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Who Canada−著名カナダ人を知ろう パーキンソン病の映画スター、 それでもShowは続く マイケル J. フォックス (Michael J. Fox) 1961- フリーランスライター 三藤あゆみ しかし、近年再び公の場に姿を現し、パーキンソン病の研究助成活動に力を注ぎ、本を執筆したり、症状を抑えながらできる範囲でテレビドラマにも出演したりしています。そのため最近は日本でもまた注目度が上がっており、あの懐かしいテレビシリーズ『ファミリータイズ』の日本語吹き替え版DVDが、近く発売されると話題になっています。 本名、マイケル・アンドリュー・フォックス、1961年6月9日、アルバータ州エドモントン生まれ。5人兄弟姉妹の4番目で、賑やかな家庭に育ちました。父親がカナダ軍に勤務していたため、10歳になるまで家族とともに各地を転々としていたそうです。後にブリティッシュコロンビア州のバーナビーに定住。小さい頃はホッケーに夢中で、将来はNHLでプレイするのを夢みていたといいます。しかし、中学校時代から、小説を書いたり、ギター演奏などに傾倒しはじめ、ホッケー少年は、やがてロック少年に。ガレージでバンドの練習やミニコンサートを続けながら、演技のほうにも興味をもちはじめます。俳優としてのプロデビューは15歳の時、カナダ国営放送CBCのテレビドラマにレギュラー出演しました。 ショービジネスで食べて行こうと決めていたマイケルは、たった一つだけできた俳優としての”職歴”を履歴書に記入して、18歳でロサンゼルスへのりこみます。しかし、3、4年努力してもアメリカでは一向にキャリアは開花せず。ハリウッドへ進出して故郷に錦を飾るどころか食べていくのも困難になったため、傷心で故郷カナダへ帰るフライトを予約しました。彼の出世作となったTVドラマ『ファミリータイズ』主演の話が持ち上がったのは、その直後、本当に帰国数日前だったのだそうです。主人公に抜擢された俳優が契約を断ったため、というなんともラッキーな運命の転換でした。マイケルは、チャンスを逃しませんでした。超保守的でナイーブなティーンエージャーの役を見事演じて大好評、こうしてアメリカ、カナダ全土にマイケル J. フォックスの顔が知れ渡るようになります。 マイケル J. フォックスという名は、俳優のキャリアをはじめた頃、同名の俳優がすでにいたので芸名としてつけたものです。『俺達に明日はない(Bonnie and Clyde)』でC・W・モスを演じていた俳優のマイケル・J・ポラードを尊敬していたので、彼の名前にちなんでミドルネームのアンドリューを「J」に変えたそうです。 日本でもヒットした『ファミリータイズ』の主要キャスト、アレックス役だったマイケルは、同番組で彼のガールフレンド役をしたトレーシー・ポーランと、本当に恋に落ち結婚しました。トレーシーとの間に4人の子どもができ、公私ともに幸せな人生が始まると思いきや、結婚生活が始まったころからキャリアの方は全くぱっとしない時期が続きます。 しかし、20代後半には再びスポットライトを浴びるようになり、テレビシリーズ『スピン・シティ』に主演、コメディ主演男優賞を受け、プロデュースなども手がけキャリアのピークに向かって駆け上るかという矢先に、パーキンソン病が発覚。1991年、30歳の時でした。 その後7年間は病気を世間に公表せず、実家の家族にも話さず俳優の仕事を続けました。しかし病気の症状よりも精神的にかなりダメージを受け、酒びたりでアルコール中毒になっていたそうです。 パーキンソン病は、運動系の神経が侵され、手足が震えたり、筋肉がこわばるなどの症状が現れる難病で、原因がわからず治療法もまだ確立されていません(中高年、特に高齢での発病が多く、発病率は人口10万人あたり約100人とされている)。それでも、マイケルは、震えやこわばりをかくしてなんとか演技をしていましたが、病気が進行すると薬や手術でも症状を抑えることができなくなり、好評だった『スピンシティ』の主役を降板しました。 普通に仕事ができなくなって芸能界引退宣言をし、まだ若い妻のトレーシーも身体障害が進む自分から去っていくのではと苦悩する時期が長く続いたといいます。しかし、マイケルが精神的に立ち直り、社会復帰するのを一番支えてくれたのが奥さんだったそうです。 マイケル・J・フォックス パーキンソン病リサーチ財団を設立したマイケルは、知名度をいかして積極的に研究助成に貢献しています。現在も妻のトレーシーさんとともにアメリカで難病治療のためのES細胞研究支持活動をしています。 彼の著書『ラッキーマン』は、カナダ西部の小さな町で過ごした子ども時代、俳優として世界的スターとなった経緯、妻、家族、友人に支えられての闘病の日々が綴られており、全米ベストセラーとなりました。日本でも翻訳版が好評、2006年に、テレビ番組『人体再生ロマンSP もう一度抱きしめたい』で、『ラッキーマン』をもとにしたドラマが制作放映されています。
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