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総領事より2011年新年のご挨拶
新年のご挨拶を申し上げます。明けましておめでとうございます。 商工会の恒例新年会とバンクーバーオリンピックにはじまった昨年を振り返ると、5月 商工会チャリティートーナメント、6月 ビジネスサミットB20と、G20、10月 石川大使夫妻トロント来訪 11月はG20ソウルサミットとAPEC横浜サミット 12月にはジョゼフ・キャロン大使を招いた講演会と、思い出ぶかい出来事が続きました。そして天皇陛下の喜寿を奉祝する天皇誕生日レセプション。皆様に本当にお世話になりました。 APEC横浜サミットの機会に訪日したハーパー首相夫妻。11月14日(日曜日)しかも宮殿ではなくお住まいである御所におけるご夕餐を四方でとられた宮内庁の写真でも御通訳の姿がない。本当にうち解けたプライベートなおもてなしだったのであろうと思いました。 本年2011年の干支は、辛卯。元気の良いウサギにならって、在トロント政府系機関、トロント日本商工会、日系文化会館、そして日系コミュニティーの皆様と、お互いに団結し困難な中でも大きな夢がかなうような年になればと考えます。 年頭のうれしい話題です。1月14日 皇居・宮殿において開催される「歌会始の儀」。お題は「葉」で、選考対象は2万802首。海外からの161首や点字作品37首も含まれていたそうですが、カナダのサレー市の庭師で、バンクーバー コスモス、粟津三寿さまの作品も入選。3年前に奥様が日本から持ち帰った椿の実をまくと葉が10枚ほどついたことから、その姿と、40年前に移住し、家庭を持ち、娘2人を育てた自らの人生を重ねて詠んだ和歌だそうです。
この春に生えし丹波の山椿虫が食ひたり小さき葉先を
明治、大正の御代から続く歌会始をふりかえると 昭和39年歌会始のお題は「紙」 選歌 詠進者 カナダ国オンタリオ州 中野武雄さま 墳墓の地カナダときめて宣誓紙に署名するわが手はふるへたり http://www.kunaicho.go.jp/culture/utakai/utakai-s39.html 中野武雄さまは、1999年10月に他界されました。1964年に歌会始にカナダより初めて入選され、岡照総領事の時、1985年秋、旭日章受賞。昭和天皇に拝謁、如月クラブ「短歌会」、歌人中野雨情さま。海外日系人大会における二重国籍許容要請につながる気持ちがあると思います。 昭和42年歌会始お題「魚(うお)」 選歌 詠進者 カナダ国オンタリオ州 平松豊志さま はるばると運ばれて来し金魚の群カナダの水に親しみおよぐ http://www.kunaicho.go.jp/culture/utakai/utakai-s42.html 平松豊志さまは、2003年9月に他界されました。原聡総領事から総領事表彰、そして肥塚隆総領事の時に2001年秋、旭日章受章。1967年歌会始入選、1970年の大阪万博では金魚の里帰りとしてハイパークの池から捕獲した金魚を送り「金魚」の詠進歌碑が建てられました。その歌碑は大阪万博終了後、トロントに寄贈されハイパークのほとりに建てられ1971年に歌碑の除幕式が行われました。本年秋の叙勲で旭日章を授章された三枝与一元新移住者協会会長。平松豊志さまは三枝知子夫人の書が好きで、是非と知子夫人が金魚の歌の揮毫をされたとも伺いました。 年頭にあたり、異国カナダの地で若く張り切っておられた往時の方々。1977年〜1982年トロント日系市民協会一世部会長をつとめられた鹿島昊司さま。1985年秋に瑞宝章を授章され、1982年〜1991年トロント日系市民協会一世部会長をつとめられた林初太郎さまをはじめとする市協一世部の幹部各位、そして二世の重鎮、現在も活躍しておられる三世の皆様、新移住者各位。日系コミュニティーをリードしてこられた先人たちの献身と大きな功績があって、こうして日本を遠く離れたトロントの日系コミュニティーに日本文化が力強く受け継がれていることにあらためて深く感謝します。 そして、昭和62年歌会始お題「木」にはカナダのメイプルを詠まれた高円宮殿下。 憲仁親王殿下お歌 みどり子とともに育てとわが庭にカナダ楓の若木植ゑたり 新年の決意は大事。皆様には、ご家族が幸せで、健康に恵まれ、そして大きな望みがかなえられる年とならんことを祈願します。あらためまして新年明けましておめでとうございます。
山下哲生 拝
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