
わたしのとっておきのお店
大人パティオで楽しむローカル素材のお店
Marben Restaurant
長かった冬も終わり、トロントにもやっと初夏らしい日が多くなってきました。しかし、私にとってはまだまだ肌寒い日も。特に夕方は、はおり物が欠かせません。そんな中、カナダ人達は半そでに短パンでパティオに繰り出しているようです。トロントには多くのパティオレストランがありますが、私のお薦めはMarben Restaurant。 交通量の多いKing Street Westから一本南のWellington Streetにあるこのお店は、とっても静かで落ち着いて食事が楽しめます。もともとは倉庫街だったエリアらしく、レンガ造りの建物が立ち並ぶこの一角は、少し大人の雰囲気が漂っています。
このお店の特徴は、ローカルの素材を出来るだけ使うこと。ワインリストから肉料理、魚料理にお野菜まで、できるだけカナダ産またはオンタリオ産のものを使っているそうです。メニューは前菜にメインなどと分かれておらず、いろいろオーダーしてみんなで分けて食べる、居酒屋スタイル。北米のレストランにありがちな、ステーキがどっかんと出てきて、それだけでお腹がいっぱいということにはなりません。4人くらいで行けば、いろんな料理が少しずつ楽しめます。
メニューはその季節により替わり、その時の旬のものがいただけます。今回紹介するのは、下記の料理。
(上)Cured Rainbow Trout ($9)/(下)Crispy Egg Salad ($10)
スモークされたニジマスはあっさりしたスモークサーモンのような味。ポテトコロッケとグリーンサラダがサイドについていました。
エッグサラダといえば、サンドイッチに挟まっているようなものを想像していましたが、タマゴを半熟に揚げ、下には粒マスタードで和えたポテトサラダ。
Asparagus & Brussels Sprouts Butter Gnocchi ($14)
アスパラと芽キャベツのもっちもちのニョッキは、濃厚なソースがニョッキに良く絡んで、美味しかったです。一人で一皿は無理?だけど、分けて食べたら丁度良い量です。
Jerk Chicken ($17)
ジャーキー風のチキンはライムとパクチーで味付けされていて、あっさり。チキンもジューシーでおこげのぱりぱり感も二重丸。お豆のライスとマッシュポテトが添えられています。
Venison ($22)
鹿の肉+サイドのロースト野菜
この鹿のお肉は、牛肉?と思うほど臭みもなく、シンプルなお肉の味でした。脂肪分が少なくても柔らかな食感。いろいろな種類のキノコソテーの上に盛り付けてあります。鹿などのお肉はお店で解体しているとのこと。新鮮で一番美味しい部分を楽しめます。
個人的な嗜好ですが、カナダで外食すると「しょっぱい」と思うことが多いのですが、このお店はあっさりの味付けで、「濃い」と思うことはなく、身体にも良さそうな気がしています。
中華料理屋のように、何ページにも渡るメニューとは違い、たった1ページのシンプルなメニューですが、どれを頼んでもハズレがなく、家庭では再現出来ないようなお料理が楽しめるというところがお薦めです。ランチ・ブランチの営業もやっており、南向きのパティオではポカポカと日光浴気分も楽しめます。ご家族・お友達とご一緒に、カナダの夏をパティオで楽しんでみてください。
[お店情報]
488 Wellington Street West, Toronto.
Tell: 416-979-1990
定休日:月曜日
http://marbenrestaurant.com/
営業時間:11am-11pm (金・土曜は2amまで)
地下鉄St. Andrew駅からストリートカーで西に。Portlandで下車。車の場合は、お店の前のWellington Street Westにはストリートパーキング有り。
日によっては、ライブミュージックのパフォーマンスあり。(音楽によっては音量が大きく、会話がし難いというレビューもあり。スケジュールのチェック、パティオまたは2階席の予約をお薦めします。)
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