなかったのが残念。2年後の開催には、そのあたりが改善されることを期待する。

それにしても、夏の日本は、暑かった!!目一杯、汗をかいたので絶対、体重が落ちているはず、しめしめと思ってカナダの帰ってきたが、体重はしっかり増えている!?どうして??



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