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新専務理事のばたばた日記
オンタリオ州政府の協力を得てジェトロ・トロントが法務・税務セミナーを開催した。商工会も共催として名を連ねていただいたが、実は名前だけで実際の運営調整は、ジェトロさんにお任せ。共催ということで、冒頭、挨拶をさせていただいたが、やったことは会員さんへの案内くらいなもので大変申し訳ないと思う。 内容は、『カナダビジネスハンドブック2008年版』の発刊記念を兼ねたもの。このハンドブックは、カナダでビジネスに携わる人にとっては、まさにバイブル的な貴重なもので、日加修好80周年記念プロジェクトにも認定されている。第1部はカナダ法制の概要では、連邦制度、現地邦人の設立、入国規制、労働・雇用法、個人情報保護など、知っていなければいけない事項が非常にわかりやすく説明されている。 第2部では税制の概要として、法人所得税、個人所得税がかなり詳細に説明されている。こうした法制、税制は逐次変更されていくので注意が必要だが、基本的な事項の理解は掴んでおく必要がある。セミナーは、このハンドブックの内容に更にトピックスを加えて行われ、60名ほどの参加者で非常に盛況だった。開催場所もオンタリオ・インベストメント・アンド・トレードセンターというオンタリオ州政府の会場。ダウンタウンのど真ん中で35階からの眺望は見事だった。今後も、会員さんの役に立つセミナーをどんどんやっていきたいと考えている。こんなセミナーを開催してほしいという要望があれば、いつでも受けますので、どしどしお送りください。 5月I日 補習校高等部では、必須科目の国語の授業(高校1年〜3年)を国際言語―日本語としてオンタリオ州教育省高校クレジット認定に申請している。取得すると現地校高校の卒業単位に加えることができる。その申請に対する監査が行われた。 昨年10月に調査票が送られてきて、こと細かに報告書を出したが、その後連絡がなく3月末の年度を終了してしまったので、今年はないかな?とちょっと油断していたら、5月中旬になってオンタリオ州教育省から直接電話が入り、「監査に行くから、いつが都合がいい?」と言われた。6月はいろいろと行事が入っているし、どうやらインスペクターの口ぶりから早く済ませたいような雰囲気なので、2週間後の5月31日の授業日とすることにし、早々、高等部の先生方に連絡、準備に取り掛かっていただいた。勝手に校長(自分)が日を決めてしまって申し訳ない。でも、さすが先生方、準備をされていてちゃんと英語の書類も作成されており、完璧。 監査は、当日9時30分頃着く予定だったが、来ない。玄関前で待っていたら程なくして、それらしき女性を発見。「ちょっと融通のきかなそうな感じ!?」が第一印象。これはちょっとまずいかも?応対を慎重に慎重に!まずは校長室で自分が応対。質問事項に答えていく。昨年トロント教育委員会を訪問した際、監査要領をもらっていたので質問事項はだいたい把握し準備してあったので、ちょっと余裕。当初の予定では、最初30分くらい自分が応対して、その後、各クラスの実際の授業を見てもらおうと思っていた。そう申し出ると、「教室に行くと、教師、生徒に質問しなくてはならないし、日本語での授業内容自体は判らないので、今回は必要な資料を持って教師にここに来てもらいたい」との返答。 どうも、土曜日の休日出勤なので早く切り上げたい様子。そこで校長が走ることに。どの先生にお願いしようか。資料もかなりの量になるし、授業を中断してもらわなくちゃいけないし・・・などと考えながら、中高等部の教室まで。その旨お願いしてまわり、2名の先生にご足労願った。見事に対応してもらいほとんど問題なし。監査自体は約1時間半程度で終わり、最後に教室の授業風景を見てもらって、お引取りいただいた。監査報告書はまだ入手できていないが問題はないと確信している。でも、指摘された点にはいくつか重要な事項があった。今後、これらの改善をしなくては。なにしろ、生徒のクレジットですから。 6月“日本語”日 国際交流基金さんで日本語講演会があるというので、勉強のために出席させていただいた。内容は「自然会話教材を用いた会話教育−教材作成法とその使い方−」。講師は、宇佐美まゆみ教授(東京外国語大学)。教材開発の手法として自然会話を取り入れたもの。 プレゼンを聞いていて、改めて自然会話がどれだけ不完全なものであるかを認識した。とにかく関係ない言葉が多く、また、完結していない。しかし、それでも相手と理解し合えるのは会話がお互いを補完しあったり推測したりしながら進行するから。ただ、そこまでいくには、かなりの習熟が必要とのこと。 これは日本語特有の現象かというとそうでもないのだろう。自分もカナダに来て、英語での会話でいまだに違和感を感じているのは、とにかく会話の中に、やたらと「ユー・ノウ」が多く出てくる時。これも敢えて訳すと「知ってるでしょう」とか、「だからね」とかいった感じになるのだろうが、これが頻繁に入ってくると「そんなもん、知るか!」と言いたくなる。どうも文章をぶちぶち切られると理解に困る。頭の中でこれらの単語を差し引いて文章を理解するのは、典型的な日本人的方法だろうか。日本語を勉強している外国人も、やはり同じだろうなと思い直した。彼らの話す日本語には、余計な単語がない。そこまで会話に余裕がないといえばそうなのかもしれないが、逆に考えれば、それが本来の日本語会話なのかもしれないと思う。自然会話は言葉だけでなく、話の流れ、相手の身振り、癖など、複雑に絡み合ってなされるもので、やはり、難しい。 6月大使日 日系関連団体が協賛して在日カナダ大使の昼食講演会が開催され、出席した。商工会からは、森会長はじめ多数ご出席してくださった。総勢80名にもなる盛大な昼食講演会となった。これだけの人数を収容する会場と昼食をご提供してくださった会社に感謝。 講演内容は、主に日本の経済と日加の関係について。しかし、その内容に関しては常識的な見解に留まり、特に目新しいトピックや見解ではなかった。大使という立場上、私見ばかり述べるわけにもいかないのだろうし、また、カナダ政府の見解を飛び越して言及することもできないのだろう。 今回の昼食講演会開催にあたって、日本のカナダ大使館との間ですったもんだがあったが、トロントの日系関連団体が協賛でこうした講演会を開催できたのは、うれしい。 6月IEJ日 商工会が1993年以来続けている地域貢献プログラムに、現地教員派遣プログラム(International Educators to Japan Program)がある。当地で、商工会会員子女がお世話になっている現地校、補習校ないしは教育委員会の方に、日本の教育制度や文化を知ってもらい、当地での子女教育に活かしてもらおうという狙い。今年も、トロント教育委員会とウォータールー地区教育委員会から各1名、選出していただいた。 トロント教育委員会からは、特にこちらからお願いして、補習校で校舎を借用し日頃より大変お世話になっているマクマリック小学校の校長先生にプログラム参加をお願いしていた。日程的にも都合がつき、大変楽しみにされていたのだが、ビクトリアホリデーに大変な怪我をされて、急遽、行けないことに。代わりに、同じマクマリック小学校のチーフセクレタリーの方が行くことになった。 その壮行会が本日行われた。日程の説明、注意事項、特に梅雨の時期なので天候や服装などを説明し、昨年の参加者の方からも注意事項を教えていただいた。入国や国内移動の注意などについては、JTBの方から詳細に行っていただいた。 日程には、研修会、小学校・中学校の訪問、授業の実施、ホームステイ、東京観光、京都・広島観光などが含まれており、約10日間の予定。ちょっと気になるのが、東京観光の中に予定されている秋葉原見学。痛ましい殺傷事件があった直後なだけに、どうなったことか。8月末には報告会を予定している。主催事務局の計らいでビデオが届く予定なので、それを見ながら派遣プログラムの成果を聞いてみたい。 |