専務理事のばたばた日記
第19回 




トロント日本商工会

伊東 義員


7月工事日 借用校舎工事で補習校事務大混乱

昨年もこの時期、補習校で借用している校舎が工事になった。でも、昨年は中学部、高等部が使用している校舎だったので、まあ、大過なかった(多少はあったのですが)。さて、今年は幼稚部、小学部が借用している校舎だったので、さぞや、混乱が・・・と思っていたが、今年もほとんど問題がなかった。先生方、本当にありがとうございました。

でも、この“ほとんど”という部分が曲者。実は、常時借りている校長室、事務室そして図書室の3部屋も使えなくなり、こちらのほうが大混乱。当初、行き場が見つからなかったのだが、なんとか事務の場所は確保できた。しかし、問題はインターネット回線。補習校では、ベルの回線を使用して高速インターネット・Eメールを利用していたが、この臨時の部屋には、その回線が来ていないし、臨時の移動もできない。幸い、トロント教育委員会の計らいで、インターネットへのアクセスだけは教育委員会のネットワーク経由で、なんとかなりそうだ。電話も携帯を準備して何とか対応。ファックスはどうにもならず。一番の問題は、Eメール。これが接続できない。ベルのウェブメールを覗いてみたが、いまいち信用できない感じ。それに日本語が表示できたり、できなかったり。今の時代、メールが使えないと本当に困ることを実感した。さて、これからどうしましょう?

7月研修日 北米東部 現地採用講師研修会

トロント補習校には、日本より2名の先生が派遣されている。しかし、小規模の補習校(エドモントン、カルガリー、サスカトーン、ロンドンCA, オタワ、モントリオール、ハリファックス--カナダにはこんなに補習校あるの知っていました?)には、派遣の先生がいない。そうした補習校で教えている先生方のために、北米東部地区で現地採用講師研修会が毎年開催されており、今年はその開催地がトロント。北米東部の各補習校から先生方が集まった。研修会は2日に亘り、3つの補習校の教頭先生(日本では現役の先生方)による実践的な研修講演と、トロント大学から先生を招いて講演会が持たれた。

本来であれば、派遣教員のいない補習校の先生のための研修会なので、トロント補習校で勤務されている先生は対象ではないのだが、まあ、そこは目をつぶっていただき、トロント補習校の先生にも参加を呼びかけたところ、10名以上の先生が参加された。本当に先生方の熱意には頭が下がる。総領事館の皆様、校長先生、教頭先生、事務の方々、お疲れさまでした。

実は、この研修会に併せて補習校連絡協議会なるものも行われ、校長先生の会議と運営委員長の会議があった。自分は、補習校の常任運営委員なる役も持っている立場上、運営委員長会議を任された。それぞれの補習校で問題となっていることを意見交換する場であったが、それぞれいろいろな問題を持っているものだと改めて認識した。そもそも、学校規模が違うと問題の本質もまったく違う。財政的な問題、教員確保の問題、校舎の問題、運営体制の問題、等々。どこも、大変苦労されているようだ。こうした問題を直接聞いてみると、本音のところ、トロント補習校は非常に恵まれているな、と感じた。

7月引合日 カナダでのビジネス引き合い

このところ、日本の企業から頻繁に照会メールがくる。その多くが、カナダにビジネスを広げたいので、これこれのことをやってくれる会社を紹介して欲しいというもの。最近では、排気ガスや環境保全に関連した技術製品、美容製品、岩盤浴ベッド、無線機器、中古車・部品輸出、等。そうそう、中国の会社からつたない日本語で、プロモーションアイテムの売り込みもあった。変わったものでは、商工会のホームページに有料で広告を出させてくれないかとの申し出も。

これには、ちょっと心が動いた。それも面白いかも。シカゴ商工会議所が、毎月、会報誌を送ってくれるが、その会報誌には企業広告がたくさん載っている。適度な収入を得て、そうした広報活動の費用を充足しているようだ。面白いものでは、旅行代理店からの申し出。同じように、ホームページに広告を出し、そのリンクから予約が入った場合、なん%かのコミッションをもらえるというもの。皆さん、いろいろなことを考えている。

そんな都度、商工会のホームページを見てみるが、どうも右側が大きく空いているのが、もったいなく見える。こうしたスペースをもっと有効に使えないものだろうか。広告商売をしようとは思わないが、会員のみなさん向けの情報掲示板などはどうだろうか。

7月書道日 国際交流基金書道レセプション

書道家、片岡紫江氏による書道展レセプションに出席した。この展覧会は、短歌、俳句を主とした、書家の片岡紫江氏による書道展。「片岡氏は、文部大臣賞や日本書芸院大賞など、数多くの名誉ある賞を受賞されており、日本、カナダにおいて書道を教授されると共に、北米、ヨーロッパなど海外でも多くの展覧会を開催するなど、積極的に活動されている書道家。」(パンフレットより)。字の汚さでは天下一品?の自分は、ただただ、すごい!の連発。どうして、筆であのような字が書けるのか。

会場では、片岡先生の実演(?)があり、すらすらっと作品ができてしまった。紙の質、筆の質、もちろん墨も大変なものなのでしょう。そうそう、筆といえば、毛筆の筆には中国の羊がいいのだそうだ。ただ、おなじ理由で化粧用のはけにもいいらしい。となると、競争が発生するわけで、大量に買えない筆製造者や書道家の方々は、ちょっと困っているのだそうだ。最後に、参加者からリクエストを受け、色紙を書いてくださった。最後の人が、箏曲の「筝」をお願いしたが、先生、ちょっと勘違いされ、「争」と書いてしまった。書きながらも、なにか府に落ちないご様子。書き上げた後、その場で辞書で調べて間違いに気付き、書き直された。さすがと思った。先生のような方が、たくさんの人が見ている前で堂々と辞書で調べるなんて。さすが、大家と改めて思った。小さなことには、こだわらない姿勢。なかなかできることではない。

8月演奏会日 コンサートへのご招待(ナイアガラ オン ザ レイク)

突然、メールが飛び込んできた。来週末、ナイアガラ オン ザ レイクでクラシックのコンサートをやるので、商工会理事を招待したいとの申し出。日加修好80周年記念行事にも登録したコンサートでもあり、できるだけの協力をしたい。が、あまりにも急な話で、さて、理事の方々、わざわざこの日曜日夜にあるコンサートのために1時間半のドライブをされるかな?ご案内を早々に作成し、理事の方々にお送りしたが、夏休みを取られる時期でもあり、案の定、どなたも参加することができなかった。自分も先約があり行けず、とても申し訳ないことをした。このようなお話は、非常に有難いが、もう少し時間の余裕を持って、ご連絡いただけると助かる。なにせ、理事の方々、大変お忙しい方ばかりで、予定を入れていただくの、とても大変なんです。

8月演奏会2日 カナダ若手演奏家演奏会

カナダにナショナルユースオーケストラという団体があるのをご存知ですか。この団体、カナダ全国からオーディションで選ばれた14歳から28歳までの若手音楽家が集まったオーケストラで、殆どの団員が学生。よって、演奏活動は学校のない夏休みで全国ツアーを行っているのだそうだ。その理事の方からトロントでの最終公演へのご招待をいただいた。場所は、お馴染み、ロイ トンプソンホール。彼らは、トロント交響楽団、モントリオール交響楽団などを目指しているプロの卵で、腕前は準1級というところなのでしょうが、自分にはまさにプロと同じレベルに感じた。

2010年にアジアツアーを予定しているそうで、日本、韓国、中国等での公演を行うらしい。団体はNPOで、やはりスポンサー探しが常に悩みの種。後日、グエルフ大学の先生で、この団体の理事をされている方が商工会に来られ、どうしたらスポンサーをしてくれそうな企業の情報を入手できるだろうかと相談を受けた。商工会は、こうしたスポンサー活動を直接行うことはできないが、日本公演のスポンサーであれば、日本に進出しているカナダ企業の方がいいのではとアドバイスし、事務所にあった在日カナダ商工会議所のメンバーリストを貸すことにした。名だたるカナダ企業が名を連ねているので、きっといいスポンサーが見つかるに違いない。

8月インターン日 英語研修インターン

日本とカナダはワーキングホリデー制度があることは、皆さんご存知のはず。今年は、その枠が大幅に増え、カナダへの申請枠は年間5000人だったものが、9500人となったそうだ。まだまだ、カナダの人気は健在?こうしたワーキングホリデーとは別に、短期留学で来る学生さんもたくさんいる。日本人短期留学生がいるので数週間インターンをさせてくれないかという申し出が商工会にもくる。もちろん、無給ですので、お手伝いをしてくれるのはありがたい。

以前、同じ申し出があったときには、将来NPOで働きたいという学生さんだったので職場条件としてはいいかも?と思ったが、タイミングが合わなかった。今回の方は、英語の職場経験をしたいとのこと。商工会事務所は基本的に日本語の職場なので、今回も合わず。まあ、こうしたものも縁でしょうから。でも、基本的には、こうした申し出にはオープンにして、若い人の成長にすこしでもお手伝いできればと思う。

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