
新専務理事のばたばた日記
第9回

トロント日本商工会
伊東 義員
9月連日
9月初旬、三井物産様より、急きょ連絡があり、9月中旬に日本の名古屋を中心とした中部経済連合会視察団がトロントに来られ、今回の幹事会社である三井物産中部支社主催の懇親会を開催する。ついては、地元の企業団体として、商工会の方々に出席をお願いしてくれないかとの依頼であった。御一行様が30名以上ですので商工会から少なくとも30名程度、集めてくれないかとのこと。急な話で平日金曜日の夜なので、どれだけ集まっていただけるか、やや不安ながら、お引き受けした。
来られる方々は、中部地区を代表される会社・支社の社長・支社長クラスの方々ばかり。これはなんとしても、トロントの意地にかけても集めなくては(別に意地にならなくてもよかったのですが)。申し込み期間が1週間しかなかったので、最初の締め切り日の金曜日の時点では10名ほどしか。やはり皆さん、出張やら会議やらで、なかなか返信をいただけない。週末、案内を読んでいただけるかと思い月曜まで待つが、それでも15名ほど。この際、恥も外聞もなく泣きのメールを皆さんに流すことに(何も泣かなくても)。やはり、会員の皆さんはお優しい。泣きのメールにほだされて続々申し込みあり。目標の30名を突破。ほっとしました。
当日の懇親会は当然大成功です。皆さん、お忙しい中お集まりいただき、誠にありがとうございました。え、別に私のために集まったんじゃない?
事前に中部経済連合会の資料を頂き、読ませていただいたが、自分の認識が相当古くなっていることに気づかされた。日本では、盛んに「ものつくり」が言われているが、なんと中部地区がものつくりでは日本をリードしている。名古屋を中心に、長野、静岡まで含めた中部地区では、自動車、精密機器、楽器、電子部品・製品、陶器・磁器等、ひとつひとつ挙げていくと、なるほどと納得できる。日本は名古屋から変わるかも。
9月財日
確か、今日は日本は敬老の日でお休みのはず。事務所に日本の海外子女教育振興財団の若い担当者から電話が入った。8月の日本での会議のときに、会った人だと思う。話は、突然ながら、10月にトロントに立ち寄りたいとのこと。内容は、東京都と神奈川県の教育委員会高校入学・編入の説明会を開きたい、併せて、現地校を視察したいとのこと。日本での入学・編入の情報に乏しい外地の補習校としては、願ってもないことと、勝手に即時お引き受けした。ただ、補習校も忙しいのはわかっているので、保護者への案内と申し込み書の回収をお願いして、その他会場の手配や現地校への交渉は、かってに自分がやってしまった。それも、商工会教育部の行事として(商工会事務所のアシスタントさん、仕事増やしてごめんなさい)。
この説明会、東京と神奈川県が中心となったが、その他の道府県についても、財団の相談員から説明を受けられるとの売り込みで、なるべく多くの関心のある保護者の方に出席していただこうと、補習校、商工会両方から案内を出した。高校入学、編入ということで、中学生と高校1年あたりが多いだろうと予想したが、小学生高学年の保護者の方が予想以上に多かった。やはり、いつの時点で日本に戻るかを心配されているからであろう。自動車関係の方が多いせいか、愛知、静岡、埼玉あたりの情報が知りたいという保護者の声が多かった。次回があれば、お願いしてみよう。
9月産日
会員の皆さんにアンケートをお願いした産学協同アンケート。大学生コーププログラムの実施状況をお聞きし、27社から回答を頂いた。アンケートの結果、自分が思っていた以上に、コーププログラムを実施している企業が多かった。特に、生産の現場では回答いただいた殆どの企業で実施されている。ただ、残念ながら、日本からの大学生の受け入れ可能性は極めて低く、その障壁は就労パーミット。この壁は、大きい。
そのアンケートを依頼された鳥取大学の先生が、事務所を訪問された。官から支援金をもらい、カナダの企業とコーププログラムを作れないかと来られたとのこと。皆さんから頂いたアンケートをお渡しし、その他、いろいろお話を伺った。いまや、日本の大学も競争の時代、募集数のほうが学生数より多いという時代で、大学としては、いかに魅力あるプログラムを提供できるかが鍵とのこと。来られた先生は、工学部「ものづくり教育実践センター」の工学博士。今の時代、大学の先生もマーケティングができないと生きていけない時代となったようだ。
9月講日
商工会金融委員会委員長の三井住友銀行の道廣頭取の講演会(最近の中国事情?)が過日ご紹介したジャパンソサエティ主催で行われ、出席した。とかく注目される中国だが、どうやら2012年が一つの節目らしい。オリンピック後、世界の政治地図が2012年に大きく変わる可能性が高く、その後、中国がどうなるか?皆さん、注目しましょう。
6年ほど前に、上海を訪れ、その変貌振りに驚いたが、今はさらに変貌しているらしい。国が全ての土地を持っているということで、やろうと思えば(そして実際思うのですが)、なんでも出来てしまう国。お役人も、下された決定は本当に命懸けでやり通すお国柄。街を変えるなど、たいしたことではないのでしょう。自分は、ついていけません。
こうした講演会、商工会でもやりたいと考えている。格別、堅い話だけでなくとも、興味深いトピックで、事務所でサンドイッチでも食べながら、いかがでしょうか(なんとかして、事務所に人を呼ぼうと画策している寂しがり屋の専務理事です)。
10月遠日
このところ、入会希望が思わぬところから届く。今日も、西方はるか、ワレスバーグという町にあるカナダの会社から入会希望のため、遠路はるばる事務所まで来ていただいた。ワレスバーグがどこにあるのかも知らなかったが、ロンドンのさらに西方、セント・クレア湖に程近い町だそうだ。
カナダの提携先会社に出向になった日本人の方が、日系人との繋がりを持ちたいとのことで、加入されることになった。カナダ人の社長さんも理解を示してくれ、準会員として法人加入です。ありがたい。こうした方々が増えていくにつれ、やはり商工会のサービスももっと充実させなければと真剣に、ない頭を絞ります。
10月財日
海外子女教育振興財団主催、東京都・神奈川県教育委員会高校進学説明会が行われた。直前まで保護者の方々に呼びかけをして、30名以上の方が出席してくださった。みなさん、熱心な方々ばかりです。会場も、ほどほどに広く、準備万端のはずが・・・ちょっとトラブル!?日本より送られているはずの資料、3箱がない!
ホテルの担当者に確認してもらって、やっと発見。でも、3箱のうち1箱だけ?中身は、財団の案内と神奈川県の資料。慌てて再度担当者から配送業者に確認してもらって、やっと所在確認。配送倉庫にある。でも、次の配送は、3時?とても、間に合わない。でも、なんともできない歯がゆさ。
当初の予定では12時開始の予定で、ご一行様は11時過ぎには会場に着く、はずだった。ところが、資料のごたごたで時間が過ぎていて、気がついたら11時30分。まだ、着かない。携帯電話が鳴る!いやな予感。「あの〜、財団のXXですが、飛行機が1時間遅れまして・・・いま空港に着きました。これから、入国してタクシーに乗りますので・・・」あと、40分はかかるか?どんどん保護者の方は集まっているのに。
お集まりいただいた方には、その旨、説明した。みなさん、心がひろい(のか、遅れることに慣れているのか)、特別お叱りは無かった(叱られても、なんともできませんでしたが・・・)。12時30分近くになり、ご一行、到着。そのままチェックインもせず、昼食もなく、(資料もなく)、説明会に突入。全体説明、東京都、神奈川県の個別説明のあと、個人相談と続き、延々4時までやっていただいた。たいへん、ご苦労さまでした。
夜、食事の席で伺ったら、ニューヨークでも遅れ、参加者からたいへんなお叱りを受けたとのこと。トロントの保護者の方は、やはりお優しい。因みに資料ですが、結局当日届かず(配送業者曰く、届けに来たがホテル側で誰も受け取ってくれなかった、とのこと)、翌日に1箱、翌々日に最後の1箱到着、となりました。改めてカナダを実感しました(自分も昨年まではその業界にいたのですが)。
後日、自分で日本の役所管轄部門に問い合わせしたときにはダメといわれたことを、来られた方に相談したら、「それはできるはずですよ」と言われ、その方が即日確認してくださり、できることになった」と参加されたご父兄から報告を頂いた。一つでもこうしたことがあれば、今回の説明会開催を引き受けた価値があったとうれしくなった。
|